2. 5 推進体制、検討状況(体系図)
ここに示された内容は、当該事業の開始当時のものに、これまでの事業の流れを受けて一部見直しを加えたものである。さらに、今後の当該事業の進捗、あるいは課題や推進すべき施策の対象となる公共交通の背景の変質などといった状況の変化に応じて、適宜見直しを加えていく必要がある。
添付資料
資料1
滝沢村の交通現況(概要)
1. 滝沢村の地域特性
本村は、岩手県のほぼ中央部、県都盛岡市の北西部に隣接し村域で182.32km2、人口は約53,000人を数え、人口では町村で日本一の規模を持っている。
村の北西に秀峰岩手山を望み、東に北上川、南に雫石川が流れまた中央部を南北に走る奥羽山脈の支系を境に北部の岩手山麗周辺は酪農地帯、南部及び東部の平坦地は水田地帯を形成し、盛岡市に隣接する南、東部より住宅地が伸びてきている状況にある。
気候は、内陸型で寒暖の差が激しく、夏は冷涼で過ごしやすいが、冬は寒さが比較的厳しいのが特徴である。
一方、交通の状況としては、東北縦貫自動車道をはじめ、国道4号、国道46号及び国道282号が走り、鉄道は、IGRいわて銀河鉄道線に滝沢駅及び平成17年度中の開設に向けて建設が進められる(仮称)巣子駅があるほか、JR田沢湖線には大釜駅、小岩井駅と村内には3駅(建設予定を含むと4駅)があり、盛岡市、秋田市、青森市等北東北の主要と結ばれている。また、村内を走る県道盛岡環状線が国道間を連結し、近隣市町村や村内各生活地域への連絡道路の役割を果たしている。
村内のバス路線は、岩手県交通(株)と岩手県北自動車(株)の2社を中心に村内各地と雫石、西根・八幡平、沼宮内の各方面から盛岡市中心部に向かう路線が基軸となっており、加えて岩手県立大学や盛岡大学の通学を主目的とした短距離路線や村内の集落間を結ぶ路線などがあり、村内の1日あたりの運行本数としては、450往復が運行されている。
このほか、本村の事業として高齢者への配慮を目的とした全村を対象に実施している福祉バス事業、村北西部の山間地域の既存集落と医療機関とを結ぶ患者輸送バス事業の2つを行なっている。
2. 総人口の推移
滝沢村の人口の推移
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人口 |
65歳以上 |
高齢者率 |
世帯数 |
世帯当 平均人数 |
H7 |
44,302 |
4,236 |
9.56% |
14,875 |
2.98 |
H8 |
46,084 |
4,484 |
9.73% |
15,677 |
2.94 |
H9 |
47,502 |
4,814 |
10.13% |
16,257 |
2.92 |
H10 |
48,826 |
5,061 |
10.37% |
16,884 |
2.89 |
H11 |
49,972 |
5,360 |
10.73% |
17,459 |
2.86 |
H12 |
50,764 |
5,611 |
11.05% |
17,901 |
2.84 |
H13 |
51,339 |
5,926 |
11.54% |
18,809 |
2.73 |
H14 |
51,978 |
6,255 |
12.03% |
18,483 |
2.81 |
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上のグラフおよび表からも読み取れるように、村の人口は、増加の一途を辿っている。
このことは、もともと本村は純農村地域だったものの、昭和40年代後半より住宅地開発、企業立地が進み、村の様相も農村地域から都市地域へと変化していることが主な理由と捉えている。
3. 年齢区分
年齢別構成を比較すると、一番多い年齢世代は、50歳代であり、次いで20歳代になっている。また、30歳代、40歳代も多い一方で、少子化の傾向が見られ、将来は高齢者中心の社会になることも考えられる。
4. 都市構造
人の流れに象徴されるように、本村においては盛岡市の市街地を中心に放射線状に広がりを見せる国道や県道の沿線を中心に宅地が本村内に連なっているほか、それぞれの鉄道駅などの周辺で飛地的な住宅開発も進行している。
一方で、村内各地区を連携する基盤・機能などは希薄な状態となっている。
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