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1997/01/13 毎日新聞朝刊
[新教育の森]教育に関する毎日新聞社「全国世論調査」/4 学校への満足度
 
◇満足派、半数割る−−「あまり満足できず」48%
 教育改革論議の前に、そもそも現在の学校に満足しているのか意識を聞いた。
 全体としては「あまり満足できない」が48%で最も多く、「全く満足できない」の8%と合わせ半数を超した。「ある程度満足」38%、「十分満足」は2%で満足派は4割だった。
 年代別では高年代に進むにつれて満足派が増える傾向にあるが、最も満足度が高い60代でも46%にとどまった。
 都市規模別では大都市、中都市、小都市、郡部に進むにつれ満足度は高くなる。しかし、郡部でも満足派は49%で半数に届かなかった。
 視点を変えて見れば、今回の世論調査で「教育改革が必要だ」とした人が9割近くいたが、この中に4割の「現状満足派」がかなり含まれているとみられる点が興味深い。
 つまり「今はいいとしても、将来このままでは教育は行き詰まる」という考え方が多いことをうかがわせている。人材危機感を持つ経済界でもこうした考え方が年々強まっている。
 (この記事にはグラフ「いまの学校に満足か」があります)


 
 
 
 
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