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(3)愛知県連盟所属各海洋少年団の今後の団活動指針
  愛知県連盟としては、名古屋港管理組合の名古屋港整備の一環としてレガッタ協会にはレガッタセンターを、ヨット協会にはヨット練習場を整備され、カッター訓練を中心とした海洋スポーツや海事思想の普及を図る目的として名古屋港海洋トレーニングセンターを設置していただきました。施設の概要としては、鉄骨造2階建(一部3階建)、エントランスホール、器具庫、シャワー室、研修室、管理室、監視室等を備えた海をグランドとして活動する拠点として最適な建物である。現在は名古屋地区の団員や一般青少年の親子対象にしての親子カッター教室や親子カヌー教室が中心になっています。今後は愛知県内あるいは県外の青少年が宿泊できて活動できる設備や海事思想普及のための設備(展示コーナー・ビデオで名古屋港の様子が分かるもの・外洋ヨットや小学生の低学年が利用しやすい岸壁の整備・海の事が学ぶことができる教材・カッターやカヌー以外のマリンスポーツが体験できる器材や指導者養成研修等)がまだまだ現在では不自由分であり、今後海洋トレーニングセンター運営委員会で検討して、名古屋港のより近い場所にある利点を生かして、青少年のマリンスポーツの体験ができるものを考えていく必要がある。
 今年度における愛知県連盟では各団の活動状況を紹介するリーフレットを作成しました。今回日本財団の助成による団員拡充モデル事業の指定を受けて、あらためて県内の青少年に紹介するための資料としました。愛知県内の8海洋少年団がどの地区でどんな活動をしているのか一目に分かるものにと写真を中心に作成しました。
 このリーフレットを一般の方々に見ていただき、海洋少年団活動の内容と楽しさを知っていただき、完全週5日制で土曜・日曜日をどのように過ごさせようかと悩んでいる親や子どもたちにPRできたらと願っています。そのためにも海洋少年団活動の年間計画を作っていくかを話し合って考える必要があります。
 子どもたちは海は大好きであり、夏には1度や2度海水浴にいき、限りなくひろがる海原と太陽のひかりをあびて、キラキラと輝く中であこがれと夢をときめかすことを体験してきていると思います。子どもたちは、海の楽しさは知っていますが、海の知識やすばらしさを知っている子どもたちは少ないです。親自身も海を嫌いな人はいないと思います。海をグランドとして、海に学び、海で鍛える海洋少年団をもっとPRする必要があります。
 21世紀を担う子どもたちにどのように海洋少年団活動に参加していただき、子どもたちと一緒に海洋少年団活動のあり方を検討し、発展させるかが大切になってきます。そのためには今までの活動内容の検討が必要になってきます。
 2005年には愛知県において万博が開催されます。世界からこの愛知県にやってきます。絶好のPRできるチャンスです。
 愛知万博にあわせて、2005年の夏には、世界の海を愛する青少年が愛知県にやってきます。世界からの青少年が日本の青少年と一緒に海洋トレーニングセンターで宿泊をしながら、マリンスポーツを中心とした交流が体験できることを目指していきたいと思っています。
 今年の夏(2003年)に世界19ケ国の高校生を招聘しての交流をこの海洋トレーニングセンターで5日間宿泊しながら行います。その成果が2005年の愛知万博に繋げていきたいと願っています。
 
(4)資料
(1)募集用チラシ
(2)アンケート調査集計(全事業終了後に分析とまとめを掲載)
(3)指導者会議内容は会議概要で要約して掲載
(4)リーフレット(4000部発行・別紙)
 
5. 所見
 今年度実証団として指定を受け、あらためて海洋少年団活動のあり方の見直しをしました。アンケートにも意見がありますが、海洋少年団の名称そのものや活動内容を理解している人が少ないことが、年間事業に一般参加の募集をしてみて実感として分かりました。団員拡充をするにはまずPRがいかに大切か、また日頃の活動に一般の青少年も気軽に参加しやすいことに心がけることも必要です。
 カッターやカヌー中心の活動も大切ですが、夏にはキャンプ、ハイキング、川遊び、山登り、ヨット体験等活動の幅を広げることも分かりました。
 特に今年度は実証団にカヌー5艇を配置していただいたこと、横浜団からカナディアンカヌーを4艇寄贈を受け、全部でカヌーが13艇になり、カヌー練習が可能になりました。このカヌーを利用して、一般の方々にも体験していただこうと、愛知県カヌー協会の協力をいただき、月2回の指導を受けてきました。
 夏にはカヌー協会主催のフェスティバルにわざわざわれわれのために、ゲームを入れていただきました。子どもたちも大変楽しみ、カヌーをよりうまくなりたいと意欲が出てきました。
 その他の事業においても一般参加の事業を年間の中で沢山実施した結果、事業に参加していただいた子どもや親から海洋少年団活動に興味を示す問い合わせもいただいています。
 今年の経験を生かして来年度に向けて、さらにPRに心がけていきたいと思っています。今後も日本財団からのご協力をいただき全国各地で実証団として指定される団におきましては、是非、われわれが経験したことを踏まえてさらなる発展をしていかれることを期待したい。
 
平成14年度
名古屋団団員拡充モデル事業計画書
  団員拡充モデル事業名 実施日 実施場所 事業参加人数
団員 団員外 大人 合計
(1) カヌーフェスティバル 08/18 木曽三川 21 15 27 63
(2) 郡上郡美並村キャンプ 08/20〜 郡上美並村 11 26 15 52
(3) ヨット体験講座 09/01 亀崎港 9 10 11 30
(4) 親子カヌー・カッター教室 11/03 トレーニングセンター 21 26 27 74
(5) ディ・キャンプ 11/24 武豊センター 18 28 22 68
(6) スキー・スクール 02/16 チャオ・御岳 12 15 8 35
(7) 国際交流の親善の旅 03/25〜 バンフ・バンクーバー 5 8 7 20
モデル事業実施参加総人数合計 97 128 117 342
 
平成14年度
愛知県連盟団員拡充モデル事業計画書
  団員拡充モデル事業名 実施日 実施場所 事業参加人数
団員 団員外 大人 合計
  親子カッター教室 10/06 トレーニングセンター 0 6 24 30
  名古屋カッター交流会 10/20 トレーニングセンター 0 35 95 130
  名古屋港・フレンドリーボート 11/04 名古屋港 60 155 285 500
モデル事業実施参加総人数合計 60 196 404 660







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