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2. カッターの漕ぎ方
 
艇指揮 艇長 報告
集合    
番号   総員○名よろしい
乗艇 総員乗艇、番号 総員○名乗艇、搭載物○○よろしい
発進 かい用意 おもて離せ (かい立て) フェンダー入れ かいそなえ 用意 前へ  
止め 止め  
あとへ あと用意 あとへ  
かい流せ かい流せ  
休め かい上げ かい組め  
番かえ 番かえ  
艇運用につき 右(左)前へ (あとへ) 針路○○ようそろ 指示復唱
適宜指示 かい立て 止め、あとへ  
針路指示 かい流せ  
○○に横付 おもてかまえ かい上げ かい立て ○○横付了解
  フェンダー出せ かい収め 横付良し
退艇 総員退艇 (上陸後)番号 総員○名 搭載物○○良し
解散 わかれ わかれます
 
 
 
(1)号令と動作
(1)集合
『集れ!』 写真2.1
 
写真2.1:艇員は、艇と平行に船首方向を基準に整列。
 
 
(2)番号
『番号!』
 艇員は艇首に向かって右側・艇首側から1、2(左側)、3(右側)、4(左側)、5(右側)、6(左側)、7(右側/予備1)、8(左側/予備2)、・・・と艇座番号をいい、艇長は乗艇員を確認し、艇指揮に「○○名よろしい」と報告します。
(3)乗艇位置
 クルーは、写真2.2のように乗艇します。艇首に向かって右舷を、右またはスターボード、左舷を左またはポートといいます。
 艇座番号の1、2番をバウ、5、6番をストロークといいます。
 
写真2.2:乗艇後、クルーがスウォートに座った状態
 
 
『総員乗艇』
 原則として艇座番号1番から乗艇し、バウはもやい索、ボートフックを準備します。艇員は艇尾を向いてスウォートに腰をかけ、ストレッチャーに足をかけ、漕ぎやすい姿勢をとります。
 艇長は、艇員に番号をかけさせ、艇員および搭載物件を確認して、艇指揮に「艇員・搭載物件よろしい」と報告します。
(5)発進
『かい用意』 写真2.3
 右舷のものは右へ、左舷のものは左へ、腰を回しながら向きをかえ、3名ずつ協力して、オール(かい)が上からとりやすいように整理してならべます。そして、クラッチ(オールを取り付ける金具)を取り付けます。
 
写真2.3:『かい用意』
 
 
『かい立て』 図2.1
 カッターを発進させるとき、3番〜6番だけがかいを立て、着岸場所から離れたら直ちに『かいそなえ』ができるように準備します。また、カッター決勝レースの優勝チームが『かい立て』を行い、優勝の喜びと他チームの健闘を称え合います。ブレードは、艇首尾線と平行に揃えます。
 
図2.1 『かい立て』
 
 
『おもて離せ』
 バウ(艇座番号1番・2番)は協力して、もやい索を艇内にとり込み、ボートフックの端で艇首を離すように押し出し、ボートフックを収めて、スウォートに座ります。
『フェンダー(防舷物)入れ』
 舷側の手で、フェンダーを艇内に取り込みます。
『かいそなえ』写真2.4(1)
 かいをクラッチにはめ、舷と直角になるようにし、ブレード(オールの平らな所)が水面と平行になるようにする。
 
写真2.4(1):『かいそなえ』
 
 
 かい(オール)の握り方は、艇中央寄りの手でかい(オール)のグリップ部を下からにぎり舷側の手で上からおさえるように握ります。写真2.4(2)
 
 
写真2.4(2):かい(オール)のにぎり方−(内側の手は下から)







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