日本財団 図書館


2年目
 2003年7月〜9月。ワークショップと稽古
 
富良野市
富良野演劇工場
(7月25日〜8月5日)
 
朝日町
朝日町サンライズホール
(8月7日〜18日)
 
 
札幌市
札幌市教育文化会館
(8月20日〜9月1日)
 
●覗き観る舞台は
漢 幸雄(朝日町サンライズホール)
 芝居を観る機会というものは自ら望んで得ることができるが、芝居を創ることに携わるという機会は望んで得られるわけではない。今回の串田ワーキングの一環を朝日町サンライズホールで開催することができたのは貴重な体験だった。
 串田和美さんを中心に繰り広げられるワークショップは刺激的で楽しいものだった。私は参加者ではなく、ホール担当者としての立場ではあったが、十分にその空気を感じることができた。
 「コーカサスの白墨の輪」がその成果としてプレビュー公演されるのは、子供のように私の胸をわくわくさせるのに十分だ。役者さんたちが舞台の上でどんな変身を遂げるのか。客席のドアをそっと開けて、ちょっとだけ覗き見してみたいと思う。
 
2年目
 2003年9月。プレビュー公演
札幌市 札幌市教育文化会館 小ホール(9月2日〜3日)
【主催:(財)札幌市芸術文化財団 北海道演劇のまちづくり実行委員会】
 
公演直前の稽古風景(8月26日札幌)
 
 
 
富良野 日赤の森(9月6日)
【主催:NPO法人ふらの演劇工房】
 
朝日町 朝日町サンライズホール こだまホール(9月8日)
財団法人北海道文化財団まちおこし道民シアター開催事業
【主催:朝日町・サンライズホール自主企画委員会 共催:財団法人北海道文化財団 公演北海道・北海道教育委員会】
 
東京都 シアターリパブリック笹塚スタジオ内笹塚劇場(仮)(9月13日〜15日)
【共催:シアターリパブリック】
 
●札幌の教文は熱い夏
藤村智子(札幌市教育文化会館)
 今年は例年にない冷夏でしたが、教文は8月1日から「教文演劇フェスティバル」が始まり、協賛公演も含めて、老舗・若手5劇団による公演が10日間、ワークショップが8講座15日間にわたって実施され、途中8月20日からは、さらに「KUSHIDA WORKING」が富良野、朝日町でのワークショップを経て教文入りし、演劇を志す人たちで熱い毎日が続きました。
 今や伝説化しつつある「上海バンスキング」はもとより、「クスコ」「コクーン歌舞伎」「ゴドーを待ちながら」と常に話題作を生み出す串田さんの芝居作りの現場はどんなものか。灰皿や怒声が飛び交う緊迫した稽古場になるのか、と密かに心配していましたが、これがまったくの期待はずれ、いや、杞憂でした。言葉や表現をめぐって、みんなでじっくり考えるという場面が随所にみられ、役者と芝居が熟成するまで丁寧に仕込む。串田さんはおいしいお酒を造る名杜氏のようでした。
 今回プレビュー公演を見た方は、来年の本公演の熟成度もぜひ味わって下さい。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION