ウォーキング
B&G AQUA MOVEMENT
ライフサポート運動プログラム
ウォーキングプログラムII
■準備
・4m×25mのエリアを使用する(人数に応じて変化させる)
■プログラム構成
アクア編Iを経験して水中の動きに慣れたため、前歩行、後ろ歩行、横歩行の活動に、下肢や上肢、体幹を使った運動を加えていきます。これらの運動を組み合わせて、普段の生活であまり使わない筋肉をバランスよく動かします。歩く方向と、運動する身体の部位を同じにすることで、それぞれの筋肉を意識して、自然に運動ができるようになっています。
<前歩行>
前歩行はウォーキングの基本的な動作で、安心して行えるため、下肢や上肢、体幹の様々な動きを取り入れて行います。毎回のプログラムで実施し、下肢、上肢、体幹の筋肉をバランスよく動かしていきます
<後ろ歩行>
後ろ向きに進む歩行のため、身体の後部(背中、お尻、下肢の後部)を使った動作を行います。また、体幹を使った動きでは、ウエストをひねって後ろに振り返りながら後ろ方向に歩きます
<横歩行>
普段の生活で動かしにくい股関節や体側の筋肉を使って、横方向に歩きながら運動します。参加者が自分で調節しながら足を左右に開いたり、股関節を開いたりして歩きます
■注意事項
・運動中は、身体の動かし方や動く方向などが参加者によく分かるように、指導する位置や指導方法に注意する。特に歩き方の模範は参加者と同じ方向を向いて行う
・運動経験や体力などの個人差を配慮して、参加者が自分にあったペースで行うように指導する
・良いところを見つけて褒め、達成感を感じさせるようにする
・音楽に合わせて楽しみながら行う
・水深は、1m程度が好ましい
(水深が深いと移動し難いので、プールフロアーなどで調整する。また、浅すぎると負荷が大きいので、運動内容や移動方法を調整する)
ウォーキングプログラム
ねらい 正しい歩き方を体で覚え、バランスよく体全体の筋肉を動かす
動作 |
内容 |
ポイント |
1 |
復習 (1)前歩行 (2)前歩行 (歩幅・速度変化) (3)前歩行 (内股・外股) |
(1)歩く方向・歩数を変えながら、軽く手を振り普段の歩幅で歩く (2)歩幅や腕振りを変えながら歩く (例:大股→小股、速く→ゆっくり) (3)足先を内側や外側に向けて歩く |
(1)合図で歩く方向を変える (3)足首、内・外転筋のストレッチ効果がある |
2 |
ポイント歩行 (1)つま先歩行 (2)かかと歩行 (3)かかと→つま先歩行 *(1)ふくらはぎ *(2)すね |
(1)つま先立ちで歩く (2)かかとで立ち、歩く (3)かかとから着地し、足の裏、つま先の先端までつけて歩く |
(1)(2)小さな歩幅で歩く
合図で歩き方を変える
(例:かかと10歩→つま先10歩)
筋肉の緊張を伴う歩き方のため、水中で足首を振るなどして、緊張をほぐすような動きと組み合わせて行う
(1)背伸びをするように行う
(2)ペンギンが歩くようなイメージで行う
バランスをとりながら歩く
日常生活の中で、小さな段差などの、つまずき防止に効果がある
(3)床を蹴るように歩く |
3 |
お尻たたき歩行 *お尻 |
(1)足を後ろに蹴り上げながら歩く |
(1)かかとをお尻にタッチするように歩く 腰を後ろに反らないようにする 一歩の動作をゆっくり行う |
4 |
上腕スクリュー歩行 *上腕 |
(1)胸の前で両腕を回転させながら歩く (2)腕の動かす速度や方向を変えながら歩く (例:外側→内側) |
(1)糸を巻くようなイメージで行う
肩まで水面につかって、水圧を感じながら行う |
5 |
後ろ交差歩行 *お尻 |
(1)足を交互に交差しながら、後ろ向きに歩く |
(1)腕を軽く振りながら、水中で体のバランスを崩さないようにする |
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・動作の*印は、意識して動かす筋肉や体の部位
AW-11
<注意事項>
・1はウォーミングアップ程度に行い、他の動作を中心にプログラムを展開する
・4や5の動作は、腕の動作をしっかり行うことで、運動強度が上がり、心拍数が上がる(年齢・体力に合わせて調整する)
・各動作と動作の間に前歩行を行い、次の動作のポイントや意識する筋肉の説明などをする 各動作の間のつなぎとして前歩行を行うことで、心拍数を維持したり、各動作のめりはりをつける
<負荷量>
・運動時間は、20〜30分程度
・各動作25m、2〜3回程度
2-(1):つま先歩行
2-(2):かかと歩行
3:お尻たたき歩行
4:上腕スクリュー歩行
5:後ろ交差歩行
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