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九州地方整備局 港湾空港部 海と空のコーナー
海と人、空と人を結ぶ夢の港、空港づくり
〜ロマンの国長崎から日本各地へそして世界各地へ〜
国土交通省 九州地方整備局 長崎港湾空港工事事務所
 
 長崎県の総海岸線延長は約4200kmと北海道に次ぐ全国2位で、有人離島の数は55で全国1位となっており、離島をあわせ県内には83の重要・地方港湾が点在しています。
 長崎県下79市町村の中で海岸線を有していない自治体はわずかに3町で、そのほとんどの前面海域に港湾が存在し、市街地は港湾から形成されていると言っても過言ではありません。また、長崎県の全ての港湾と漁港をあわせると約400の港があることになり、長崎県民と港の関係の深さがうかがえます。このように港湾が長崎県の生活、産業、物流に大きな役割を果たしていると言えます。
 また、長崎県下には国が管理している長崎空港と長崎県が管理している離島の5つの空港があります。空港と県内離島や地域との係わりも深く、空港が生活、観光及び地域経済と密接に結びついています。
 現在、長崎港湾空港工事事務所で整備を担当している港湾は長崎港、佐世保港並びに離島港湾の五島の福江港、壱岐の郷ノ浦港、対馬の厳原港の5つの重要港湾、それに平戸瀬戸航路、蟐蛾ノ瀬戸航路、万関瀬戸航路の3つの開発保全航路があります。また、空港については第2種空港である長崎空港の整備を担当しています。長崎港湾空港工事事務所は地域の生活の安定、活力の創造を図るため海と空のインフラ整備を行っています。
 
長崎県内重要港湾と長崎空港の紹介
○1千万ドルの夜景に包まれた港 〜長崎港〜
 
 長崎港は1571年(元亀2年)に開港して以来ポルトガル、オランダ、中国を始めとする様々な国々と交易を行い、江戸時代には我が国で唯一海外に門戸が開かれ世界との窓口として栄えてきました。幕末から明治初期にかけ造船所が設立され、これにあわせ長崎港も近代的な港湾としての整備が進められてきました。
 現在長崎港は県南部を背後圏とする物流の拠点港として、県の基幹産業である国内有数の造船、重電機器産業が立地する工業港として、また国際観光船が寄港する観光港として、さらには周辺に位置する離島への輸送の拠点港として重要な役割を果たしています。
 
賑わいと、潤いのある交流拠点
―常盤・出島地区―
 長崎都心の再生を図るため構想されたナガサキ・アーバン・ルネッサンス2001の先行プロジェクトとして、元船地区、常盤・出島地区において「長崎港内港再開発事業」が進められています。
 常盤・出島地区では、市民の新しい憩いの場としてのシーサイドパークや親水性を兼ね備えた水路と散策路を持つ水辺のプロムナードの整備が進んでいます。また、本地区には国際観光船が接岸できる旅客船岸壁も整備され、松ヶ枝地区観光船ふ頭と合わせ観光ネットワーク拠点として機能しています。
 
離島と本土を結ぶ輸送の拠点
―元船地区―
 長崎と五島、伊王島など周辺離島を結ぶフェリー、高速船が就航し、離島住民の生活の基盤として、また離島産業を支える輸送拠点として重要な役割を果たしています。更に、鹿児島と長崎を結ぶ高速フェリーが就航し、南九州と西九州の人流・物流の拠点としても機能しています。
 
長崎の貿易拠点「平成の出島」
―小ヶ倉柳地区―
 長崎は経済成長の著しいアジアと地理的に隣接し、また歴史的にもアジアとの交流において重要な役割を果たしており、中国、韓国を始めとするアジアのゲートウエイとしての優位性を持っています。
 平成11年7月に韓国釜山との間に週2便の国際定期コンテナ航路が開設され、アジアや欧米と結ばれ、取扱貨物量も着実に増加しています。さらに、長崎港には我が国を代表する造船や重電機器産業が立地し、これら企業が取り扱う外貿貨物も本地区で取り扱われています。
 長崎港小ヶ倉柳地区はまさしく「平成の出島」として長崎の貿易拠点となっています。
 
長崎港港湾計画図
(拡大画面:146KB)
 
 
長崎湾口を渡る夢の架け橋
―女神大橋―
 女神大橋は分断しているふ頭間の連絡、背後圏とのアクセスの確保を目的に長崎港東岸と長崎港西岸を結ぶ臨港道路として位置づけられ、平成7年度より着手しています。また、長崎市街地の交通緩和を図る幹線道路としての目的も併せ持つことから臨港道路と都市計画道路の連携事業として整備が進められています。長崎港湾空港工事事務所は主橋梁部分のうち下部工を、長崎県が上部工の整備を行っています。女神大橋は横浜ベイブリッジと同じ斜張橋で、完成すれば日本で6番目に長い斜張橋となります。







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