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(3)障害児教育に携わる希望の有無
 図4-3は、障害児教育に携わる希望の有無について尋ねた結果を示したものであり、表4-3はその理由についての自由記述をまとめたものである。「大変ある」は9名(2.0%)とほとんどいなかった。しかし、「ある」と合わせると151人(33.5%)となり、3分の1以上の学生が障害児教育に携わる希望があった。この傾向は、男子よりも女子の方が強かった。2の「障害児教育への関心は高い」という結果に比べ、実際に自分が障害児教育に携わる教師になろうとする希望は低下することが伺われた。自由記述をみてみると、「大変ある」「ある」の理由としては、「関心があるから」が最も多く、次いで「教員になったら必要だから」がほぼ同数で挙げられていた。障害児教育についての知識、技能がすべての教員にとって必要であるという認識が学生の間に存在することが認められた。一方、「ない」「全くない」の理由として、「自信がないから」が最も多く挙げられており、関心はあるものの、専門的な知識、技能がないことに不安を感じている様子が伺われた。これらのことより、大学では、学生に障害児教育に関する講義を積極的に設けて、学生が自信を持って教育現場に出て行かれるようなカリキュラムの編成を検討する必要があるといえよう。
 
図4-3 障害児教育に携わる希望の有無
 
 
 
表4-3 理由についての自由記述の分類
a)「大変ある」と「ある」の理由
  人数
身近にいたから 8
関心があるから 26
教員になったら必要だから 24
その他 47
105
 
b)「ない」と「全くない」の理由
  人数
興味が無いから 65
自信がないから 77
苦手だから 17
限定したくないから 14
ほかの場面で関わりたいから 6
必要ならば関わるから 8
その他 22
209







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