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2.3 サービスの提供事例(ヒアリング調査)
本報告書に掲載した事例は平成14年度現在の情報であり、平成15年度の自治体、タクシー事業者、ボランティア等の動きは、次年度の調査報告書でとりまとめる。
 
2.3.1 タクシー事業者A(T市・HEタクシー)
 
(1)事業所特性
運行拠点都市人口:9万人(平成14年3月31日現在)
保有車両台数:30台
登録運転者数:39名(内10名はホームヘルパー2級の資格有り)
 
(2)介護関連事業
介護保険を利用したサービスは週3回の往復、週1〜2回の通院、月1〜2回の通院等が典型的な利用パターン。最も多い利用目的は通院で、同伴形態は1人又は高齢者夫婦が多い。介護保険導入後、一般のタクシー利用者の一部が、介護保険利用にシフトした。車いすから座席への移乗については、ケアマネージャーと相談して判断している。
 
表2-32 タクシーの利用状況
  高齢者 介護保険利用者
利用目的 通院が70〜80%、買物が10〜20%、その他10%未満。 通院がほとんどを占める。本人でないと手続きできない、銀行、市役所(役場)、利用予定施設の下見のための利用は介護保険の利用が可能。原則として、買物、余暇、美・理容等での利用はできない。
利用の多い
時間帯
通院目的:往路は9〜11時、復路は11〜13時。
買物目的:通院利用が午前中に多いため、午後の利用が多い。
【利用頻度】
週3回の往復、週1〜2回の通院、月1〜2回の通院等が典型的な利用パターン。
利用の多い
曜日
月、水、金の方が、火、木、土に比べて利用者が多い。  
利用距離 料金は平均千円〜2千円。約半数は千円以下。通院目的の移動距離は自宅から5km圏内が多い。  
同伴形態 1人又は介助者有り。介助者は、家族、ヘルパーが多い。 1人又は高齢者夫婦。夫婦の1人が軽度の痴呆の場合もある。
事前予約の時期 通院で希望曜日に利用するため、約1週間前に予約。 毎月20日頃にケアプランが到着し、翌月の予約手続きを行う。
 
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図2-16 車いす対応タクシーの利用回数(平成14年)
 
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図2-17 車両タイプ別介護保険の利用回数(平成14年)
注)車いす対応車両は2台、セダン車両は28台







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