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 障害別にみると、歩行、聴覚、視覚において何らかの障害を有する人では「(9)通路の段差をなくす」、「(10)階段やスロープに手すりを付ける」、「(11)エレベーターやエスカレーターをつくる」、「(16)タラップの階段や傾斜をゆるやかにする」など段差や急な傾斜の解消に対する要望が強い。
 歩行や階段の昇り降りについては、「車いすを使用している」人では全般的に高い割合になっており、特に「(3)電車・バス・タクシーの乗り降りや、船との乗りかえ経路のバリアフリー化」や「(8)出入り口を出入りしやすくする」など移動のバリアフリー化と「(15)係員による案内や介助を充実させる」が多くあげられている。
 聴覚については「ほとんど聞こえない」人で全般的に高い割合になっており、「(7)車いすなどでも使えるトイレにする」のほか、「(15)(ターミナルビルにおいて)係員による案内や介助を充実させる」、「(19)(船への乗降において)係員による案内や介助を充実させる」など、係員の介助の充実に対する要望があげられている。
 視覚については、「弱視である」や「ほとんど見えない(介助者が必要)」な人では、ターミナルビルにおいて「(10)階段やスロープに手すりを付ける」、「(12)切符を簡単に買えるようにする」、「(14)音声により運行状況をお知らせする」が多くあげられているほか、船への乗降に際しては「(18)転落防止のための手すりや柵を付ける」ことへの要望が高くなっている。
 
図5-6-3  港・旅客船ターミナルにおいて改善の必要な点(障害別)
【障害の種類別】
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【歩行や階段の昇降】
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【聴覚】
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【視覚】
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