写真VI-2.18 シートの取り付け後
VI-3 油水移送ホース内部の洗浄システムの試設計
油防除作業で使用した油水移送ホースは、内部に高粘度油が付着しているため、内部の洗浄を十分に行わなければホース内部が固着し、次回の作業に使用できなくなる。
特に大量流出油の現場においては、油防除作業を何日も連続して行うため、翌日の作業に使用できるよう、メンテナンスが必要不可欠となる。
このため、油水移送ホース内部の汚油を洗浄するシステムについて検討を行った。
VI-3-1 スキマーポンプを用いて洗浄する方法
スキマーポンプを用いて洗浄する方法は、油水移送ホースを循環ホースの代わりにスキマー本体下部(スキマーポンプ吐出側)及び内部洗浄用装置に接続してスキマーを運転し、油水移送ホース内部を洗浄する方法である。
スキマーポンプを用いて洗浄する方法を、写真VI-3.1に示す。
写真VI-3.1 スキマーポンプを用いて洗浄する方法
この方法は、現場にスキマー本体、パワーパック及び内部洗浄装置があれば使用できるメリットがある。実際の油防除活動で使用した油水移送ホースは内部に高粘度の油塊が残っている場合、ラインの途中で油塊を除去する工夫が必要である。
そこで、ホース内部の油塊を除去する方法として、ラインの途中にストレーナ(こし器)を接続する方法や内部洗浄装置の手前に汚油分離槽を設置する方法が考えられる。
内部洗浄装置改良イメージ図を、図VI-3.1に示す。
図VI-3.1 内部洗浄装置改良イメージ図
(1)ストレーナ取り付け
(2)汚油分離槽取り付け
|