日本財団 図書館


第2章 検討内容
1. バス、タクシー事業におけるグリーン経営認証制度の基本的考え方
 認証制度の基本的な仕組みは、トラック運送事業の枠組みを踏襲することとした。「グリーン経営認証制度全体のフロー」及び資料参照。
 
(1)認証基準の基本的な考え方
(1)認証付与方式
 事業者が取組みやすい制度とするために、負担を軽減し平易な内容の認証基準とすることを前提に、認証の付与は1段階方式とする。
 
(2)認証基準
 「グリーン経営推進チェックリスト」の全項目に取組み、各小項目ごとに合格ラインとする到達度を定める(レベル1、2など)。
 なお事業者の到達努力を高めるために、実績を積んだ段階で、改善優秀事業者の表彰制度や、到達レベルに応じたランク付け等を運営委員会で検討していくこととする。
 
(3)認証基準のレベル
 法規制の遵守や一般的・基本的取組みを期待する〔レベル1〕の達成を基本とする。ただし、実効を期待する項目で、比較的容易に取組みが可能な項目は、〔レベル2〕であっても認証基準に取り入れることとする。
 
(2)認証基準
 
(1)バス事業におけるグリーン経営認証基準(検討結果1-(6))
 
(2)ハイヤー・タクシー事業におけるグリーン経営認証基準(検討結果1-(7))
 
(3)審査方法
 
(1)バス事業における審査員用チェックリスト(検討結果2-(2))
 
(2)ハイヤー・タクシー事業における審査員用チェックリスト(検討結果資料2-(3))
 
 グリーン経営認証制度の普及を進めるには、認証取得に対するインセンティブが重要であり、比較的取組みやすく、制度スタート時に適用できるようなインセンティブ案について検討を行った。
 
(1)認証事業者の公表方法
 エコモ財団HPで公表する。
 
(2)認証ロゴマーク
 登録事業者には登録証の他、ロゴマークを交付する。登録証とロゴマークの取扱いについては「登録証及びロゴマークの取扱い要領」に規定する。
 
(3)情報提供サービス
 登録事業者向けに、エコモ財団からグリーン経営に関連する下記の情報提供を行うこととする。
 
<具体的内容案>
・環境関連従業員教育用及び管理者説明用情報
・グリーン経営チェックリストの項目別の到達度状況
・バス業界、ハイヤー・タクシー業界の法規制情報等
 
(4)事業者に対する個別指導及び助言
 登録事業者が環境改善の取組みのレベルアップを進めるためのアドバイスを行うこととする。
 
<具体的内容案>
・グリーン経営チェックリストのチェック結果に対するコメント
・質問に対するアドバイス
 
 なお、情報提供サービスならびに指導及び助言は、エコモ財団の教育グループが審査グループと非兼務で実施することで、審査と指導・助言業務との独立性を確保する。
 
 認証制度の変更ならびに認証基準の変更等は、運営委員会規定の定めに従い、運営委員会で検討する。
 
 平成16年4月1日とする。
 
グリーン経営認証制度全体のフロー
 
<認証取得までのフロー>
(1)申請
 交通エコモ財団は事業者よりグリーン経営認証事業を運営するに必要な費用を認証手数料として受け取る。
(2)取組み体制、帳票等の審査
 グリーン経営推進マニュアルに沿った取組状況等について、取組み体制、帳票等の審査を行う。
(3)認証・登録
 審査結果に基づき、交通エコモ財団が認証の合否を判定する。
 なお、審査結果等に対する異議申し立てについては異議申立て処理委員会で審査する。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION