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12 川あそび、入門編
総合的な学習の時間での関連テーマ:自然体験
他の教科との関連:図工、体育
 遊び道具がなくても、工夫しだいで楽しく遊べます。
 また、なぜだろうと考えることや、いろいろと空想することも大切です。
 
1. 笹舟
●川の流れをみていると、なにかを浮かべてみたくなる。笹やアシなどの葉で船を作って流してみよう。葉がなければ画用紙にろうをぬって作っても良い。
●船を流そう
 川の真ん中とはしとではどちらの方が速く流れるかな。
 水面に突き出た岩のそばを流れるときには船の速さはどうなるかな。
 船はこれからどんな旅をするのだろうか。船が海に流れつくまでを想像してみよう。
2. 水切り
 平らな石を探そう。腰をおとして、水面すれすれに横から投げる。
3. 貝殻の船
 カラスガイなどの貝殻やかにのこうらなどをそっと海に浮かべてみよう。貝殻の船が波間にゆれているようすをじっと見ているのも楽しい。
 
4. 宝探し
 浜辺には色々なものが流れついている。船の板、ガラスビン、フジツボだらけのロープ、つるつるになった木の枝や根っこ、貝殻、かにのこうら、気に入ったものを持って帰ろう。どこから流れてきたのかを想像しよう。また、箱に並べたり、組み合わせておもしろい形の工作を作ってみよう。
 
13 川と綱引き
総合的な学習の時間での関連テーマ:環境、健康
他の教科との関連:社会、理科
 水は、想像以上にパワフルなもの。なにしろ、大洪水を起こし、大木や橋を根こそぎ流してしまったりするのですから。ここでは、夏、渓流などに遊びにいった時にできる、手軽に水の力を体感するゲームをご紹介します。
 ただし、いうまでもないことですが、近年もたびたび川や川原での事故が起こっています。豪雨などで増水した川に呑み込まれる、といったパターンがほとんどですが、その根底には、自然に対する人間の一種の過信があるように思われます。気象情報などをこまめにチェックするとともに、地元の人や監視員の注意には、よく耳を傾けましょう。
 さて、渓流のような場所には、いろいろなおもしろい生物もいます。川の中の大きな石の裏側には、カワゲラやトビゲラの仲間の幼虫などがいたり。水草のある所には、カジカなどの魚が・・・。観察してみると、とてもおもしろいものです。
 
●人数:2人以上
●場所:やや流れが速い、浅く、危険のない小川や渓流
●時間:30分
●準備するもの:
(1)ゴミ捨て用の大きなポリ袋 1つ
(2)洋服を買ったときにもらうような中くらいのポリ袋 1つ
(3)コンビニでもらうような小さいポリ袋 1つ
 
ながれ
1. リーダーは、川に入ってもよさそうな場所を、慎重に選択する。流れが速めで、深さはおおよそ参加者のひざ下くらい、水底が比較的平らなポイントがベスト。
2. 参加者の体調をよく調べてから、遊びを始める。
3. 参加者は川の下流に向かい、両足を揃えて立つ。リーダーは、その1m50cmくらい前に向き合って、下流に背を向けて立つ。
4. リーダーは「まず初級」と言って、参加者にコンビニの袋を渡す。参加者は、袋を水中に沈め、水をたっぷり満たしたのち、リーダーが10数えるあいだ、足を動かさず持っていられたら合格。
5. 同様に、中級(中くらいのポリ袋)と進めていく。万一袋が流れたら、かならずリーダーがキャッチする。
 
注意
○全員、かならず古い運動靴を履いて川に入る。はだし、サンダルはだめ。
○体調の悪い人は川に入らないこと。
○当日は好天でも、前日の大雨などで川が濁っていたり、水量が多かったりする場合は、絶対に入らないこと。
○長時間、水の中にいない。
14 川をわたってみよう
総合的な学習の時間での関連テーマ:環境、健康
他の教科との関連:社会、理科
 川を渡ってみて、水の流れを体感してみよう。ただし水量の多い川や流れの速い川、深い川は危険なので、川を良く知っている学習交流館の人などに聞いてから挑戦してみよう。
 
●準備するもの:ロープ
 
ながれ
1. ロープをリーダーのおなかに巻つけて川の両はしに立つ。
2. 川下にもう1人、大人が待機する。
3. 渡る人はロープを持ちながらゆっくり、1歩づつ渡る。必ずゴム底の靴をはいたまま渡る。ビーチサンダルはやめた方がいい。
4. 本当はロープを持たずに渡りきるのがいい。ロープに頼るとかえって流されてしまう。
 
*何人も渡るとリーダーもささえきれないので、1〜2人ずつ渡るようにする。
15 箱めがねを作ろう
総合的な学習の時間での関連テーマ:環境、自然体験
他の教科との関連:社会、理科
 川で生活する生き物を観察するとき、欠かせないのが「箱めがね」。川の中を小さな魚がちょろちょろと動いたり、水の流れが手に取るようにわかります。
 
●場所:川原、川
●季節:夏
●準備するもの:
あきかん(ベビーミルクやレギュラーコーヒーのように口径の広いもの)、かん切り、強いビニル袋、輪ゴム、ガムテープ(またはプラ板、瞬間接着剤)
 
作り方(1)
1. あきかんの底をかん切りで切り抜く。
2. ビニル袋を開いて底に当て、輪ゴムで止める(ピンと張るのがコツ)
3. 布製のガムテープでぐるりと巻く。
作り方(2)
1. プラ板をかんの大きさに丸く切る。
2. 瞬間接着剤でかんと接着する。
3. ガムテープで接着面を保護する。
作り方(3)・・・かんがないときの牛乳パックでの代用
1. 牛乳パックの口をきれいに開く。
2. ビニル袋を当てて、ガムテープで巻く。
*この場合、水中に入れると牛乳パックが変形するので、水を中に少し入れておく。それでもよく見えるよ。







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