3. 路線バスの利用頻度について
路線バスの利用頻度について、「毎日」または「週数回」程度利用するといった定期的に利用するという回答が13%程度であった。一方で、「全く乗らない」が42%、「年数回程度」が24%と約65%がほぼ利用することがないと回答した。このことから、全体に占める定期的な路線バス利用者の比率は非常に低いということが分かる。
(1)全体
路線バスの利用頻度について(N=1189)
(2)年代別、地区別
路線バスの利用頻度について(年代別)
利用頻度 年代 |
10代 |
20代 |
30代 |
40代 |
50代 |
60代 |
70代以上 |
ほぼ毎日利用する |
15.9 |
4.6 |
3.1 |
4.3 |
6.6 |
1.9 |
0 |
雨天・降雪時のみ |
14.8 |
4.0 |
1.5 |
1.0 |
2.2 |
0.6 |
0.7 |
週数回 |
13.6 |
7.3 |
2.1 |
3.9 |
8.4 |
13.0 |
14.7 |
月数回 |
13.6 |
13.2 |
9.8 |
10.6 |
15.9 |
27.8 |
25.9 |
年数回 |
21.6 |
25.2 |
30.9 |
29.5 |
24.2 |
20.4 |
10.5 |
全く乗らない |
20.5 |
43.7 |
51.0 |
50.2 |
41.0 |
29.6 |
39.9 |
不明・無回答 |
0 |
2.0 |
1.5 |
0.5 |
1.8 |
6.8 |
8.4 |
うち毎日・週数回(定期的利用者) |
29.6 |
11.9 |
5.2 |
8.2 |
15.0 |
14.9 |
14.7 |
|
毎日の利用者は、学生層と年輩の就業者層に多いことが分かる本村において路線バスの利用増進を図る上では、現状の路線バス利用者が少ない一方で、日常のマイカー利用者が非常に多い20〜40歳代の層の取り込みが不可欠であることが考えられる。
路線バスの利用頻度について(地区別)
利用頻度 地区 |
小岩井 |
大釜 |
篠木 |
大沢 |
鵜飼 |
姥屋敷 |
元村 |
川前 |
巣子・長根 |
一本木 |
柳沢 |
ほぼ毎日利用する |
7.3 |
1.4 |
3.0 |
0 |
8.5 |
0 |
5.0 |
3.9 |
2.9 |
5.8 |
0 |
雨天・降雪時のみ |
0 |
1.4 |
6.1 |
2.7 |
3.0 |
0 |
2.9 |
1.7 |
3.9 |
1.9 |
2.5 |
週数回 |
3.6 |
5.8 |
6.1 |
8.1 |
16.1 |
0 |
7.7 |
3.9 |
11.7 |
7.7 |
5.0 |
月数回 |
1.8 |
11.6 |
15.2 |
2.7 |
23.1 |
5.3 |
19.8 |
12.8 |
17.5 |
13.5 |
12.5 |
年数回 |
9.1 |
24.6 |
15.2 |
16.2 |
26.6 |
34.2 |
25.7 |
20.0 |
36.9 |
17.3 |
12.5 |
全く乗らない |
76.4 |
52.2 |
51.5 |
56.8 |
22.6 |
57.9 |
36.8 |
52.8 |
24.3 |
50.0 |
62.5 |
不明・無回答 |
1.8 |
2.9 |
3.0 |
13.5 |
0 |
2.6 |
2.1 |
5.0 |
2.9 |
3.8 |
5.0 |
うち毎日・週数回(定期的利用者) |
10.9 |
7.3 |
9.0 |
8.1 |
24.6 |
0 |
12.7 |
7.8 |
14.6 |
13.5 |
5.0 |
|
バス路線がある程度充実している地区は、定期的なバス利用者が比較的多く、鉄道駅に近い地区では、便数や始終発時刻などで勝る鉄道に流れていることが考えられる。
4. 主な路線バス利用目的について
毎日の利用を見込むことのできる「通勤」・「通学」による利用が11%弱に止まっている。また、「その他」では『飲酒のため』などの回答が多く見られた。
主な路線バスの利用目的について(利用頻度別)
利用目的 利用頻度 |
全体 |
ほぼ 毎日 利用 する |
雨天・ 降雪時 のみ |
週数回 |
月数回 |
年数回 |
全く 乗らない |
不明・ 無回答 |
うち毎日・ 週数回 (定期的利用者) |
通勤 |
7.4 |
76.4 |
30.0 |
13.4 |
4.7 |
3.9 |
0.4 |
5.7 |
36.2 |
通学 |
3.1 |
21.8 |
30.0 |
7.2 |
2.1 |
1.1 |
0.4 |
0 |
12.5 |
通院 |
8.1 |
0 |
3.3 |
21.6 |
24.0 |
7.7 |
0.4 |
11.4 |
13.8 |
公共施設の利用 |
2.4 |
0 |
3.3 |
5.2 |
5.2 |
2.8 |
0.4 |
8.6 |
2.0 |
仕事中の移動 |
1.7 |
0 |
0 |
3.1 |
2.6 |
3.9 |
0.2 |
0 |
19.7 |
買物 |
13.5 |
1.8 |
20.0 |
29.9 |
31.3 |
20.4 |
1.2 |
2.9 |
39.9 |
娯楽 |
13.0 |
0 |
3.3 |
8.2 |
13.0 |
38.4 |
2.4 |
0 |
5.3 |
その他 |
5.5 |
0 |
0 |
2.1 |
7.8 |
15.8 |
0.6 |
0 |
1.3 |
全く乗らない |
38.2 |
0 |
3.3 |
0 |
0.5 |
2.5 |
88.9 |
11.4 |
0 |
うち、通勤・通学 |
10.5 |
98.2 |
60.0 |
20.6 |
6.8 |
4.9 |
0.8 |
5.7 |
48.7 |
|
5. 路線バス利用者による路線バスへの感想や不満などについて
通常、路線バスを利用する住民に、路線バスに対して持っている感想や不満などの有無やその具体例について尋ねたところ、73%が「ある」と回答した。
その内容は、「運行本数・運行時刻(ダイヤ)」、「発着ダイヤの不正確性」、「運賃」などと続いた。
路線バス利用者による路線バスヘの感想や不満などについて(N=377) |
6. 路線バスを利用しない理由などについて
前項とは逆に、通常の路線バスを利用することのない住民に対して、路線バスを利用しない理由について尋ねた。
目的地へ直通する路線がないことや運行本数やダイヤへの不満など、自家用車に比べ自由が利かないことを理由とする回答が多く、次いで運賃の割高感へ対する不満、バス停留所と移動区間の乖離の順などとなった。
このことから、多様化する個々の生活サイクルやニーズへの対応、また自動車の購入・維持費などと公共交通運賃の相対比較に対する情報を提供して理解などを求めていく必要があるといえる。
路線バスを利用しない理由などについて(N=644)
7. 路線バスを利用するための意見・要望などについて
路線バスの利用するにあたり、通常の利用者には利用を続ける上で何が足りないのか、また、新たに利用してもらうためには何が必要なのか、ということについて尋ねた。
住民の考える利用促進施策は、主に身近な移動先のうちで路線バスの利用が不便であるところへの路線、最終便の繰り下げなどライフスタイルに合ったダイヤの設定、情報の不足を補う利用者へのサービスの提供などが目立った。
路線バスを利用するための意見・要望などについて(N=639) |
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