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○西海・九十九島をいだく港 〜佐世保港〜
 佐世保港は長崎県北地域の中央に位置し、古くから西九州における海上交通の要衝となっています。現在では佐世保市の基幹産業である造船や国の防衛施策の拠点として発展するとともに、西九州地域を対象とした米穀類、石炭等の物流港として、また五島列島をはじめとする離島航路の中枢港として、さらには九十九島、大型テーマパーク等の西九州の観光拠点港として広範に利用されています。
 
 
新た港湾空間の創出「佐世保港ポートルネッサンス21計画」
―三浦地区―
 「佐世保港ポートルネッサンス21計画」は佐世保港の内港地区おける老朽化した施設を再生し、新たな港湾空間の整備を行う港湾再開発事業で、佐世保駅周辺再開発事業の先行プロジェクトとして重要な計画となっています。現在旅客船岸壁、浮桟橋、緑地等の整備が進められています。
 
 
佐世保の外貿拠点
―前畑地区―
 前畑地区は佐世保港外貿の拠点であり、大型岸壁として水深マイナス10mとマイナス11mの2バースを有し麦、とうもろこし等の飼肥料原材料や石炭、非鉄金属鉱物を取り扱っています。将来の船舶の大型化や貨物量の増大に対応するため、現在水深マイナス13m岸壁の整備を進めています。
 
○ハングルに近い国境の港 〜厳原港〜
 厳原港は、九州本土と朝鮮半島とのほぼ中間に位置する対馬島の表玄関であり、島内消費物資の流通拠点として、また本土連絡の定期航路として重要な役割を果たしています。さらに韓国釜山との間に定期航路が開設され、高速旅客船が運航しています。
 近年の船舶の大型化及び貨物量の増大に対応するため、平成9年11月に港湾計画を改訂し、フェリー対応の水深マイナス7.5m岸壁1バース、高速船対応の水深マイナス7.0m岸壁1バース、内貿貨物対応の水深マイナス7.5m岸壁2バースを位置づけました。現在これらの岸壁整備に先立ち、港口部防波堤の整備を進めています。
 
○“春一番”のふるさと 〜郷ノ浦港〜
 郷ノ浦港は九州北西海上に位置する壱岐島に位置し、島内消費物資等の流通拠点として、また本土や近隣諸島を結ぶフェリー・旅客航路をもつ海の玄関口として発展しています。
 壱岐島の産業の振興を図るため、物流・人流の中心的な拠点港である郷ノ浦港の果たす役割は大きく、物流機能の充実や海洋レクリエーション基地の整備といった多様な要請に基づき平成5年8月に港湾計画の改訂を行い、現在1万5000G/T級の旅客船が接岸できる水深マイナス7.5m岸壁1バースの整備を行っています。
 
○最果てのロマン 〜福江港〜
 福江港は五島列島の最南端福江島に位置する離島港湾であり、五島列島の表玄関として栄え、一般消費物資の集散基地、本土及び周辺離島のターミナル基地、沿岸漁業等のための基地として重要な役割を果たしています。
 フェリー貨物の需要の伸びや観光客の増加などによる船舶の大型化に対応するため、平成10年3月に港湾計画の改訂を行い、現在水深マイナス7.5mのフェリー岸壁2バースの整備を進めています。
 
○世界初の海上空港 〜長崎空港〜
 長崎空港は世界で初めての本格的な海上空港として、大村湾に浮かぶ箕島を造成し、海面の一部を埋め立てて建設されたものです。
 現在国内線は東京、大阪を始め九州内の主要空港や県内の離島を結ぶ便が就航しています。国際線では中国上海、韓国ソウル間に定期便が就航しています。







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