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(4)島外外出時の同伴者
 島外へは、一人か、家族と外出する人が、それぞれ約4割となっている。
 地区別にみると筑前諸島では一人で外出する割合が約半数と他地区に比べて高い一方、対馬地区では家族と外出する割合が高く、一人での外出は少なくなっている。
 年齢別では、75歳以上より、64歳以下の方が、一人での外出が少なく家族と外出する場合が多い。
 
図5-3-15 島外外出時の同伴者(地区別)
 
図5-3-16 島外外出時の同伴者(年齢別)
 
 障害別にみると、「1人での歩行は困難(介助者が必要)」「ほとんど聞こえない」「弱視である」「ほとんど見えない(介助者が必要)」人では家族と外出する人の割合が半数以上となっており、障害の程度が重い人ほど、家族が付き添って外出していることがわかる。
 
図5-3-17 島外外出時の同伴者(障害別)
 
(1)島外外出時の交通手段
 島外へ外出するときの主な交通手段は「ほとんど船を利用する」が最も多く8割以上を占めており、「ほとんど飛行機を使う」や、「急ぐ時やシケの時は飛行機を利用する」は1割以下となっている。
 地区別では、壱岐地区や筑前諸島は「ほとんど船を利用する」が9割以上を占めている。一方、対馬地区では「ほとんど船を利用する」は4割弱にとどまり、「ほとんど飛行機を使う」、「急ぐ時やシケの時は飛行機を利用する」を合わせると約半数を占めていることから、他地区に比べて飛行機を利用する人の割合が高い。
 年齢別にみると64歳以下では「ほとんど飛行機を使う」の割合も約1割あるが、65〜74歳、75歳以上とその割合は低くなり、高齢者ほど飛行機の利用を控える傾向がみられる。また障害別では、「車いすを使用している」や「ほとんど見えない(介助者が必要)」では飛行機利用の割合が高く、これらの障害を有する人にとっては、船は利用しにくいことがうかがえる。
 
図5-4-1 島外外出時の交通手段(地区別)







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