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私が考えるアイコウボウ・USAの将来の展望
橋本高志(アイコウボウ・USA 理事長)
私と藍工房とのお付き合いは、彼此十年以上になります。当初はこちらでの文化・習慣に不慣れな藍工房の方々への法律のアドバイスをしておりました。昨年からは、理事の一員として実際のアイコウボウ・USAの運営にも関り、現在に到っております。
実際に運営に携わってみますと、アイコウボウ・USAのような福祉団体の運営・経営が、いかに大変なものかということを痛感しております。特に、恒久的に活動出来る人材の確保、運営上不可欠な資金の調達などは、絶えず頭を悩ませる問題です。藍工房を十八年間も支えてこられた竹ノ内さんの苦労は、並大抵のことではなかったでしょう。
さて、この紙面をお借りして、アイコウボウ・USAの意義、目的、そして将来の展望などについて一言申し上げさせていただきます。
アイコウボウ・USAが設立された当初は、日本からいらっしゃる生徒さん達がアメリカでの生活を経験し、この広大な土地と新しい空気(雰囲気)の中から、日本での生活とは全く違った生きがいのある生活を見つけるための中継地点として、その役割を担っておりました。バトルグラウンドに移転してから、その地域の方々の協力と理解を得ることが出来、アイコウボウ・USAが新たな局面を迎えようとしているように感じられます。
月一回開かれる理事会では、アイコウボウ・USAの運営、将来の見通し、それから藍工房との関係等について、理事達は時には感情を剥き出しにするような激論を闘わせることもありますが、その真摯な態度には真のアメリカ人気質を見た思いがします。この理事の方々の姿勢からは、アイコウボウ・USAの将来について本当に心配している様子が感じられます。
特に竹ノ内さんの、アイコウボウ・USAの運営からの引退声明を受けて、ますます理事の方々にかかってくる重責が大きいものになりました。今まで中継地点であったアイコウボウ・USAが出発点にならなければと考えます。
具体的に申し上げますと、(1)アメリカと日本の障害者の交流制度の確立と継続、これは世界でも例をみないユニークなプログラムではないでしょうか。外国の障害者の方が日本の障害者の方と直にふれあう、大いに日本の生活を体験できるということも、藍工房の生徒さんがアメリカに来て何か吸収することがあるように、同じような良い影響を生むことに結びつくと確信しております。(2)地域の方々が日本文化に直接ふれられるようなアイコウボウ・USAでのプログラムを充実させ、提供することも大切な課題だと思います。藍染教室は好評ですので、日本文化に関連する新たなプログラムの開拓も考えていく積りです。
アイコウボウ・USAは藍工房のアメリカでの中継地点として出発しましたが、地域の方々の理解もあり、新たな意志と方向性を持った団体になりつつあります。そのためにも、藍工房との関連をより密接なものにし、お互いのためになるプログラムも生み出す事が、アイコウボウ・USAを育てるだけでなく、藍工房にとっても、外国における障害者の方々の拠点を維持していくという大切な意義を持つことだと思うのです。
| 1988年 |
Aikobo America 設立 朝日新聞オレゴン版・ロサンゼルス版にて紹介される (移動教室2回実施) |
| 1989年 |
藍ガメ・織り機設置 藍畑開始 (移動教室1回実施) |
| 1990年 |
コロンビア・アート・センターにて展示会開催 ポートランド・コンテンポラリー・ギャラリーにて展示会開催 オレゴン州よりNPOとして認可される (移動教室3回実施) |
| 1991年 |
ポートランド、バンクーバーの障害者施設8ヵ所見学 ポートランド市の日本人学校のイベントにゲスト参加 (移動教室4回実施) |
| 1992年 |
職員1名、ニューヨーク、ニュージャージーにて研修に参加 ポートランド市の日本人学校のバザーに参加 (移動教室3回実施) |
| 1993年 |
(移動教室2回実施) |
| 1994年 |
ワシントン州よりNPOとして認可される (移動教室2回実施) |
| 1995年 |
バトルグラウンドに移転 オープンハウス開催 (移動教室4回実施) |
| 1996年 |
セーラム大学にてジョン・海山・ネプチューン・コンサート開催 (移動教室3回実施) |
| 1997年 |
地元小学校にてジョン・海山・ネプチューン・コンサート開催 ニューヨーク・ファウンテンハウス見学 藍染め教室に現地障害者施設バンテックが参加する 現地新聞北米報知にてAikoboが紹介される (移動教室3回実施) |
| 1998年 |
日本財団より助成開始 バンクーバー市施設にて藍染め教室開催 オープンハウス(ネプチューン・コンサート)開催 バンクーバー市主催ファッションショーに参加 現地情報紙ソイ・ソースにてAikoboが紹介される 地元ケーブルテレビにてAikoboが紹介される (移動教室6回実施) |
| 1999年 |
Aikobo U.S.A. に名称変更 ワシントン州よりNPCとして認可される オープンハウス(ネプチューン・コンサート)開催 バンクーバー市主催ファッションショーに参加 (移動教室7回実施) |
| 2000年 |
オープンハウス(ネプチューン・コンサート)開催 バンクーバー市主催ファッションショーに参加 早稲田大学人間科学部のグループがAikoboを訪問する (移動教室7回実施) |
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