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全国ひきこもり不登校援助団体レポート

 事業名 不登校・ひきこもり関係の諸施設の実態調査事業
 団体名 青少年自立援助センター 注目度注目度5


くりこま高原自然学校
クリコマコウゲンシゼンガッコウ
 
代表者名●佐々木 豊志[ササキ トヨシ]
所在地●〒989−5371 宮城県栗原郡栗駒町沼倉耕英中57−1
電話番号●0228−46−2626 FAX番号●0228−46−2627
URL●http://www1.neweb.ne.jp/wa/kurikoma/ E−mail●kurikoma@ma.neweb.ne.jp
 
日々の暮らしに冒険的体験を盛り込んだ「野外教育」の実践
●報告―小川 誠[寄宿生活塾 五色塾代表]
 
 くりこま高原自然学校を開設した佐々木豊志さんは大学で教育学を学んだ。専門は野外活動。野外活動への関心は中学校時代に出会った自然体験派の先生3人に他の何人かの生徒と共に様々な野外体験をさせてもらったときに芽生えたと言う。野外活動の番組が担当できるというそれだけの理由で民放局に入り、仕事の傍ら野外活動に関する勉強を続け、満を持して38歳のとき会社を辞め、奥さんの実家近くの粟駒山の中腹でこの自然学校を開いた。
 最初の2年は計画外の事態で出費もかさんだが、3年目からは文部省(当時)の「子供長期自然体験村」という助成事業が始まったことも幸いして、以後事業は軌道に乗り、年々新しい活動やプログラムを増やしてきた。たった一人で始まった事業も、今ではスタッフ8名を抱えるまでになった。
 佐々木さんのお話を伺っていると、実にバイタリティーがあって、生き生きとしている人だと思う。そのバイタリティーは元々自然体験や冒険旅行などで鍛えた体があるからだと思うが、それだけではなく、会社勤めを10数年しながらじっくりと設立準備を進める中で充電してきたやる気のエネルギーが発散されるからでもあるのだろう。
 
栗駒高原駅から栗駒山を望む・・・仙台から東北新幹線で北へ30分弱で栗駒高原駅。6月なのにまだ残雪が残る。
 
レストラン内部・・・床も壁も高い天井も椅子もテーブルもすべて木。内部はゆったりとして、落ち着きがある。
 
スタッフの宿舎・・・廃材を利用して造られた。右側もスタッフ用の小屋。左側は鶏小屋。
 
くりこま高原自然学校の本館・・・代表の佐々木さん自ら建てた。事務所、レストランと旅行者用の宿泊棟となっている。
 
本館のパブ・・・宿泊客はここでゆっくり腰を下ろして、バーボンでも飲みながら夜更けまで語り合うのだろうか。
 
鶏小屋・・・ウサギも数羽同居。面白い取り合わせだと思ったが、鶏とウサギは相性がよく、決して珍しくないのだとか。
 
 佐々木さんは自分のやっていることに自信と信念を持って取り組んでいる。佐々木さんは「プロジェクト・アドベンチャー」という手法を取りいれて各種の活動を行っているが、佐々木さん自身がこの人材育成法で育ったのではないかと思った。その核心は平たく言えば、「人は冒険や挑戦によって育つ」という人間観だと思う。
 寄宿教育を行っている人には個性的な人が多いようだが、佐々木さんも行動する個性派だ。21世紀の価値観を実践する行動派だ。例えば、環境との共生を重視し、物質的、金銭的な豊かさを求めるのではなく、生活や行動の中にある実感や喜びを感じ、心の豊かさを感じ取ることを大切にしている。そして、若いスタッフについても、いつ来ていつ出ていってもいいと言い、若者が挑戦することや新しい体験をすることを積極的に勧めている。あるいはミヒャエル・エンデの研究に共鳴して、「この世界から利子をなくさなくてはいけない」と熱っぽく語る。利子こそは富者を更に富ませ、貧者を更に貧しくさせる反自然なものだからだ。
 このような行動する21世紀派が、20世紀の価値観に押しつぶされ、毒され、惑わされた子供たちと関われば、それはきっとその子達を生き生きと蘇らせるきっかけをたくさん与えてくれるのではないだろうか。
 なお、「団体の特徴」に関しては、調査員が事前に原稿をお送りしたところ、先方から全く別の文章が送られてきたことを付け加えておく。調査員の力量不足をお詫びせねばならない。ただ、残念なのは、訪問時に伺った、より具体的な話をお伝えすることができなくなったことだ。そして、インタビューとは思えない、硬くて抽象的な文章なので、読者には分かりにくくはないかと若干案じている。[調査日―2002.06]
 
研修棟・・・日本環境教育フォーラムが建設した研修所。管理を任されており、現在は寄宿棟として使用している。
 
食堂・・・山小屋風の作りだが、壁は現代住宅風。大きな窓から外の景色が見渡せる。スタッフと寮生のくつろぎの場だ。
 
新しい寄宿棟用の廃材・・・地元の人や業者に頼んで集めた柱などの廃材が随分たまっていた。佐々木さんはこれらを使って今年中に新しい寄宿棟を造るという。佐々木さんは既にその設計図を完成させたそうだ、廃材で山小屋を作るなんて、調査員にはほとんど神業に感じられた。これも環境との共生や資源の有効利用を重視する佐々木さんならではのアイデアだ。
 
研修棟入り口・・・自然学校らしく、玄関には冬場に使うスキーやヨーロッパ風のかんじきなどが並べられていた。
 
寮生の寝室・・・二段ベッドが四つ入っている。純粋に寝るためだけの部屋だ。







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