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16 チュービングで川の流れを感じよう
総合的な学習の時間での関連テーマ:環境、自然体験活動
他の教科との関連:体育
ねらい
 日頃、川で遊ぶ体験が少なくなってきている子どもたちのために、自然の中での清流を直接肌で感じ取ってもらいます。
1. かわそのものを体で感じます。
2. 川の流れや川辺に棲む生態の理解をします。
3. 川での楽しみ方を体得します。
 
場所
 広い川原があり、流れも本流と支流の2本以上あることが理想的です。もちろん、水がきれいであることはいうまでもありません。ただし、フィールドとして利用する場合、上流がどのようになっているかを十分に調査する必要があります。例えば、この川にどんなところが排水しているか。ダムはあるかないか。鉄砲水の危険性の有無等。できるだけ詳しい情報を入手します。また、川底の調査も必要です。
 
人数
 30〜50名
 
準備するもの
 大小さまざまな種類のタイヤチューブ、箱めがね、バケツ、ライフジャケット、ヘルメット、プロテクター
 
ながれ
1. 全体のプログラム内容の説明とねらいについて参加者に伝えます。注意事項をできるだけポイントを押さえ、簡単に3つくらいにまとめ、しっかりと分かりやすく説明します。
2. 準備体操を行います。もし、気温が低い場合、広い場所があれば、軽く走ったり、広い場所がなければ、その場で足ぶみをさせるとか、できるだけ、心拍数の上がる運動を取り入れます。
3. 箱めがねとバケツを各班に配ります。生き物探しをします。水中、水辺に生息する生き物を集めます。その際、どんな生きものが、どんな所にいたか、どんな行動をとっていたかなど、できるだけ詳しく状況を覚えておきます。集めた生きものを他のグループと交換しながら、どんな生きものを集められたかを比較します。観察が終わった後、また元の場所へ戻してあげます。
4. 水かけっこをします。ある程度、その川の流れや深さ、冷たさといった川を感じることができたなら、スタッフの1人が子どもたちに宣戦布告の意味をこめて水をかけます。このような状況になれば、放っておいてももうあちらこちらで水かけっこが始まります。バケツを使用しての大乱戦。時を忘れてしまうほど楽しいものです。天候によって、かなり寒くなる場合があるので、あまり長くならないように十分な注意が必要です。
5. チュービング
 ある一定の区間を決め、タィヤのチューブに乗り川下りをします。タイヤの輪の中にお尻を入れ、座っての川下りや、腹ばいになっての川下りと自由なスタイルで下ります。
 ある程度、川の流れに慣れてきたなら、下る距離を長くしたり、あるいは、もっと流れの急なところに挑戦してみるのもよいでしょう。
 もっと別な方法としては、3〜4名の小グループにしたり、8〜10名の少し大きなグループをつくり、各々のタイヤチューブをロープで縛っていかだを作りそれで川を下ることにも挑戦してみましょう。
 
ふりかえり
(1)川の水はどんな感じがしましたか。
(2)どんな生きものを発見しましたか。
(3)どんな場所にいましたか。
(4)発見した生きものの名前、種類などがわかりますか。
(5)その生きものは何を食べて生きているのでしょうか。
(6)川の流れは強かったですか。
(7)川の流れの早いところと、逆に遅いところはどこですか。
(8)川の臭いはありましたか。どんな臭いでしたか。
(9)このプログラムを通じて、日常生活に何か生かしたいことはありますか。
その他印象に残ったことはなんでしょうか。
 
安全管理
 川遊びは、一歩間違えると大変な事故になったりする可能性の高いプログラムです。事前の調査、参加者への説明、注意、そして事前の準備体操、さらに事中の安全対策には常に最悪の事態を想定して、チェックしておく必要があります。特に、チュービングの際には、必ずライフジャケットを装着させ、可能な限りスタッフに監視させる必要があります。また、下流にはできるだけたくさんのスタッフを配置し、絶対に下流へ流されることのないようにしなければなりません。
 さらに、陸上にあがった際は、パディシステム(事前に2人組になる相手を決め、常に互いを確認しながら行動するシステムです)によって人数確認をする必要があります。
 万が一の場合に備えての救急処置法や緊急時連絡の方法などの確認をしておくことも犬切です。
17 2人乗りいかだを作ろう
総合的な学習の時間での関連テーマ:自然体験
他の教科との関連:体育
準備するもの
1斗かん6個、丈夫な針金、棒(タケなど)
 
ながれ
1. 1斗かんを2個丈夫な針金でしばる。
2. これをさらにつないで6個の1斗かんでいかだにする。
3. 前後左右を針金でしばって完成。
 
遊び方
 これは2人用いかだなので3人以上では乗らない。棒を持ってかいにする。下っている途中で分解してしまうかも知れないことを頭に入れて、深いところには行かない。初めはこわいけどだんだん、かいの使い方が上手になるよ。
*事故にならないようじゅうぶん注意しよう。
18 6人乗りいかだを作ろう
総合的な学習の時間での関連テーマ:自然体験
他の教科との関連:体育
 タイヤチューブと丸太を組み合わせて作るいかだ。6人乗ってもへっちゃらだ。
さあ、みんなでこぎ出せ!いかだの世界へ。
 
準備するもの
いかだ用:丸太5本(4m程度2本、3m程度3本)、ボルト(丸太の直径2本分+10cm)6本、ナット・ワッシャー12組、タイヤチューブ6個、ベニヤ板(3m×50cm×18cm)3枚、ロープ(1cm径、2m)13本
かい用:角材(5cm角、1m)6本、ボルト(10cm)12本、ナット/ワッシャー24組、ベニヤ板(30cm×20cm×1cm)6枚
ドリル・ねじ回し・エアコンプレッサー
 
作り方
1. ドリルで丸太とベニヤ板に穴をあける。
2. ボルト・ナットで固定し、ほね組を作る。
3. ロープでタイヤチューブを固定する。
4. かいを作る。
 ドリルで穴をあけ、ボルト・ナットで固定する。







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