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(2)船舶において改善の必要な点
 船舶において改善の必要な点としては、「(5)高齢者や障害者が利用しやすい座席をつくる」が29.7%で最も多く、次いで「(2)通路の段差をなくす」29.3%、「(1)出入口・通路の幅を広げる」20.9%など船内移動に関する改善点があげられている。
 そのほかの改善点については、「車いすなどでも使えるトイレにする」が17.9%、「(12)(船内での)係員による案内や介助を充実させる」が16.4%、「手すりを付ける」が16.0%などとなっている。
 
図5-6-4 船舶において改善の必要な点(複数回答 n=580)
注)図中では各項目の表記を短縮化しているため、本文中の表現とは異なっている。
 
 年齢別にみると、64歳以下では全般的に高い割合になっており、「(6)車いすスペースをつくる」や「(8)車いすなどでも使えるトイレにする」が多くあげられている。
 
図5-6-5 船舶において改善の必要な点(年齢別)
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 障害別にみると、歩行や階段の昇り降りに何らかの障害を有する人では、「(9)甲板に出やすくする」の割合が高くなっている。また、聴覚に障害を有する人では「(10)文字により運行状況をお知らせする」、視覚に障害を有する人では「(11)音声により運行状況をお知らせする」が多くあげられている。
 歩行や階段の昇り降りについては、「車いすを使用している」人で全般的に高い割合になっており、出入口・通路に関する改善項目や、車いすスペースの設置、車いすでも使えるトイレの設置、係員による案内や介助の充実などの要望があげられている。
 聴覚については、「ほとんど聞こえない」人で全般的に高い割合になっており、「(4)エレベーターをつくる」、「(6)車いすスペースをつくる」、「(9)甲板に出やすくする」、「(12)係員による案内や介助を充実させる」などの割合が高くなっている。
 視覚については、「(5)高齢者・障害者が利用しやすい座席をつくる」の割合が高くなっている。
 
図5-6-6 船舶において改善の必要な点(障害別)
【障害の種類別】
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