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12 奉納板図(明治38年・1905)
 この板図は、尾立の八剣神社に奉納されたもので、明治38年に出来伊平が奉納している。「板図」は、大工にとって実質の設計図である。
 
 
13 奉納操舵輪(昭和48年・1973)
 長谷地区の西側山中の中腹にある河内神社の拝殿正面に奉納されたもので、「第10長栄丸」の安全と商売繁昌を祈願して奉納したものである。昭和48年に谷川正則氏により奉納されたもので、船が帆船時代から機帆船の時代に移り、航海安全の祈願対象が「風」など自然現象から操舵技術などを示す「舵」へと意識が移っていく様子がうかがえる。
 
 
14 奉納板図「長州御関船」 ※常設展示室に展示
 棟梁は、大名の御座船など大型の船を建造した時に、船の完成に対する感謝と船の安全を祈願するため、その船の板図(板に記した設計図)を神社に奉納した。この板図は、倉橋島の江戸時代の代表的な船棟梁怒和屋半三郎(友沢氏)が、天保14(1843)年に桂浜神社に奉納したものである。
 
 
15 奉納板図「音光丸」
 倉橋町本浦松原地区にある塩竈神社に奉納されたものである。弁財船の板図で嘉永の年号と寅正月とあり、嘉永7(1854、11月に安政に改元)年に奉納されたことが分かる。







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