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姫島港向け特殊シェルター(新型タラップ)の設置効果に関するアンケート調査 ?報告書?

 事業名 基盤整備
 団体名 九州運輸振興センター  


第2章 姫島及び新型タラップの概要
1. 姫島の概要
(1)位置・地理的特徴
 姫島は、国東半島の伊美港より北へ約6kmの地点に位置し、東西6.6km、南北2.6km、周囲17km、総面積6.85km2の東西に長い島である。また瀬戸内海国立公園の西端にも位置しており、夏期を中心に年間約4〜5万人の観光客が訪れる。
 島の中央部には矢筈山(266.6m)、西部に達磨山(105m)、西北部に城山(62m)がそびえ、集落は島の西部、山間の平地に形成されている。
 
図2-1-1 姫島の位置
 
(2)交通アクセス及び離島航路の状況
 本土とのアクセスは伊美港と姫島港を結ぶ村営のフェリーが唯一の手段である。就航船舶は、表2-1-1に示すように「第1姫島丸」と「第2姫島丸」の2隻であるが、1992年就航の「第2姫島丸」は老朽化が進んでいるため、通常は、「第1姫島丸」が運航している。運航回数は一日に12往復(11月〜3月は11往復)で、伊美―姫島間の所要時間は約20分である。
 
図2-1-2 姫島の離島航路
 
 本航路は海上運送法に定められている「指定区間」(船舶以外には交通機関がない区間又は船舶以外の交通機関によることが著しく不便である区間であって、当該区間に係る離島その他の地域の住民が日常生活又は社会生活を営むために必要な船舶による輸送が確保されるべき区間)に指定されており、また離島航路補助金の交付を受けている。通勤・通学、生活物資や産業機材の搬入、水産物の搬出等、住民にとって必要不可欠な生活航路であるほか、観光等を目的として訪れる島外来島者にとっても唯一の交通手段となっている。
 
表2-1-1 姫島における航路の概要
航路名 事業者名 船種 船名 総トン数
(t)
航海速力
(ノット)
旅客定員
(人)
車両台数
(台)
就航年
姫島〜伊美 姫島村 フェリー 第2姫島丸 197 12.5 211 11 1992
フェリー 第1姫島丸 199 12.5 211 17 2000
資料)姫島村ホームページ等よりUFJ総合研究所作成
 
表2-1-2 運航ダイヤ
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
姫島港発 5:50 6:55 8:05 9:15 10:25 11:35 13:00 14:10 15:20 16:30 17:55 19:00
伊美港発 6:20 7:30 8:40 9:50 11:00 12:10 13:35 14:45 15:55 17:25 18:25 19:45
注)12便は11月〜翌年3月まで運休。
資料)姫島村ホームページ等よりUFJ総合研究所作成
 
(3)人口動態
 姫島における人口推移をみると、1970年時点における人口は3,422人であったが、2000年では2,761人となっており、30年間で19.3%減となっている。
 
表2-1-3 姫島の人口推移
  1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 人口増減率
(2000/1970)
姫島村 3,422 3,207 3,234 3,261 3,268 2,996 2,761 -19.3%
大分県 1,155,566 1,190,314 1,228,913 1,250,214 1,236,942 1,231,306 1,221,140 5.7%
資料)「国勢調査(各年)」よりUFJ総合研究所作成
 
 年齢構成別の人口推移をみると、2000年時点における年少人口比率及び生産人口比率はそれぞれ15.5%、57.3%で、30年間でいずれもその比率は低下している。一方、老年人口比率は27.3%で、1970年の12.6%と比べると構成比で2倍以上、実数でも約1.7倍となっている。
 
表2-1-4 姫島の年齢別人口推移
  1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 人口増減率
(2000/1970)
年少人口
(0〜14歳)
874(25.5%) 736(22.9%) 722(22.3%) 757(23.2%) 678(20.7%) 562(18.8%) 427(15.5%) -51.1%
生産人口
(15〜64歳)
2,116(61.8%) 2,027(63.2%) 2,041(63.1%) 2,030(62.3%) 2,019(61.8%) 1,737(58.0%) 1,581(57.3%) -25.3%
老年人口
(65歳〜)
432(12.6%) 444(13.8%) 471(14.6%) 474(14.5%) 571(17.5%) 697(23.3%) 753(27.3%) 74.3%
総人口 3,422(100.0%) 3,207(100.0%) 3,234(100.0%) 3,261(100.0%) 3,268(100.0%) 2,996(100.0%) 2,761(100.0%) -19.3%
注)下段( )内は構成比をあらわす。
資料)「国勢調査(2000)」よりUFJ総合研究所作成
 
 就業状況をみると、2000年時点における15歳以上就業者数は1,377人、就業率59.0%である。島内従業者にあたる「自宅従業者」と「自宅外の自市区町村で従業」を合わせると1,277人で、就業者全体の約93%を占めている。一方、海上輸送等を利用して島外で従業する人は「県内他市区町村で従業」と「他県で従業」に該当し、合わせて100人である。
 また高齢者の就業者数は193人、就業率25.6%で、自宅で従業する人が約8割、自宅外の島内で従業する人が約2割となっており、島外での従業はほとんどない。
 
表2-1-5 姫島における就業状況
注)下段( )内の数値は、就業者数に占める割合を示す。
資料)「国勢調査(2000)」よりUFJ総合研究所作成
 
 通学の状況をみると通学者数は367人で、村内に通学する者が299人、海上輸送等を利用して島外に通学する者が68人である。島外に従業する100人と合わせると、日常的な通勤・通学で海上輸送を利用する島民は約170人となる。
 
表2-1-6 姫島における通学状況
注)下段( )内の数値は、通学者数に占める割合を示す。
資料)「国勢調査(2000)」よりUFJ総合研究所作成
 
(4)医療施設
 島内には村営の診療所が2ヶ所にある。4人の医師(内科・外科・小児科・歯科)が常勤するなど複数医師体制が実現しているほか、施設の改築や医療機器の整備なども進んでいる。
 
表2-1-7 姫島における医療施設
医療施設 医療従事者
総数 病院 診療所
(有床)
歯科診療所 病床数 医師 看護師
常勤 非常勤
2 0 1 1 16 4 0 12
資料)「離島統計年報(2003)」よりUFJ総合研究所作成
 
(1)設置の背景
 姫島港においては、これまで船舶の乗降にスロープ式のタラップ(図2-2-1)が使用されてきた。しかし、潮位の変化に伴って港湾と船舶の間に高低差が生じるため、満潮時にはタラップの傾斜が急になり、特に高齢者や障害者等とってタラップの昇降が負担に感じられたり、危険や怖さを感じながら使用せざるを得ない等の問題があった。
 港湾と船舶の間に生じる高低差の解消が難しい理由の一つとしては、姫島港がボーディングブリッジを設置したり、十分な長さのあるスロープを設置して傾斜を緩やかにしたりするには港湾の規模が小さく、岸壁背後にも十分な広さがないということがあげられる。このため、船舶の1階と2階の双方にタラップ連結部を設け、急勾配時の傾斜を緩和する対応や、タラップを使用せず車両甲板から乗降するといった対応がとられてきたが、前者については緩和できる限界が存在すること、後者については歩行距離が長くなるといった問題が残り、対応に苦慮してきた。
 これに対して、スロープ・ステップ(階段)切替式の新型タラップは従来とほぼ同じ規模のもので岸壁背後に広い用地を必要とせず、潮位や船舶に合わせて急勾配時にはスロープをステップに切り替え、船舶乗降時の負担を軽減することができることから、新たに姫島港に設置されることとなった。
 
図2-2-1 従来のタラップ(スロープ式)







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更新日: 2019年9月21日

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