平成14年度 名古屋海洋学少年団
海事思想の普及活動事業報告(その1)
カヌー・フェスティバル
日本連盟から団員拡充モデル事業実施団への整備器材として、カヌー5隻(2人用1隻と1人用4隻)が6月に配備されたのに伴い、現在愛知県連盟に7隻(2人用が2隻と1人用が5隻)、さらに4月に横浜団より4隻(2人用カナディアンカヌー)いただいたので、練習には事欠かない数が整備されました。現在のカッターでは小学生の低学年では練習は無理で、なんとか5月から訓練の中にカヌーの利用をと考え、愛知県カヌー協会に相談に伺いました。
愛知県カヌー協会は愛知国体の時に使用した三好町三好池に、カヌーレースができる設備と2004年に世界ポロ選手権を開催するために、ポロの練習できるすばらしい設備が整備されていました。カヌー協会の会長、幹部の方々にお会いして事情をお話したところ、ボランティアで快く指導をしてくれることを承諾していただきました。早速、名古屋団の指導者と育成会会議でカヌー練習を取り入れることにしました。折角カヌー協会の指導者が指導していただけるので、だれでも希望者には参加をしていただくことにしました。
毎月原則として第1と第3の午前中を練習日に設定をして、3名の指導者にみっちり指導をしていただきました。6月と7月の2回はカヌー協会の三好池で練習をさせていただきました。夏休みまでに6回の指導をしていただき、夏休みの8月18日に開催される東海6県を中心として開催された第22回中日長良川カヌー・フェスティバルに小学生としては初めて特別参加のエキビジションゲームとして、赤白に分かれた玉入れ競技に参加させていただきました。
参加小学生と中高生は今までカヌースクールに参加した人で、親子で総数63名が参加していただき、炎天下の中1日大変楽しくゲームを行うことができました。来年はもう少し練習を積んでレースに出られるようになれば、さらに子どもたちも意欲が出てくるものと思います。22年間も続けて開催されてきた伝統あるカヌー・フェスティバルにカヌー協会のご好意で、エキビジションゲームを取り入れていただいたことに感謝したい。参加した子どもと親にとっては大変有意義な1日を過ごすことができました。子どもたちもこれを励みに今後もカヌーの練習に頑張ることと思います。
事業概要
1. 事業内容 |
第22回 中日長良川カヌー・フェスティバル |
2. 日時 |
平成14年8月18日 午前9時30分 開会式 |
3. 場所 |
海津町木曽三川公園 |
4. 主催 |
中日新聞社・海津町・愛知・岐阜・名古屋カヌー協会他 |
5. 協賛 |
名古屋海洋少年団 |
6. 大会参加 |
愛知・岐阜・三重・富山・和歌山・京都・滋賀から約500名以上 |
7. 参加者 |
63名(内名古屋団関係者28名) |
8. 参加資格 |
健康であること・25m以上泳げること・小中高は保護者の承諾 |
海事思想の普及活動事業報告(その2)
長良川でラフティングとカヌー体験
郡上郡美並村キャンプ
団員拡充モデル事業の重点事業として、今年の夏休みは4日間、自然を満喫できる日本のど真ん中で長良川の上流にあたる郡上踊りで有名な郡上郡美並村キャンプを実施しました。最近では野外で遊ぶ機会も少なくなり、ましてや大自然の中でのびのびと自然を相手にしての生活体験できる機会があまりありません。
そこで今夏の企画の目玉として、大自然を満喫していただこうと長良川でのラフティングとカヌー・川遊びや魚取り、夜は満点の星空のもとキャンプファイヤーやナイトハイキングを楽しみました。自分たちで飯盒でごはんを作り、長良川で有名な鮎の塩焼きもみんなで焼いて食べました。小学校低学年の人には4日間はちょっと長いかなと不安でしたが、プログラムはあっという間に終わってしまいました。子どもたちもひとつ一つのプログラムに一喜一憂しながら、一生懸命頑張りました。
この時期にしては異常に寒かったこともあり、夜は毛布1枚では寒くて寝れないといった天気が続きました。日中もラフティングや川遊びでも水が冷たくて震え上がっていました。朝早くからキャンプ場を出発して、夕方まで野外プログラムに参加するスケジュールでしたが、一人もけが人もなく無事楽しく過ごすことができたことは、企画しましたスタッフ一同ほっとしました。
子どもたちも最初に集まった時の顔と、最後に名古屋駅に着いた時の顔とは別人のように満足感で満ちあふれた笑顔がどの子どもたちからも伺えました。キャンプ中は子ども同士でのけんかもありました。家が恋しくて泣いた人もいました。スタッフのお手伝いを一生懸命してくれた人もいました。子ども同士仲良くなった人やスタッフと仲良しになった人、4日間同じ生活をし、同じ食事を食べ、同じプログラムをした仲間との交流は、これからの自分の人生の中で楽しい思い出としていつかまた思い出してほしいと思います。
事業概要
1. 事業内容 |
岐阜県美並村キャンプの旅 |
2. 日時 |
平成14年8月20日〜平成14年8月23日 |
3. 宿泊場所 |
ふくべの里粥川バンガロー(岐阜県郡上郡美並村高砂) |
4. 主催 |
美並村キャンプ実行委員会 |
5. 協賛 |
日本海洋少年団愛知県連盟・日本財団助成 |
6. 参加資格 |
小学校低学年から中高校生 |
7. 参加人数 |
52名(内名古屋団関係者20名) |
8. 活動内容 |
8月20日/名古屋駅発→バンガロー着→水遊び→キャンプファイヤー |
8月21日/ラフティング→水遊び→温泉→ナイトハイキング |
8月22日/カヌー・魚取り・チューブ下り→きもだめし→花火 |
8月23日/郡上鍾乳洞→たまご狩り→市内散策→名古屋駅着・解散 |
海事思想の普及活動事業報告(その3)
三河湾でスナメリ観察
外洋ヨット体験講座
三河湾で外洋ヨットでクルージングの体験をしながらスナメリ観察する企画があり、一般の小中学生募集と名古屋海洋少年団と中日海洋少年団にもありました。名古屋海洋少年団では団員およびカヌースクール参加者等に呼びかけ約20名参加しました。毎年武豊の亀崎ヨットハーバーに係留している亀崎クルージングヨットクラブのご好意で体験させていただいています。今回はスナメリ体験もできることもあり、参加者も期待をしていました。当日は台風の余波の影響か風が強く、船が大きく揺れることもあり、あまり沖の方には出ることができず、スナメリ観察は無理でした。それでも出発前にはヨットの基礎知識とロープの結び方指導があり、オーナー紹介とグループ分けをして各々準備出来次第出発しました。約10艇位のヨットに便乗して波はあったが快適なクルージングを体験でき参加した子どもたちは満足でした。
子どもこちの感想では、岸壁に勢ぞろいした外洋ヨットは見ていて素晴らしいが、いざ自分がヨットに乗ったら以外と違った感じであったとの印象が多かったです。船内にはトイレ、キッチン、ベット等岸からでは分からない部分も実際に見れ、こんな設備があるから何日間も外洋を航海できるのだと感心していたのが印象でした。日頃乗る機会の少ない外洋ヨットに乗って、これの大きいのがアメリカンカップなどで活躍しているのだなと話している姿が微笑ましかった。
事業概要
1. 事業内容 |
ヨット体験講座 |
2. 日時 |
平成14年9月1日 |
3. 開催場所 |
亀崎港ヨットハーバー |
4. 主催 |
中部海事広報協会 |
5. 協賛 |
亀崎クルージングヨットクラブ |
5. 協力 |
名古屋海洋少年団・中日海洋少年団・半田教育委員会 |
6. 参加資格 |
一般小学生・中学生の応募者 |
7. 参加人数 |
80名(内名古屋・中日団関係者40名) |
8. 活動内容 |
AM.08:50〜09:00 |
亀崎港ヨットハーバー集合・開会行事 |
AM.09:00〜09:45 |
ヨットの基礎知識の学習 |
AM.09:45〜10:00 |
オーナー紹介・グループ分け |
AM.10:00〜15:00 |
ヨット体験・スナメリ観察 |
PM.〜15:30 |
閉会行事 |
海事思想の普及活動事業報告(その4)
親子カッター教室
年2回(今回で通算第11回)名古屋市民を対象にして開催する恒例の行事であって、広報紙および新聞紙上で公募し、中日海洋少年団が主として、毎回指導に当たっているものである。
行事の目的として、海に鍛え、海に親しみ、海に学ぶをモットーにして、健全な青少年の育成を目指し、子どもと父兄が一緒に学習していただき、家族が力を合わせて、カッターおよびモーターボートの操法(実技)およびロープワークを教える。
参加資格としては、(1)海が好きで、カッターに関心がある人、(2)小学3年生以上、中学3年生まで(男女不問)の児童・生徒とその親を1組とし児童・生徒のみの参加は不可とします。
参加料は1組1000円(障害保険料・教材・施設利用料を含む)、安全対策については十分に注意する。救命胴衣を全員に貸与し着用する。
以上を踏まえて、募集を行うが参加人数は全体で親子6組12名の参加しかなかったが少ない人数でも楽しく、有意義な親子カッター教室が実施できました。参加した親子の方々からも大変楽しかったとの感想をいただきました。
事業概要
1. 事業内容 |
親子カッター教室 |
2. 日時 |
平成14年10月6日 |
3. 場所 |
海洋トレーニングセンター |
4. 主催 |
愛知県連盟・名古屋港管理組合 |
5. 協力 |
中日海洋少年団指導部 |
6. 参加人数 |
親子6組30名(内県連関係者18名) |
7. 活動内容 |
研修室でミーティングと講義、あと2グループにわけて、実技実施、準備体操後、カッター2隻とモーターボートに乗艇し、漕ぎ方と操船実習、ロープワークを実習、あと反省会で終了した。 |
8. 日程 |
AM.09:30〜10:30 |
開講式、注意事項説明、座学 |
AM.10:40〜12:10 |
2グループに分かれて実技研修 |
PM.12:10〜12:50 |
昼食をしながら、学習ビデオ上映 |
PM.13:00〜15:00 |
午前中に引き続き実技研修 |
PM.15:10〜15:30 |
反省会、閉講式 |
海事思想の普及活動事業報告(その5)
第1回名古屋カッター交流会
名古屋港では、1992年まで毎年、官庁はじめ公共的機関の主催で、100チーム余りが出場する名古屋港カッター大会が開かれていたが、官庁主催が仕事上対応しきれなくなったのと、内容の工夫(一般参加者が参加できるもの)等の疑問がだされ、1993年以降現在まで中断されていました。そこで、民間主導で大会を復活させる手始めとして、開催したものである。
第1回名古屋カッター交流会として、愛知県や三重県から海運会社のカッター愛好者や海洋少年団のOBや、指導者が集まり男子7チーム、女子5チーム、計12チームで実施した。コースは折り返し400メートルで、2レース実施、その合計タイムで優劣を競った。
参加者は久しぶりのカッターレースに、家族達の大きな声援を受け、力強く掛け声を合わせオールを漕ぎ、ゴール後は心地よい疲労に充実した笑顔を見せていました。レース終了後、家族を交えてバーベキューで歓談し、反省会をしました。
事業概要
1. 事業内容 |
第1回名古屋カッター交流会 |
2. 日時 |
平成14年10月20日 |
3. 場所 |
海洋トレーニングセンター |
4. 主催 |
愛知県連盟・名古屋港カッター交流会 |
5. 協力 |
中日海洋少年団 |
6. 参加人数 |
130名(内県連関係者30名)・他応援等50名 |
7. 活動内容 |
8レース実施(1レース3チーム)、レース終了後全員でバーベキューによる交流会 |
8. 費用 |
1チーム5000円(傷害保険等) |
9. 日程 |
09:00〜 |
開会式、注意事項、その他 |
09:30〜12:30 |
レース開始、3チームによる8レース |
13:00〜16:00 |
賞状授与、反省会、バーベキュー、閉会式 |
|