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◆21世紀若者賞◆
 
筑波大学社会福祉研究会(つくばだいがくしゃかいふくしけんきゅうかい) (茨城県つくば市)
 
 30年前から、つくば市、土浦市を中心に地域の児童養護施設、知的障害者更生施設、老人ホームをグループに分かれて訪問して社会福祉活動を続け、地域とその住民のために自分は何が出来るかを考え実践している。
(推薦者:社会貢献支援財団)
 
University of Tsukuba Social Welfare Society
Tsukuba City, Ibaraki Prefecture
 
 The University of Tsukuba Social Welfare Society has been engaging in social welfare activities by visiting orphanages, rehabilitation facilities for the intellectually disabled and nursing homes in groups mainly in Tsukuba City and Tsuchiura City for the last 30 years, always considering what they can do for the community and the people. Recommended by Foundation for Encouragement of Social Contribution
 
 筑波大学社会福祉研究会(以下、研究会)は、30年前に同大学1期生約10人により結成され、現在は学生201人が所属して地域に根ざした奉仕活動を続けている。
 研究会は、(1)「児童養護施設で学習指導を行うグループ」(窓愛園グループ、愛児園グループ、道心園東寮グループ、道心園西寮グループ)、(2)「知的障害者更生施設でレクリエーション活動をするグループ」(尚恵学園グループ、みもり園グループ)、(3)「老人ホームを訪ねて利用者との交流活動をするグループ」(新つくばホームグループ)の3つの大グループが7つの小グループを擁して活動している。会のメンバーは、グループ毎にこうしたボランティア活動の実践の上に立ってそれを支える勉強会を持ち、社会福祉についての理解を深め問題意識を持つことによって各自が将来どのように社会と向き合い、関わってゆくかについての考えを深めようとしている。研究会は活動の有効規模を「地域」と定め、つくば市、土浦市を活動の中心地域としている。学生達は、家族、友人、隣人、近隣の学校、公園、通学路、公民館、福祉施設など、ボランティアの場は地域のあらゆるところにあることに気づき、地域とその住民のために自分は何が出来るかを考えてゆかねばならないとして、30年の伝統を持つ社会福祉活動を続けている。
 
受賞の言葉
 今回の受賞にサークルのメンバーたち皆、驚きました。また、このような素晴らしい形で、日々の活動が認められたことは、大きな誇りとなります。
 大学生であるこの時間を地域社会のために使っていくことは、今後私たちがひとり一人、どのように社会と向き合っていくか、どうアプローチしていけるかと考える一つの契機であると感じます。
 30年という節目の年に、この21世紀若者賞を受賞したことで、このサークルの草創から現在、未来にとって大きな意味が新しく与えられたと思います。
 これからも一サークル団体として、その中の一メンバーとして、そして社会の一員として地域社会へさらに貢献していけるよう活動を続けていきたいと思います。
 
老人ホームを訪ねて交流活動
 
 
 







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