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(2)島外への外出の目的地
 島外へ外出するときの主な目的地は「福岡市(本土)」が58.6%で最も多く、「宗像市(本土)」、「新宮町(本土)」が約7%、「北九州市(本土)」、「壱岐島(本島)」が約5%となっている。
 地区別にみると、対馬地区と壱岐地区では「福岡市(本土)」が約70%を占めている。壱岐地区では「壱岐島(本島)」が約15%あるが、これは大島、原島、長島から壱岐島(本島)への外出が多いためと考えられる。また対馬地区、壱岐地区とも、「その他」の回答のうち約70%が「長崎市」をあげている。
 筑前諸島では「福岡市(本土)」の割合は41.9%にとどまっており、「新宮町(本土)」16.1%や「宗像市(本土)」15.7%、「北九州市(本土)」10.9%、「志摩町(本土)」3.6%と、離島航路が就航している本土の市町村への外出が多いことがわかる。
 
図5-3-11 外出の目的地(地区別)
 
(3)島外への外出の目的
 島外へ外出するときの主な目的は「病院への通院」が41.0%で最も多く、次いで「家族・親せきの訪問」が17.8%、「買い物」が10.5%となっている。
 地区別にみると筑前諸島では「病院への通院」が47.6%、「買い物」が17.7%など、それぞれの島の規模が小さいことから島外の病院や商業施設への依存度が高くなっていることがうかがえる。対馬地区では「病院への通院」のほか、「家族・親せきの訪問」も約30%を占めている。一方、「買い物」との回答は1.7%で、他地区と比較してその割合は低い。
 なお設問では島外外出時の目的の一つとして「デイサービスなど福祉サービスの利用」についても尋ねたが、該当者はいなかった。
 年齢別にみると、「病院への通院」は、64歳以下では20%程度であるのに対し、65歳以上では半数を占めており、高齢者ほどその割合が高くなる。
 
図5-3-12 外出の目的(地区別)
 
図5-3-13 外出の目的(年齢別)
 
 障害別にみると、歩行、聴覚について何らかの障害を有する人では「病院への通院」が半数以上を占めている。視覚については、「弱視である」人では「病院への通院」が約6割となっている。
 また「車いすを使用している」や「ほとんど聞こえない」、「ほとんど見えない(介助者が必要)」人では、「知人・友人との集まり」の割合が1〜2割を占めている。
 
図5-3-14 外出の目的(障害別)







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