日本財団 図書館


聴覚障害者ヒアリング【2】
ヒアリング実施日 H14.9.27
属性 年齢 39
性別  
1. 障害の状況等について 感音性難聴、1歳
2級
2. 鉄道の利用状況について JR中央線 西荻窪駅(会社)
新宿(休日)
西荻窪駅〜中野駅
たまに新宿駅
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・時間、乗換方法等を携帯のインターネットで調べている。
・携帯が使えない場合は時刻表で調べる。
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・トイレの場所は自分で探せる。
・困ったこととしては、気分が悪くなったおばあさんを見かけた時に、駅員に伝えようと思ったが伝えられなかった。
・駅員とのコミュニケーションがうまく取れなくて困る。特に駅員が忙しいときは筆談に応じてもらえない。
・ゆりかもめでは障害者用のボタンを押すと何かアナウンスがあって、駅員が来るらしいが来るのが遅い。
・筆談について、紙と鉛筆だと実際にはすぐ見つからない場合があるし、無い場合もある。専用の筆談器(カキポン君など)があった方が良いと思う。
・ただし、紙の場合は書いた内容が残るが、筆談器の場合は前に書いた内容が消えてしまうので不便な場合もある。
(2)ホーム上  
(3)車両内  
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・事故等のとき、文字で情報が得られるようにして欲しい。
6. 総合的な評価について ・新型車両のテレビ表示は、文字ニュースがあって良いと思う。手話表示も出来るとなお良いと思うので考えてほしい。
 
聴覚障害者ヒアリング【3】
ヒアリング実施日 H14.9.27
属性 年齢 44
性別
1. 障害の状況等について 混合性難聴、32歳ころ
6級
2. 鉄道の利用状況について 東武線梅島駅
日比谷線、総武線、JR中央線
東武線梅島駅→地下鉄日比谷線→JR総武線・中央線
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等につい 時間、乗換方法等を携帯のインターネットで調べている。
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・駅の改札口付近に、電光表示などの視覚的な表示が必要である。例えば時間が遅れたなど緊急の事態が起きた時に、中に入らないとわからないので、電光表示で文字で見てすぐ分かるようにしてくれないと非常に困る。
・窓口に「筆談器用意してあります」というステッカーが貼ってあった駅があったが、とても有難い。
(2)ホーム上 ・地下鉄では携帯が使えないので、窓口にFAXや手話の出来る駅員がいると良いと思う。
(3)車両内 ・終電が出るホーム、運行が終わったホームがわかるように、表示で案内して欲しい。
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・東京都内では文字で情報が分かる表示装置付きの電車が増えてきているが、もっと電光表示のある電車の台数を増やして頂きたい。
・折り返す電車があった時、たまたま車内で眠っていて気づいたら反対方向になっていたということが多々ある。終点を案内する放送があるのだと思うが、車内でも電光表示で情報を流してくれると良いと思う。
・電車のどこかに行けば必ず情報が得られるという状況を作って頂きたいと思う。
・川を渡る時にポイント切り替えがあって電車が揺れるので、放送で「まもなくポイント切り替えですのでお立ちのお客様はおつかまり下さい」とあるが、聞こえないので危険に感じるときもある。
6. 総合的な評価について ・聞こえない人達もいるっていう事を頭に入れながらサービスを広げて頂きたいと思う。
 
聴覚障害者ヒアリング【4】
ヒアリング実施日 H14.9.27
属性 年齢 54
性別
1. 障害の状況等について 混合性難聴、3歳
2級
2. 鉄道の利用状況について 山手線
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・時間、乗換方法等をホームページで調べている。
・駅員に聞くことは難しい。
・特に高齢者では、携帯電話を使えない人が多い。
・携帯電話の緊急災害情報は、情報が遅い場合がある。
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・電車の発車番線が変わった場合に、番線が変わったことを示す電光表示が関西にあるが、関東には少ないと思う。
・サインについて、外国人や子供など日本語が読めない人には理解できない場合もあると思うので、日本語だけでなく、英語やピクトグラムも必要だと思う。
・筆談器があることを表示していないところが多いので、きちんと表示して欲しい。
・手話をできる人がいることを示してほしい。誰が手話を出来るのかわからない。
・階段の上り・下りの表示が、小さくて見えない場合がある。
・駅員が忙しくて、筆談に応じてくれないことがある。
(2)ホーム上 ・電光表示について、トラブル時には表示内容が切り替わるようにして欲しい。
・トラブル時に、駅に入らないと情報がわからないため、改札口付近など駅に入る前にも情報を得られるようにして欲しい。
(3)車両内 ・途中で行き先が分かれる車両の時、車内放送が聞こえないため、わからない。
・夜行列車にFAXがあると良い。
・しばらく駅に停車している場合に、その間に弁当を買ったりすることがあるので、何分間停車するのか表示を見て分かるようにして欲しい。
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・停電になったとき電光表示は消えてしまうのではないか。アナウンスだけでは分からない。
6. 総合的な評価について ・アナウンスの内容を文字に変えて表示するシステムがあると良いと思う。技術的には出来るはずだと思う。
・放送内容を同時に携帯に情報(文字)として送られるシステムがあると良い。
・緊急時(台風など)に、電車が動いているかどうか事前に分かるようにして欲しい。
・高齢者の人は携帯電話が使えないので配慮が必要である。
 
聴覚障害者ヒアリング【5】
ヒアリング実施日 H14.9.27
属性 年齢 40
性別
1. 障害の状況等について 感音性難聴、5歳
3級
2. 鉄道の利用状況について 新宿駅(難聴協会にいくため)
JR線 地下鉄都営新宿線
週2回
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・時間、乗換方法等をパソコンや携帯電話のソフト(駅すぱあと等)を使って調べている。
・困っているのは、電車が止まってしまった時などの情報がないということである。
・携帯電話の中に緊急災害情報を流すシステムがあり、電車が止まった時とか何か事故があった時の情報が入るようにはなっているが、全部の情報が入るわけではない。
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・券売機について、スムーズに買えるときは特に問題は無いが、例えばお金が詰まった時とかにボタンを押すと、券売機の裏側から係員が何か言ってくるが聞こえない。私達難聴者は2m位離れると相手の声が非常に聞きづらいので、出来れば見えるところまで出てきて対応して欲しいと思う。
・券売機で障害者割引の切符を購入する際、ボタンを押すと、障害者手帳を付けてくださいというアナウンスがあるらしいが、全く聞こえない。
・自動改札機にスイカを通したときに、ピッと音が鳴るらしいが聞こえないので、通れるのかどうか判断しにくい。
(2)ホーム上 ・電車のドアが閉まるときに「飛び乗りはやめて下さい」というアナウンスが流れるらしいが、聞こえないのでドアが閉まるタイミングがわからない。
・ホームの端を歩いていたときに、列車の接近に気づかなくて危険な思いをしたことがあった。電光表示で列車が接近していることを表示していたが、下を見て歩いていたため気付かなかった。できればホームの端に列車が近づいていることを知らせてくれる警戒信号みたいなものがあると良い。
(3)車両内 ・電車の中で寝てしまったときなどに、パッとみて到着駅が判断できるように、ホームの色で判断できるようにして欲しい。
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・事故等のトラブルの時に、駅の中に入れば電光表示があって何が起こったがわかるが、できれば中に入る前に分かるように改札口付近にも電光表示をつけて欲しい。
・事故があった場合に、電光表示に情報が流れないと何が起こったのかわからない。
・電車が事故等で止まってしまったときに、車両内でも情報がわかるように文字情報で案内してほしい。
6. 総合的な評価について ・電車の種類が階段やホームの色で分けられていると、わかりやすいので乗換えが楽である。
・電車の中で携帯を使っていたら怒られたことがあるが、携帯メールによる情報収集は重要なので、メールが使える車両があると良い。
・ブルートゥースという技術を使って、危険事故情報などを携帯に送ってくれるシステムがあると良い。
 
聴覚障害者ヒアリング【6】
ヒアリング実施日 H14.12.14
属性 年齢 32
性別
1. 障害の状況等について  
2. 鉄道の利用状況について JR大塚駅
JR大塚駅〜新宿駅
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・携帯でJR東日本の情報サイト(月100円)があり、事故情報などを確認することができる。
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について ・4人中3人が紙と鉛筆を持ち歩いている
(1)駅構内(改札口付近) ・筆談用の紙とペンは携帯していない。
・携帯電話で用が足りているが知りたい情報を得るまでに時間がかかる。
(2)ホーム上  
(3)車両内  
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について  
6. 総合的な評価について ・ろうあ者の職員を採用していて手話に対する理解が少しずつ広がっているということを聞いたことがある。
・採用してみて初めて分かるという事がいろいろあると思うので聴覚障害者の雇用を増やして欲しい。
 
聴覚障害者ヒアリング【7】
ヒアリング実施日 H14.12.14
属性 年齢 32
性別
1. 障害の状況等について  
2. 鉄道の利用状況について 東西線西葛西駅
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・行き先場所がはっきり分かっている場合は前もってパソコンのソフト(駅すぱあと)などで調べる。
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・筆談用に紙と鉛筆は持ち歩いている
(2)ホーム上  
(3)車両内  
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について  
6. 総合的な評価について  
 
聴覚障害者ヒアリング【8】
ヒアリング実施日 H14.12.14
属性 年齢 34
性別
1. 障害の状況等について  
2. 鉄道の利用状況について 西武新宿線西武新宿駅
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について  
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・筆談用に紙と鉛筆は持ち歩いている。
・電車の途中、分岐する場合連結車両は時刻表が2つ表示されているとわかるが、前か後ろどちらに乗ったらいいのかが分からない。
・何両目からこっちが何行きというカンバンなどがあればわかりやすいと思う。
・表示はあるが目立たないので、初めて乗る人にはとても見にくい。字も大きくすればもっと分かりやすいと思う。日曜日は止まりません、他の電車をご利用下さいという表示もいつも利用している人は分かるが久しぶりに乗るととまどうことがある。
・列車でメールを使っていて怒られたことはないが、バスで注意されたことはある。
・電車によって携帯マナーの書き方が違うのでよくわからない。小田急線の何両目かは使用禁止になっている。電車のマナーの基準を一本化して欲しい。
(2)ホーム上 ・ホームの上の文字表示は便利である。
・神保町のホームでは電車が前の駅を出発したというのが電車のマークで分かるようになっているので安心して待っていられる。これがなかったら時間通りに来るのか不安になる。
(3)車両内  
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について  
6. 総合的な評価について ・手話の出来る駅員を配置できないか。昔は電車の色ではっきり分かったが、現在はシルバーの中に線だけの色なので、はっきり分かるような方法があればいいと思う。それは聴覚障害者だけではなく一般の方にも利用しやすいのではないかと思う。
 
聴覚障害者ヒアリング【9】
ヒアリング実施日 H14.12.14
属性 年齢 32
性別
1. 障害の状況等について  
2. 鉄道の利用状況について 五日市線熊川駅  多摩モノレール 砂川七番駅
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・事故情報などは同じ列車を使っている友人から携帯メールをもらう。
・鉄道会社から情報を得る手段(電話)などはあるが非常時は混んでいたりして面倒である。
・朝と夜無人の場合情報の掲示が一切ない。電車が止まった時などとても不便。駅によっても表示の仕方がまちまちなので小さな駅でも目で見て分かるような情報が欲しい。
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・筆談用に紙と鉛筆は持ち歩いている。
・地下鉄で乗換の際に一回出口を出るのかそのまま乗り換えできるのかを筆談で聞いたところ、はっきり教えてくれる人もいるが曖昧な答え方をする人もいるのできちんと答えて欲しい。
・事故が起きたとき行き先が変わったことがあり、そのまま乗っていたら違うところに連れて行かれた事があった。
・慌てて飛び乗ったと同時にドアが閉まることがあり、閉まるタイミングが分からない。また混んでいて降りるタイミングを逃したりする。ホームドアがある場合は、見てわかるが、目で見てドアの開閉のタイミングが分かるようにして欲しい。
(2)ホーム上  
(3)車両内 ・モノレールは雪の場合止まりやすいのでその際の情報はおそらく放送だけだと思うので、表示がないと分からない。時刻の表示はあるが事故に関する表示がなく不便。30分後ぐらいにやっと情報が表示されるのでそういった情報は出来るだけ早くほしい。
・車内の中に表示がないととても不便。突然行き先が変わってしまうのはとても困る。
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・友人にメールで情報をもらうか、ただ待つしかない。
・事故の時は混んでいて聞きづらい。出口はどちらですかと聞いても見れば分かるだろうという冷たい対応をされる。
6. 総合的な評価について ・小さい駅と大きい駅に関係なく情報は表示して欲しい。
・自分で紙と鉛筆を持っていくが書いてくれる駅員もいればぺらぺら喋っただけで終わってしまう場合もある。
・車いすの方は見て分かるのでサポートがあるが、聴覚障害者は見て分からないので冷たい対応である。
 
聴覚障害者ヒアリング【10】
ヒアリング実施日 H14.12.17
属性 年齢 49
性別
1. 障害の状況等について 3歳の時に聞こえなくなった  1種2級
2. 鉄道の利用状況について 総武線中野駅、三鷹駅  中野駅〜三鷹駅 週5日
三鷹〜吉祥寺(週2回)
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・時刻表
・今までは情報は全くなくて分からなかったが、今は前もって友達とFAXでやりとりしている
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・筆談用に紙と鉛筆は持ち歩いている。
・駅の受付の人に紙に書いて渡して身障者割引が出来るかどうか調べる。
・改札のすぐそばで立ち話をしている人が邪魔。
(2)ホーム上 ・ホームの放送は分からないので駅員と筆談でやりとりしている。
・階段の脇でホームが狭くなってしまう。
(3)車両内 ・ドアの上に字幕表示があるので大体わかる。
・ドア上に駅名が表示されたり事故の情報なども流れていて情報量が多く良いと思う。
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・昔は文字表示器が無くてどうしたのか心配になったが今はだいたいあるので良くなったと思う。
・周りの人の様子を見て判断する。
6. 総合的な評価について ・階段の上りと下りを左右ではっきり区別して欲しい







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