日本財団 図書館


13.3 業務
13.3.1 業務内容
 ばら積み貨物船、油槽船、コンテナ船、大型コンテナ船等商船の建造。
 
13.3.2 設備
 
表13-5: ドック数
長さ(m) 幅(m) 深さ(m) 万DWT クレーン 備考
350 68 12.8 30 300t×2、150×2 ドライ・ドック
 
表13-6: 艤装岸壁
長さ(m) 万DWT クレーン
650 60 50t×1、20t×1、10t×1
 
表13-7: その他設備
設備名称 設備規格
門式クレーン 300t×2
40tロッカー・アーム式クレーン 150t×2、40t×1
50tロッカー・アーム式クレーン 50t×1、10t×1
プラズマ切断機 2
40t自動車クレーン 1
デジタル切断機 1
船体作業場 38,000m2
組立作業場 34,000m2
パイプ/ギ装作業場 18,000m2
塗装作業場 12,000m2
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
13.3.3 受注・建造実績
 
表13-8 主要受注・建造実績一覧表
種類・用途 船名 DWT/TEU 船主 船級 交付時期
ばら積み船 FENGHAI 47,500 COSCO ABS 1999.11.30
ばら積み船 LIANHUAHAI 47,500 COSCO ABS 2000.5.30
ばら積み船 DINGXIANGHAI 47,500 COSCO ABS 2000.8.30
ばら積み船 NANTOR 49,500 SETAF(フランス)BV 2001.1.11  
ばら積み船 SHANGOR 49,500 SETAF(フランス)BV 2001.4.17  
コンテナ船 COSCO ANTWERP 68,900/5446 COSCO ABS 2001.9.27
コンテナ船 COSCO FELIXSTOWE 68,900/5446 COSCO ABS 2004.4.24
ばら積み船 ORIENTOR2 49,500 SETAF(フランス) BV 2002.7.16
ばら積み船 GREAT OLYMPIA 47,500 中外運 ABS 2002.5.15
ばら積み船 GREAT SCENERY 47,500 中外運 ABS 2002.8.28
VLCC COSGREATLAKE 300,000 COSCO DNV/CCS 2002年末
VLCC COSBRIGHTLAKE 300,000 COSCO DNV/CCS 2003.5
ばら積み船 - 49,500 COSCO - 2003.8
ばら積み船 - 55,000 SETAF(フランス) 2004  
ばら積み船 - 55,500 COSCO - 2002.11受注
ばら積み船 - 49,000 (シンガポール) 2002.8.8受注  
種類・用途 船名 DWT/TEU 船主 船級 交付時期
ばら積み船 FENGHAI 47,500 COSCO ABS 1999.11.30
ばら積み船 LIANHUAHAI 47,500 COSCO ABS 2000.5.30
ばら積み船 DINGXIANGHAI 47,500 COSCO ABS 2000.8.30
ばら積み船 NANTOR 49,500 SETAF(フランス) BV 2001.1.11
ばら積み船 SHANGOR 49,500 SETAF(フランス) BV 2001.4.17
コンテナ船 COSCO ANTWERP 68,900/5446 COSCO ABS 2001.9.27
コンテナ船 COSCO FELIXSTOWE 68,900/5446 COSCO BV 2004.4.24
ばら積み船 ORIENTOR2 49,500 SETAF(フランス) BV 2002.7.16
ばら積み船 GREAT OLYMPIA 47,500 中外運 ABS 2002.5.15
ばら積み船 GREAT SCENERY 47,500 中外運 ABS 2002.8.28
VLCC COSGREATLAKE 300,000 COSCO DNV/CCS 2002年末
VLCC COSBRIGHTLAKE 300,000 COSCO DNV/CCS 2003.5
ばら積み船 - 49,500 COSCO - 2003.8
ばら積み船 - 55,000 SETAF(フランス) - 2004
ばら積み船 - 55,500 COSCO - 2002.11受注
ばら積み船 - 49,000 (シンガポール) - 2002.8.8受注
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
13.3.4 その他
●設計レベル
 船舶の設計を専門に行う設計部がある。
 設計部の設計員は115人で、うち工程師は42人、高級工程師は7人。
 
●日系・外国企業との提携
 主な造船技術・設備は日本側出資者の川崎重工株式会社から導入。会社の経営管理方式も親会社である川崎重工株式会社にならっている。
 他の外国企業との技術提携もある。2001年12月、イギリスHarry Wolf技術サービス会社とSUEZMAX型油槽船の設計業務で提携。Harry Wolf技術サービス会社が南通中遠川崎向けに設計する油槽船は全長264m×幅50m×型深23m×設計喫水16m、船倉容積17.5万m3。基本設計は2002年3月に完成、最終設計は2003年に完成予定。
 
13.4 経営・財務状況
13.4.1 資本金・出資者
 
表13-9: 主要出資者及び出資率
(2001年12月31日現在)
出資者 出資率
中国遠洋運輸(集団)総公司 50%
川崎重工業株式会社 50%
出所:国家工商行政管理局
 
13.4.2 売上げ
 
図13-3: 近年の売上げ額の推移
単位:万元
出所:国家工商行政管理局
 
13.5 今後
13.5.1 最近のトピック
1)艤装岸壁にエスカレーターを据付(2002年4月)
 艤装岸壁に全長約50m、高さ20mの室外エスカレーターを据付け。
 
2)大型コンテナ船を引渡し(2002年4月)
 5,650TEUコンテナ船を引き渡し。これまで中国で建造した最大のコンテナ船。
 
3)滬東重機にVLCC用エンジンを発注(2002年6月)
 滬東重機股有限公司とVLCC用エンジン1基の発注契約を上海で締結。
 これまで中国国内で建造した最大出力の舶用ディーゼルエンジン。
 
4)VLCC進水(2002年10月)
 大連遠洋運輸公司から受注したVLCCの第1船目が進水。これは中国船主が初めて発注したVLCCである。全長333m×型幅60m×型深29m×設計喫水18.68m、航海速力は15.9kt。今回初めて中国船級協会(CCS)及びノルウェー船級協会(DNV)の両船級協会の規格で建造。
 
5)2隻目のVLCCが進水(2003年1月)
 大連遠洋運輸公司から受注したVLCCの第2船目が進水。2003年5月竣工予定。
 
13.5.2 事業計画
 近代的経営の造船所で、自動化、コンピュータ管理で新造船を行っている。新造船ドックが1基しかなく、年間生産能力が限られるため、高技術、高付加価値の船舶を建造しようとしている。
 VLCC、SUEZMAX・AFRAMAXタンカー、5,250TEUコンテナ船、5〜18万DWTのばら積み船を建造する計画。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION