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ホーム縁端の点状ブロックに要求される機能からみた点状ブロックの敷設方法別の特性
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ホーム上の構造物の形状や配置による点状ブロック敷設方法の特性(その1)
太い柱など迂回時に線路直角方向の移動距離が長くなる構造物の場合
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ホーム上の構造物の形状や配置による点状ブロック敷設方法の特性(その2)
線路平行方向に連続した柱など線路平行方向に密集した構造物の場合
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ホーム上の構造物の形状や配置による点状ブロック敷設方法の特性(その3)
駅事務室や待合室など、迂回時に線路平行方向および線路直角方向の移動距離が長くなる構造物の場合
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ガイドライン1)によれば、点状ブロックはホーム縁端から80cm以上ホーム内方に敷設されることになっている。この例では、稀なケースではあるが、現状から常識的に考えられる最も厳しい条件であるホーム内方120cmから点状ブロックが敷設されている例を示す。
 
点状ブロックの敷設方法案と新たな検討事項の有無
干渉する構造物との位置関係で統一すべき寸法要素があるか否か
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4.4 結論
 検討の結果は以下のようにまとめられる。
(1)「コの字迂回敷設」では、点状ブロックが構造物の警告をする場合があり、連続して敷設されたブロックの中に意味が異なるものが混在することになる
(2)点状ブロックを用いながら構造物を迂回するのであれば、「コの字迂回敷設」だけが、その機能を有していることになるが、点状ブロックに誘導の意味を持たせる点で意味の矛盾が生じる
(3)連続する構造物、大きな構造物との関係におけるマイナス要素として、「断列敷設」においてブロック無敷設箇所が多くなること、「コの字迂回敷設」で迂回が繰り返されることが考えられる
(4)ホーム上の点状ブロックに要求される警告機能の観点では、「連続敷設」が最も適合している
(5)ホーム縁端のブロックをホーム長軸方向の移動に利用することを想定すると、連続敷設では迂回方向を示すことはできないが、別に検討されている混合ブロックを用いれば、その可能性がある
(6)「コの字迂回敷設」と「断列敷設」では、さらに検討すべき寸法要素がある。特に、「コの字迂回敷設」には、迂回させる距離の問題がある。迂回距離のルールを決めたとしても、同一ホームの縁端近くに大きな構造物と小さな構造物がある場合、「断裂敷設」か「連続敷設」と「コの字迂回敷設」の2種類の敷設方法が混在する可能性もある
 上記の点から考えると、ホーム縁端のブロックと柱部、構造物が干渉する場合のブロック敷設方法は、「ホーム縁端から一定距離で連続敷設する方法(連続敷設)」が好ましいと考えられる。
 
文献
1)交通エコロジー・モビリティ財団:公共交通機関旅客設備の移動円滑化整備ガイドライン, 交通エコロジー・モビリティ財団, 2001.







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