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(4)自転車の活用によるフィーダー輸送の充実
公共交通と連携したレンタサイクルの活用
 
 レンタサイクルを活用して、鉄道等公共交通輸送と結びつけ、新たなフィーダーシステムとして位置づけるための実証実験を行えないか。同時に駐輪場の整備を効果的に行えないか。
 
(運輸局の補助メニュー)
 
●公共交通活性化総合プログラム(合意形成、アンケート調査等)
●TDM(交通需要マネジメント)実証実験事業費補助(割引減収分やPR費等ソフト経費補助)
●広域的な公共交通利用転換に関する実証実験事業費補助(同上)
 
(5)観光地における交通環境の改善
(1)外国人観光客に使いやすいバスへのプレーアップ化
 
 外国人の訪日促進を図っているところであるが、バスについても、車両、バス停留所や路線図に独自のカラーリング(ラッピング)やナンバリングを施し、外国語表示を行うなどによってプレーアップ化を図れないか。シンボリックなものとして、二階建てバスやレトロバスをリースして実証実験を行えないか。
 
(運輸局の補助メニュー)
 
●公共交通活性化総合プログラム(合意形成、アンケート調査等)など
 
(2)繁忙期の交通渋滞の解消・環境保護による観光魅力の増大
 
 繁忙期において一時的に交通渋滞が起こる観光地において、パークアンドライドやトランジットモールにおけるバス輸送等を実施できないか。また、これと併せ、観光バスへのDPF装着、運転手によるアイドリングストップの実施等を行い、交通渋滞の解消・環境の保護を図ることができないか。
 
パーク&バスライド
 
 
トランジットモール実証実験
 
(運輸局の補助メニュー)
 
●公共交通活性化総合プログラム(合意形成、アンケート調査等)
●TDM(交通需要マネジメント)実証実験事業費補助(割引減収分やPR費等ソフト経費補助)
●広域的な公共交通利用転換に関する実証実験事業費補助(同上)
●バス利用促進等総合対策事業(パークアンドライドやトランジットモール等交通システム対策事業、調査・実証実験事業)
●低公害車普及促進対策事業(低公害車導入等)
 
(3)観光地への二次交通の改善
 
 観光地への来訪者のアクセス、特に鉄道等から乗り換えた後のバス等の二次アクセスについて、観光地の整備と併せて、フリークエンシーや運賃面などの改善を図り地域活性化を図ることができないか。
 
(運輸局の補助メニュー)
 
●公共交通活性化総合プログラム(合意形成、アンケート調査等)
●広域的な公共交通利用転換に関する実証実験事業費補助(割引減収分やPR費等ソフト経費補助)
 
(6)環境に優しい物流体系の構築
都心部における効率的な物流体系の構築
 
 都心部において、荷捌き施設の絶対量の不足による路上駐車での荷捌き活動が、円滑な交通流の阻害や中心市街地の活力低下を招く一因となっている状況で、トラック事業者等の協力も得て、共同配送や適正な荷捌き施設整備等の方策をパッケージ化して実施することにより、物流の効率化を図ることができないか。
 
(運輸局の補助メニュー)
 
●公共交通活性化総合プログラム(合意形成、アンケート調査等)
●幹線物流の環境負荷低減に向けた実証実験事業費補助
●バス利用促進等総合対策事業(共同輸配送システム整備事業)
 
 以上、幾つかの例をご紹介してまいりましたが、この他以下のような課題についても具体的事例をご相談いただければ、共に解決に向けた方策を検討していきたいと考えております。
 
◎観光振興対策による地域社会の活性化
◎中小鉄道近代化等・・・自動列車停止装置(ATS)重点緊急整備、安全性緊急評価事業等
◎離島航路補助・・・離島航路就航船舶の近代化及びバリアフリー化等
◎ゴミゼロ型都市形成のための静脈物流システムの構築
 
 最後に、本稿が皆様の運輸行政へのご理解を深め、地域の交通問題解決の一助となることを期待するとともに、幅広いご意見を賜れば幸いと考えています。







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