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記入の手引き
 タクシーについては、流し、駅待ち、営業所待機等の営業形態に関わらず、迅速に乗客の要望に対応し、かつできる限り効率的な運行を行うことにより、空車走行距離の削減や効率的な走行を行うことが環境保全の観点からも必要です。
 
【空車走行距離の削減】
・乗客の要望に迅速に対応し、かつ空車走行距離を削減する取組として、ここではまず、無線やGPS-AVMシステムの導入を挙げてあります。乗客にこうした仕組みを利用してもらうためには、営業活動や各種の広告媒体を通じて電話番号等を示していくなどPRを進める必要があります。
・また、乗客需要に関する情報を迅速に把握し、対応することも重要です。そのためには、会社の営業活動を通じてイベント等の情報を把握しドライバーに伝達したり、ドライバーの持っている乗客の集中に関する情報を活用するための仕組みが必要になります。
 
【効率的走行の推進】
・土曜日、休日等の閑散時の稼働率を抑え、平日の稼働率を上げるような稼働計画を策定し、実行することにより実車率を向上させることは、環境保全の観点からも有効です。
・都市の中を循環したり、主要な駅から集合団地へ向かったり、空港等から市街地へ向かったり、一方向に向かう乗客が集合する時間帯や区域等において、乗合タクシーを運行させて効率的な走行を進めることは、環境保全の面からも有効です。
 
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記入の手引き
<任意に設定する項目例>
 
 事業者の環境保全の取組は、企業の規模、事業所数、業態等により様々な取組が考えられます。これまでの6項目は、すべての事業者が積極的に取り組んでいただきたい取組を示したものです。その他の取組は、当面、事業者のみなさんが、企業の実態に応じて任意に項目を選定し、取組を進めていただきたいと考えています。
 以下の項目は任意に取り組む項目の例示として示したものです。また、ランクについても示していません。事業者の皆さんが、必要に応じて、任意に項目やランクを設定して積極的な環境保全活動を進めてください。
 
A. 営業所における環境保全
 
 営業所における環境保全の主要な取組としては、グリーン購入やエネルギー、紙、洗車時の水等の節約、分別によるごみの発生抑制等があります。また、アイドリングや扉の開閉などの騒音による周辺への影響の防止も重要です。
 こうした取組は、経営者が明確な方針を示すことによって容易に取組が可能であり、既に取り組んでいる事業者が多いと思いますが、より組織的に取り組むことにより、確実に経費の削減を図ることができる項目です。
 なお、グリーン購入とは事務用品等の購入に際し、環境への負荷が少ない製品を購入する等の取組をいいます。
 
B. 社会とのコミュニケーション
 事業活動を進めるうえで地域社会と良好な関係を保つことが重要です。そのためには、まず、企業が自らの環境保全に係る取組を社会に公表し、それをもとに社会との対話を進めることが重要です。また、地域住民としての立場から周辺の行事に参加することも社会とのコミュニケーションを進めるうえで欠かせません。
 さらに、排ガスや騒音などの苦情を受け付ける窓口を明確にし、受け付けた苦情等に対し素早く対応することが必要です。
 
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(別紙)チェック結果 集計・評価表
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