日本財団図書館（電子図書館）　自己かく拌型油分散剤の効果的な使用方法　及び　散布装置に関する調査研究報告書III

4 試験結果

（1）予備散布試験結果を表－III.2.1に示す。

実施日：平成14年9月13日　　気温：30℃、水温23.4℃

　

表－III.2.1

予備散布試験結果（水、ノズル5ヶ、散布管H＝5m、タンクH＝0m）

ノズル	吐出圧:根元（MPa）	吐出量（L／min）			全散布幅片舷（mm）	全散布幅両舷（mm）
ノズル	吐出圧:根元（MPa）	根元	先端	平均	全散布幅片舷（mm）	全散布幅両舷（mm）
ホロコーン	0.1	4.85	3.47	4.16	5400	10260
	0.2	6.86	5.89	6.38	5600	10460
	0.27	7.96	7.75	7.86	5700	10560

　

（2）散布試験（水）

イ. 吐出量測定結果を表－III.2.2、III.2.3、III.2.4に示す。

実施日：平成14年11月11日　気温：20.2℃、水温16℃

　

表－III.2.2

散布試験（水、ノズル17ヶ、散布管H＝0m、タンクH＝3m）

ノズル	吐出圧:根元（MPa）	吐出圧:先端（MPa）	吐出量（L／min）
ノズル	吐出圧:根元（MPa）	吐出圧:先端（MPa）	根元	中間	先端	平均
ホロコーン	0.1	0.07	5.00	4.80	4.80	4.87
	0.2	0.18	6.90	6.84	6.78	6.84
	0.3	0.28	8.10	8.10	7.92	8.04
フルコーン	0.1	0.07	4.98	4.86	4.44	4.76
	0.2	0.18	6.78	6.78	6.18	6.58
	0.3	0.28	7.80	7.68	7.14	7.54
フラット	0.1	0.08	4.26	4.20	3.90	4.12
	0.2	0.18	6.18	5.88	5.82	5.96
	0.3	0.27	7.26	7.20	7.08	7.18
オリフィス	0.1	0.07	6.84	6.42	6.48	6.58
	0.2	0.18	9.48	9.42	9.12	9.34
	0.3	0.28	12.30	11.70	11.28	11.76

　

表－III.2.3

散布試験（水、ノズル5ヶ、散布管H＝0m、タンクH＝3m）

ノズル	吐出圧:根元（MPa）	吐出圧:先端（MPa）	吐出量（L／min）
ノズル	吐出圧:根元（MPa）	吐出圧:先端（MPa）	根元	中間	先端	平均
ホロコーン	0.1	0.08	4.80	4.68	4.92	4.80
	0.2	0.17	6.90	6.42	6.60	6.64
	0.3	0.28	8.34	7.86	8.52	8.24
フルコーン	0.1	0.07	4.74	4.92	4.80	4.82
	0.2	0.17	6.18	6.54	6.72	6.48
	0.3	0.27	7.20	7.80	8.40	7.80
フラット	0.1	0.08	4.08	3.84	4.20	4.04
	0.2	0.17	6.24	5.82	5.76	5.94
	0.3	0.28	7.38	7.02	7.26	7.22
オリフィス	0.1	0.08	6.42	6.30	6.30	6.34
	0.2	0.17	8.88	8.64	8.88	8.80
	0.3	0.27	11.28	10.74	10.74	10.92

　

表－III.2.4

散布試験（水,ノズル1ヶ、散布管H＝0m、タンクH＝3m）

ノズル	吐出圧:根元（MPa）	吐出圧:先端（MPa）	吐出量（L／min）
ホロコーン	0.1	0.08	4.62
	0.2	0.17	6.60
	0.3	0.27	8.10
フルコーン	0.1	0.07	4.74
	0.2	0.17	6.60
	0.3	0.27	8.22
フラット	0.1	0.07	3.90
	0.2	0.18	5.70
	0.3	0.27	7.08
オリフィス	0.1	0.07	5.70
	0.2	0.17	8.64
	0.3	0.27	10.50

　

ロ. 実機状態（散布管、タンク同位置）での全散布幅及び吐出量測定結果を表－III.2.5、III.2.6、III.2.7に示す。

実施日：平成14年11月12日　気温：16.2℃、水温14.1℃

　

表－III.2.5

散布試験（水,ノズル17ヶ、散布管H＝3m、タンクH＝3m）

ノズル	吐出圧:根元（MPa）	吐出圧:先端（MPa）	吐出量（L／min）				全散布幅片舷（mm）	全散布幅両舷（mm）
ノズル	吐出圧:根元（MPa）	吐出圧:先端（MPa）	根元	中間	先端	平均	全散布幅片舷（mm）	全散布幅両舷（mm）
ホロコーン	0.1	0.07	5.00	4.80	4.80	4.87	5065	9150
	0.2	0.18	6.90	6.84	6.78	6.84	5200	9285
	0.2	0.18	6.90	6.66	6.90	6.82	5200	9285
フルコーン	0.1	0.07	4.98	4.86	4.44	4.76	6260	10345
	0.2	0.18	6.78	6.78	6.18	6.58	6540	10625
	0.22	0.2	7.26	7.08	6.90	7.08	6600	10685
フラット	0.1	0.08	4.26	4.20	3.90	4.12	4800	8885
	0.2	0.17	6.18	5.88	5.82	5.96	5085	9170
	0.22	0.2	6.30	6.30	6.12	6.24	5135	9220
オリフィス	0.1	0.08	6.84	6.42	6.48	6.58	3465	7550
	0.2	0.17	9.48	9.42	9.12	9.34	3560	7645
	0.18	0.17	8.70	8.70	8.76	8.72	3485	7570

　

表－III.2.6

散布試験（水、ノズル5ヶ、散布管H＝3m、タンクH＝3m）

ノズル	吐出圧:根元（MPa）	吐出圧:先端（MPa）	吐出量（L／min）				全散布幅片舷（mm）	全散布幅両舷（mm）
ノズル	吐出圧:根元（MPa）	吐出圧:先端（MPa）	根元	中間	先端	平均	全散布幅片舷（mm）	全散布幅両舷（mm）
ホロコーン	0.1	0.08	4.80	4.68	4.92	4.80	5020	9880
	0.2	0.17	6.90	6.42	6.60	6.64	5275	10135
	0.27	0.25	7.62	7.62	7.62	7.62	5290	10150
フルコーン	0.1	0.07	4.74	4.92	4.80	4.82	6220	11080
	0.2	0.17	6.18	6.54	6.72	6.48	6760	11620
	0.27	0.25	7.32	7.38	8.10	7.60	6830	11690
フラット	0.1	0.08	4.08	3.84	4.20	4.04	4460	9320
	0.2	0.17	6.24	5.82	5.76	5.94	4840	9700
	0.27	0.25	6.72	6.54	6.48	6.58	4895	9755
オリフィス	0.1	0.08	6.42	6.30	6.30	6.34	3185	8045
	0.2	0.17	8.88	8.64	8.88	8.80	3320	8180
	0.26	0.25	10.38	9.72	10.20	10.10	3340	8200

　

表－III.2.7

散布試験（水、ノズル1ヶ、散布管H＝3m、タンクH＝3m）

ノズル	吐出圧:根元（MPa）	吐出圧:先端（MPa）	吐出量（L／min）	散布幅片舷（mm）	全散布幅両舷（mm）
ホロコーン	0.1	0.08	4.62	2860	7100
	0.2	0.18	6.60	2975	7215
	0.27	0.25	7.50	3060	7300
フルコーン	0.1	0.08	4.74	3995	8235
	0.2	0.18	6.60	4435	8675
	0.28	0.26	7.98	4610	8850
フラット	0.1	0.08	3.90	2210	6450
	0.2	0.17	5.70	2735	6975
	0.28	0.26	7.08	2825	7065
オリフィス	0.1	0.08	5.70	1085	5325
	0.2	0.18	8.64	1210	5450
	0.27	0.25	11.28	1325	5565

　

（3）S－7散布試験の結果を表－III.2.8に示す。

実施日：平成14年11月14日　気温：14.5℃、水温：11.5℃、液温：12℃

表－III.2.8

S－7散布試験（ノズル1ヶ、散布管H＝3m、タンクH＝3m）

ノズル	吐出圧: 根元（MPa）	吐出圧: 先端（MPa）	吐出量（L／min）	散布幅（mm）
フラット	0.1	0.08	3.96	1250
	0.2	0.18	6.00	1885
	0.28	0.26	6.90	2030

　

　上記結果を基にフラットスプレーノズルを〔3〕・〔20〕の位置に取付けた場合の全散布幅を推測する。

　

ノズル	吐出圧: 根元（MPa）	吐出圧: 先端（MPa）	全散布幅片舷（mm）	全散布幅両舷（mm）
フラット	0.1	0.08	3885	7970
	0.2	0.18	4520	8605
	0.28	0.26	4665	8750

　

（4）浸漬試験の結果を表－III.2.9に示す。

　

＜部品名称及び材質＞

　

〔1〕キャップ	：ナイロン	〔5〕スリットストレーナー	：ナイロン
〔2〕Dディスク	：タングスンカーバイド	〔6〕ノズルボディー	：ナイロン
〔3〕コア	：真ちゅう	〔7〕ダイヤフラム	：EPDM／バイトン
〔4〕シール	：EPDM／バイトン	〔8〕ノズルボディーキャップ	：ナイロン

　

表－III.2.9 浸漬試験結果

※○：変化なし、×：変化あり

※EPDMとは、エチレンプロピレンゴムの総称

　

　上表に示す通り、ノズルの構成部品の中で変化した材質は、エチレンプロピレンゴムで膨張及び柔軟の状態が5日目で発生した。