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エイミー・ハンブリン Amy Hamblin
ワシントン大学病院アート・プログラム・ディレクター
 アメリカ・アーツ・イン・ヘルスケア学会の次期会長であり、2001年にシアトルで開催したアーツ・イン・ヘルスケア学会を主催した。1990年以来、プロのアート・アドミニストレーターとして、郡の行政機関、企業、地域の芸術関連などで働いた。調停と法、およびアトリエ芸術において教育を受けた。
 
1. ワシントン大学病院のアートプログラム
 ワシントン大学病院では、1986年より、患者、見舞い客、医師、スタッフの利益と楽しみのためにアート・プログラムを提供してきた。アート・プログラムには次のものが含まれる。
(1)現在800点を超えるアートコレクション
 約半数は世界各地の布や織物。約半数はセンターが医療を提供している地域の現代美術の作品。
・選考委員には教員、スタッフ、患者を含む、ワシントン大学病院の幅広い人が関わっている。
・コレクションは患者とスタッフの多様性を全面的に反映している。
・コレクションは投資的な思惑に支配されるのではなく、使命に基づいている。
 
(2)スタッフの作品展示会、患者や医学生の作品の展示
 
(3)スタッフのためのワークショップやアートプロジェクト
 
(4)方向をみつける手段や目的をあらわす指標としてのアート
・癒しの庭、自然保護区
・医学生と医師のための文筆プログラム
・バスのなかで詩をつくること
・「がんとともによりよく生きる」プロジェクト:美、編物、ヨガ、日記をつけることなど
・四季おりおりに行うスタッフ感謝祭
 
(5)ワシントン大学病院でアーティスト・レジデンス(滞在して制作する)のプログラム
 ケアする人の参加を奨励する(看護師、ソーシャル・ワーカー、家族)
 
2. その他の医科大学病院で行われている、プログラムの概要
・バーンアウトに関する文献や研究の調査
・医学生、スタッフ、医師、看護師や在宅ケアの患者や家族のケアに関して行われているケアする人のためのプログラム
 
ワシントン大学病院 アートプログラム
UWMC Arts Program
住所 1959 N.E.Pacific St., Box 356144 Seattle WA 98195 6144
Tel 206−598−6308
E-mail www.washington.edu/medical
 
 ワシントン大学病院では、1986年よりアートプログラムを患者やスタッフ、また地域に住む人たちに対して提供している。病院内のいたるところに700点を超える作品が展示されており、病院内の広い空間が有効に利用されている。アーティスト・イン・レジデンス(アーティストが滞在して制作を行うプログラム)なども行っている。







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