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第5章 瀬戸内海の霧発生時の天気図
 この章では、1999年〜2002年の間で、霧による海上視程不良害によって、気象災害が発生した時の地上天気図を掲載する。
 
(1)1999.4.18〜20日
 香川・愛媛県、海上欠航、陸上運休・遅延、航空欠航・遅延、高松空港 視程400m(18日)、松山 視程300m(20日)、海上視程不良害
 
19日は、本州の南の海上を低気圧が進み、東・西日本の太平洋側を中心に雨を降らせました。18日夜から朝にかけては西日本を中心に雨が降り、午後は東海から関東を中心に雨。夕方には、九州北部から晴れ間が出てきました。雨の最も多いのは、低気圧に近い、沖縄や伊豆諸島で、100ミリから130ミリの大雨に。気温は、秋田や新潟で山越えで気温が上がり20度以上、その他は平年並みか、やや低め。
 
(2)1999.5.13日
 香川県、海上欠航、濃霧の発生、海上視程不良害
 
13日は、北海道には前線の雲がかかり、南海上からは、梅雨前線の雲が太平洋沿岸まで北上してきました。このため、本州から九州にかけてはほとんどの所で晴れましたが、北海道では雨が降り、関東から西の太平洋岸でも雲が多くなりました。気温は、朝から高く、青森や西日本の各地では、6月並み。日中の最高気温も、仙台や新潟から西では今年一番高く、西日本や関東や東北地方の一部で真夏日に。
 
(3)1999.6.8日
 愛媛県、海上欠航、停滞前線、暖気の移流、海上視程不良害
 
北日本の上空に寒気が流れ込み、雲の多い天気が続き、大気の状態もやや不安定になり所々で俄雨がありました。また、九州南部は梅雨前線の影響で、雨が降ったり止んだりのぐずついた天気が続きました。その他は、晴れまたは薄曇りで、梅雨の晴れ間が広がりました。
 
(4)1999.7.18〜19日
 香川県、航空欠航、停滞前線、暖気の移流、高松空港 視程100m(19日)、陸上視程不良害
 
本州付近には引き続き梅雨前線が停滞しており、今日は沖縄を除いて全国的に雲の多い一日になりました。特に東北地方の太平洋側や東海地方では雨が降ったり止んだりするぐずついた天気になりました。日中の気温は晴れ間の広がった札幌・秋田などで平年を上回りましたが、その他の地方は平年並みか平年を下回った所が多くなりました。
 
(5)2000.5.23日
 徳島県・船舶被害1隻、暖気の移流、海上視程不良害
 
九州の南西の海上に中心を持つ高気圧が南から日本付近を覆う。西日本や東日本を中心に晴れた所が多い。東北南部から西日本にかけては暖かな南風が吹きこみ25度以上の夏日、内陸部では30度を超えた所がある。沖縄や奄美地方は、梅雨前線が南下し梅雨の晴れ間が出た。低気圧の通り道となった北海道では、道東を中心に雨が降り続く。岐阜から関東の北部にかけても夕立があった。







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