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(3)自宅から港までの交通手段
 自宅から港までは、「自家用車」(「自家用車(自分で運転)」または「自家用車(自分以外が運転)」)を利用する人が最も多く、全体の約6割を占めている。その内訳は、「自分以外が運転」が34.4%、「自分で運転」が29.2%である。このほか「徒歩」が10.5%、「タクシー」が7.8%となっており、「バス」は7.1%である。
 地区別にみると、北薩地区では、「バス」が12.2%となっているほか、「徒歩」や「自転車・バイク」の割合が全地区の中で最も高く、一方「自家用車」の割合が低い。熊毛地区では、「自家用車」が約3/4を占めており、全地区の中で最も高い。また、鹿児島地区では、「自家用車(自分以外が運転)」の割合が46.9%と全地区の中で最も高いほか、「徒歩」も15.0%ある。
 年齢別では、高齢者ほど、「自家用車(自分で運転)」の割合が減少し、「バス」や「タクシー」が増加する。
 障害別では、何らかの障害を有する人では、「タクシー」を利用する割合が高い傾向がある。
 
図5-4-7 自宅から港までの交通手段(地区別)
 
図5-4-8 自宅から港までの交通手段(年齢別)
 
図5-4-9 自宅から港までの交通手段(障害別)
 
(4)港から目的地までの交通手段
 港から目的地までの主な交通手段としては、「タクシー」が最も多く約4割を占めている。次いで、「自家用車(自分以外が運転)」が22.0%、「バス・電車」が15.0%となっている。
 地区別に最も多くあげられた交通手段をみると、北薩地区では「バス・電車」が約4割で、他地区と比べても特に多くなっており、逆に「タクシー」を利用する人の割合は低い。また鹿児島地区では、「自家用車(自分以外が運転)」が約4割、熊毛地区と奄美地区では、「タクシー」が約半数を占めており、地区ごとの特徴がみられる。
 年齢別では、高齢者では、「自家用車(自分以外が運転)」の割合が高くなり、逆に「自家用車(自分で運転)」の割合が低くなる傾向がある。
 障害別では、自宅から港までの交通手段と同様に、何らかの障害を有する人は「タクシー」の割合が高い。また、「車いすを使用している」人や、目の「ほとんど見えない」(「ほとんど見えない(外出できる)」または「ほとんど見えない(介助者が必要)」)人は、「バス」を全く利用しておらず、これらの障害を有する人にとって、バスは利用しにくいとことがうかがえる。
 
図5-4-10 港から目的地までの交通手段(地区別)
 
図5-4-11 港から目的地までの交通手段(年齢別)
 
図5-4-12 港から目的地までの交通手段(障害別)







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