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循環資源・リサイクル製品の海上輸送の促進に関する調査  報告書

 事業名 循環資源・リサイクル製品の海上輸送の促進に関する調査
 団体名 九州運輸振興センター  


参考4. リサイクルポートとリサイクルポート推進協議会
1. リサイクルポート
 国土交通省は、「港湾を核とした総合的な静脈物流システムの構築」を重点施策に位置付け、広域的なリサイクル施設の立地に対応した静脈物流ネットワークの拠点となる港湾をリサイクルポートに指定している。
 第1次指定分としては、平成14年5月に室蘭港、苫小牧港、東京港、神戸港、北九州港の5港、平成15年4月23日に2次指定分として、石狩湾新港、八戸港、釜石港、酒田港、木更津港、川崎港、姫川港、三河港、姫路港、徳山下松港、宇部港、三池港、中城湾港の13港が指定された。
 
図−参4.1 リサイクルポート指定港配置図
資料:国土交通省ホームページより作成。
 
表−参4.1 リサイクルポート各港の取組
港湾名 取組
◇室蘭港 製鉄所やセメント工場が立地しており、セメントや鉄スラグを扱っている。廃プラスチックや金属くずを原料としたリサイクルが計画されている。
◇苫小牧港 古紙を扱う製紙工場がある。家電リサイクル施設、廃プラスチック施設が新設され、廃プラスチックは海上輸送される予定。
◇石狩湾新港 自動車リサイクル法などへ対応する活動が活発で、金属くずの扱い量が急増している。廃自動車を中心に国際静脈物流ネットワークが形成されつつある。
◇八戸港 ゼロエミッションへ向けて、3地区で金属、セメント、飼料、廃船などのリサイクル事業を展開している。
◇釜石港 スラグの肥料への利用や金属くずの再利用、リサイクル資源の海上輸送の実績もある。石炭灰に高次リサイクル化も予定されている。
◇酒田港 廃自動車、金属、古紙、廃プラスチックなどのリサイクル企業がある。 PCB絶縁油リサイクル事業も操業の予定。
◇東京港 建設発生土処理施設を新設へ。家電リサイクル、産業廃棄物処理施設の拡張も計画されている。リサイクル品の国内外の取り扱い増大が見込まれている。
◇木更津港 自動車や貝殻リサイクル、地域特性を生かしたリサイクル事業の集積により地域の発展を目指している。
◇川崎港 公共・民間バースでリサイクル資源を取り扱っている。海上輸送拠点として千鳥町地区の公共ふ頭を重点整備する。
◇姫川港 セメント焼成炉を生かし廃棄物を積極的に受け入れている。 2004年10月にバイオマス発電所が操業を開始する。
◇三河港 自動車に関連した体系的な整備の一環として、自動車リサイクルシステムづくりを官民一体で進めている。
◇神戸港 自動車リサイクル関連産業が今年度中に操業開始する。また、ボディー殻や廃タイヤなどを海上輸送する計画。
◇姫路港 廃タイヤなどのリサイクル事業が稼動している。廃自動車リサイクル施設や廃タイヤガス化施設、廃プラスチック施設が稼動する予定。
◇徳山下松港 廃プラスチックやペットボトルのリサイクルが進展中。資源循環の拠点作りや廃棄物最終処理を整備する事業が計画されている。
◇宇部港 建設木くずのエネルギーリサイクルが計画されている。全国各地からリサイクル資源を受け入れており、徳山下松港と連携した広域リサイクル拠点の形成が期待されている。
◇北九州港 廃棄物海面処理や港湾施設などが整備されている。エコタウン事業によりリサイクル企業が多く立地。PCB処理事業なども操業を開始する予定。
◇三池港 エコタウンの承認を受けRDF発電所が稼動。リサイクル企業の立地が見込まれており、西九州の拠点港となっている。
◇中城湾港 鉄スクラップ、廃家電、ペットボトル処理企業が立地し沖縄県のリサイクル活動に大きく寄与している。
資料:日刊建設工業新聞(平成15年6月23日)
 
2. リサイクルポート関連施策の検討状況
 国土交通省では、リサイクルポートに関連する施策として、以下の五つの施策を検討している。
注:リサイクルポート推進協議会・ブロック交流会資料より作成。(平成16年2月)
 
(1)港湾利用円滑化のためのルールの明確化
(1)港湾における循環資源取扱に係るガイドラインの策定
 現在、廃棄物等の取扱についてのルールが未整備であり、それが循環資源の円滑な流動のボトルネックとなっていることに鑑み、各リサイクルポートにおける運用の規範となるべき利用規程等に関する「ガイドライン」を策定し、港湾管理者の認識を明確にする。
 
(2)港湾における廃棄物処理法による規制の弾力的運用
 廃棄物処理法に対する規制緩和の要請と規制の論理(不正排除)との調和に配慮しつつ、港湾における廃棄物処理法の弾力的運用についての配慮が必要である。環境省と調整し、弾力的運用を目指して議論を進める。
 
(2)リサイクル施設の立地の促進
 リサイクルポート推進協議会と連携することにより、リサイクル施設の立地を促進する。
(1)個別ビジネスの展開を助長するための仕組みづくり
(2)情報交換、データベース(関連ビジネス、静脈物流等)の構築
(3)立地インセンティブの付与についての検討
 
(3)静脈物流施設の整備の推進
(1)公共施設の整備
・岸壁:リサイクル専用岸壁(国際・国内) 背後ヤードの確保
・臨港道路
・その他:航路、防波堤等 防塵柵
 
(2)拠点施設(官民)
・ヤード、倉庫、荷役機械
・飛散防止のための移動式フェンス、油水分離槽
・積替え・保管施設等のリサイクルポートにおける拠点施設整備(財政投融資)
融資比率:40%、金利:政策金利II
・廃棄物海面処分場延命化施設(民間事業者の能力の活用による特定施設の整備の促進に関する臨時措置法)
 
(4)産業副産物・建設副産物の利用の推進
(1)港湾工事等での有効活用を更に促進するための枠組み
・グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)の「特定調達品目」について、港湾工事等での有効利用の促進。
・更なる利用促進策としては、以下のようなものを検討。
○ロングリスト(グリーン購入法に係る公共工事の特定調達品目候補群)の特定調達品目化の助長(スラグ系品目等への対応、パイロット事業の活用等)
○「港湾の施設の技術上の基準」の改訂時におけるリサイクル関連部分の記述拡充
 
(2)循環資源利活用のための情報ネットワークの構築
・建設副産物について構築されている発生者と需要者との間を結ぶネットワークを、循環資源(特に公共工事での活用が期待される循環資源、残土、浚渫土、土壌)に援用することにより、同様のネットワークシステムの構築について検討する。
・更なる促進策としては、以下のようなものを検討。
○汚染土壌についての流通特性(発生地・浄化工場、港湾等)を考慮した情報ネットワークの開発
 
(5)静脈物流円滑化のための技術開発の促進
(1)輸送効率向上に資する技術開発
・コスト問題への対応として、輸送効率向上に資する技術開発を促進する。
○輸送技術(電子タグ等)
○梱包技術(輸送容器)
○荷役技術
 
(2)荷主と各物流モード・港湾とを結ぶ情報ネットワークの構築
・循環資源の流動円滑化のために既存の「求貨求車システム」等の情報ツールを援用し、循環資源の発生者、各輸送段階での物流業者、港湾管理者、リサイクル業者との間を結ぶ情報ネットワークをWEB上に構築する。
 
3. リサイクルポート推進協議会
 リサイクルポート等港湾を核とした静脈物流システムの構築と事業化を推進するため、民間団体、民間事業者、リサイクルポートの港湾管理者等で構成する「リサイクルポート推進協議会」が、平成15年4月に設立された。
 会員数は、266である(平成15年12月4日現在)。初代会長には、末吉北九州市長が就任している。
 同協議会では、産業ビジネス部会、技術部会、国際物流部会、制度部会、広報部会を設立し、関係者による情報交換、諸課題の検討、情報発信等を行っている。各部会における当面の活動内容を以下に示す。
 
表−参4.2 部会の活動内容
部会名 当面の活動内容
産業・ビジネス部会I
(循環型産業部会)
 部会長が氏名する部会員から広域リサイクルの事例等の発表をしてもらい、その発表を基に、意見交換を行う。
産業・ビジネス部会II
(港湾・海上輸送利活用部会)
 海上輸送利活用広域リサイクルの事例等の発表と発表内容に対する意見交換。
技術部会 港湾工事におけるリサイクル材の利用について講師を招き、講演して頂き、その後、意見交換を行う。
国際物流部会 未定
制度部会 外部より講師を招き、講演して頂き、その後、意見交換を行う。
資料:リサイクルポート推進協議会資料
 
4. 北九州リサイクルポート研究会
 北九州市港湾局では、北九州港が国土交通省から「総合静脈物流拠点港(リサイクルポート)」として指定されたことを受け、平成15年5月には響灘東地区にリサイクルポートを整備することを港湾計画に位置づけた。
 今後、事業化に向けた動きが本格化していくことから、国土交通省の提唱で設立された「リサイクルポート推進協議会」の北九州市内会員により、官民共同の研究会である北九州リサイクルポート研究会が設立されている。
 北九州リサイクルポート研究会では、北九州港での様々な課題の解決、新たな戦略の構築を目的としており、平成16年3月までに、以下の内容を研究会において検討している。
 
表−参4.3 北九州リサイクルポート研究会開催状況
日程 名称 議事内容
平成15年7月17日 北九州リサイクルポート研究会設立準備会 (1)研究テーマの設定
(2)研究会の運営方法
(3)研究会のルール
平成15年8月29日 第1回 北九州リサイクルポート研究会 (1)研究会のあり方
(2)リサイクルポートの課題
(3)海上輸送トライアル
平成16年1月13日 第2回 北九州リサイクルポート研究会 (1)海上輸送トライアル
(2)推進協ブロック交流会







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