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離島における廃棄物等の処理・輸送に関する調査報告書

 事業名 離島における廃棄物等の処理・輸送に関する調査
 団体名 九州運輸振興センター  


1.9 今後、検討すべき事項
(1)エコタウンへの直接海上輸送
1)状況
 各地のエコタウンでは、多品目において先進的なリサイクルが行われている場合が多く、長崎県内ではリサイクルできない廃棄物も取り扱っている。
 
表−1.9.1 九州のエコタウンで取り扱われている廃棄物
エコタウン 取扱廃棄物(検討中の廃棄物も含む)
北九州 ペットボトル、OA機器、使用済み自動車、廃家電、古紙、蛍光管、廃医療機器、建設廃棄物、廃木材、おから、食品残さ、発泡スチロール、食用油、洗浄液、有機溶剤、空き缶
大牟田 可燃ごみ、RDF焼却灰、石炭灰、廃食品、FRP廃船
水俣 ガラス瓶、廃家電、廃油、し尿
参考:経済産業省 九州経済産業局HP
 
 現状の「北九州エコタウン」「大牟田エコタウン」「水俣エコタウン」では、広域的に循環資源の収集を目指しているが、搬入はトラックが中心であり、海上輸送の実績はほとんどない。
 しかし、環境負荷の小さい海上輸送は、大量の循環資源の低コスト輸送に適しており、特に岸壁近くに整備されている北九州エコタウンでは、海上輸送の可能性がある。実際、循環資源の海上輸送を試みる動きが出てきている。
 
北九州エコタウンにおける循環資源海上輸送の動き
・2003年2月、関東の港湾から、北九州港プライベートバース(戸畑区)へ、建設廃材の海上輸送テストを行う。
・北九州港から関東のプライベートバースまで貨物を運び、空荷で関東から北九州港まで帰っている船がある。この船の帰り便を有効に活用しようとしている。
・ただし、戸畑区のプライベートバースでは、横持ち輸送がかなりかかる。将来的にはなるべく工場に近い公共岸壁を利用したい。
注:中間処理業者へのヒアリングによる。
 
2)検討事項
 離島からエコタウンへの循環資源の海上輸送をする場合、以下のような課題が考えられる。
 
(1)共同海上輸送
 対象離島からエコタウンへの定期航路はないため、チャーター船を利用することになる。その場合、1隻になるべく多くの循環資源を積めば、それだけ循環資源輸送量あたりの輸送コストを安く押さえることができる。
 
(2)複数の循環資源の積み合わせ
 エコタウンでは、複数の循環資源のリサイクルを行っている。そのため、1循環資源の量は少なくても、複数を積み合わせることにより、より安価に輸送することが可能となる。また、港湾にストックする循環資源の量を低減することができる。
 
(3)帰り荷の確保
 対象離島から北九州港、大牟田港、水俣港への定期航路はないため、帰り荷を確保することが困難である。そこで、可能な限り、エコタウンで製造されるリサイクル製品(例:建設廃材をリサイクルしたパーティクルボード、古紙をリサイクルした家畜用敷料)を島内で使用し、帰り荷の確保に努める。
 
(2)漂着物への対応
1)状況
 漂着物は、離島住民、市町村にとって深刻な問題となっている。市町村やボランティアで回収・処理できる量ではなく、大量に漂着しており、多くは放置せざるを得ない状況である。
 また、種類も多様であり、アンモニアの入った缶など、専門家でなければ処理できない危険物が流れ着くこともある。
 
図−1.9.1 海岸漂着物の回収状況
 
2)検討事項
 長崎県では、「長崎県内の漂着ごみ調査(平成13年度)」、「クリーンアップ事業(平成14年度から16年度)」など、漂着物対策事業を行っている。
 しかし、漂着物問題は、海岸を持つ都道府県、国に関わる問題であることから、長崎県だけではなく、国、海岸を持つ都道府県、市町村を含めた回収、処理の仕組みの構築、支援策の検討が必要である。
 
(3)不法投棄・退蔵
1)状況
 各離島では、使用済自動車等の不法投棄・退蔵が問題となっている。特に使用済み自動車は、所有者の敷地内に放置されている場合が多い。
 
図−1.9.2 使用済み自動車の不法投棄
 
2)検討事項
 長崎県では、「不法投棄物撤去モデル事業(平成11年度から13年度)」「クリーンアップ事業(平成14年度から16年度)」など、不法投棄物撤去事業を行っている。
 今後は、撤去とともに、不法投棄を抑制する仕組み(「不法投棄への離島住民の意識の向上」「適正な処理ルートの提示」「輸送コスト削減への工夫」など)が必要である。







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