海の底に住んでいる動物たちをまとめてベントスと呼びます。さらに海底の砂や泥の中にもぐって生活している二枚貝やゴカイの仲間などは内生（ないせい）ベントス、海底の上に住んでいるウニ・ヒトデの仲間やイソギンチャクなどは表生（ひょうせい）ベントス、海底に付いていたり海底から少し離れた水層で生活しているカレイやヒラメなど多くの魚類やエビ・カニ類、タコ類などはネクトベントスに分けられます。ここにも海底に茂る海草や海藻を食べるウニ類や巻貝の仲間、上から落ちてくる動物の死骸や有機物などを食べるカニ・エビ類やナマコ・クモヒトデの仲間などが生活し、さらにそれらを食べるヒトデやタコ、魚類など、そしてそれらを食べる大型の魚類や海獣類と複雑な食物連鎖で結ばれています。