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(4)障害児教育関連科目が必修であることについての考え
 図4-4は、障害児教育関連科目が必修であることについて尋ねた結果を示したものであり、表4-4はその理由についての自由記述をまとめたものである。「大変必要である」と「必要である」を合わせると439人(97.3%)となり、ほとんどの学生が障害児教育を受講する必要性を感じていることが明らかになった。これは、授業を通じて、普通学級のなかに障害児や特別な教育上のニーズのある児童生徒が多数在籍する現状を知り、加えて、障害のあるなしにかかわらず「子どもの教育」にとって障害児教育が必要であることを受講学生が理解したためと推測される。自由記述をみてみると、「将来のために必要な知識であるから」「すべての人に必要な知識だから」「教職に就くときに必要だから」がほぼ同数で挙げられており、教員にとって必要な知識であることはいうまでもなく、一般の人々にとっても必要であるという認識を学生が持っていることが明らかになった。
 
図4-4 障害児教育関連科目が必修であることについての考え
 
 
 
表4-4 理由についての自由記述の分類
a)「大変ある」と「ある」の理由
  人数
将来のために必要な知識であるから 87
全ての人に必要な知識であるから 85
障害児教育を知るきっかけになったので必要だから 41
教育学部には必要な科目だから 10
障害児と関わるときに必要だから 14
教職に就くときに必要だから 82
ニーズがあるから 2
その他 26
347
 
b)「ない」と「全くない」の理由
  人数
主体的に学ぶ気がなければ授業を聞いていてもムダになる。
知るなら中途半端ではいけないと思う。誤解があると知らないより悪いと思うから
1
やりたい人だけでいいと思うから 1
興味のない人はかわいそうだから 1
重要なことだが、他にももっと必要なことがあると思うから 1
障害児に関わる仕事に就かないかぎり必要ないと思うから 1
教官の熱意が感じられないから 1
めんどうくさいから 1
教養系なので必修ではないから 1
8







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