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マレーシア
 独立から四十五周年。経済、資源輸出に頼っていた。製造業中心に経済成長を図り、工業製品の輸出に力を注いで生きた。人口規模は二三〇〇万人であり、英国と同じ国土面積の中に比較的少ない人口が居住している。二〇二〇までに先進国の仲間入りを目標に頑張っている。AFPPDマレーシアについてのべると、首相夫妻は医師であり、AIDSの重要性を理解している。二〇〇三年に首相になる可能性が大きいバダウィ副首相は創設以来のメンバーである。またAFPPDマレーシアが中心となって薬物乱用防止、不法移民、HIV/AIDS対策を進めてきた。現在事務局長を務めているラーマ・オスマンさんがAFPPD創設から関わってきた。現在、人口関係で二十三のプログラムが実施されている。
 
カザフスタン
 出生率が一四%から一三%まで下がっている。男女ともリプロダクティブ・ヘルスを取り巻く環境が悪化してきている。二〇三〇までに開発計画基本構想が形成され、実行に移されてきている。ジェンダーに関連して六本の国際条約を調印し、「女性に関するあらゆる形態の差別に関する撤廃条約」にも批准した。カザフスタンには独自の制度がある。二〇〇五年までにプログラムを実施する。カザフスタンの利点は教育に熱心なことであり、女性の社会進出も十分に行われている。女性は男性に従うべきであると建前と、実際には女性が男性を導いていたという伝統がカザフスタンにはあるが、これはアジア全体の伝統ではないだろうか。
 
ニュージーランド
 国内議連が一九九八年に成立した。女性の社会参加に関しては誇れる状態にあると思う。所属する政党の国会議員の四四%が女性であり、国全体でみても三二%の国会議員が女性である。昨年まではその比率は更に高く三五%であった。首相も女性なら総督も女性さらに検事総長、最高裁長官も女性である。加えて昨年までは野党の党首まで女性であった。
 ニュージーランドにも人口問題は存在している。自分は原住民であるマオリ族であるが、マオリ族の現状はその他の民族と大きな較差がある。マオリ族の十代の妊娠率は世界でも最高になっており、その対策が急務になっているのである。ODAの見直しのなかで人口分野に対する増額努力を続けていきたい。
 
ソロモン諸島
 一九九四年のICPDで、人口・開発・環境、社会経済が総合的に取り扱われた。開発を行う場合に人口が重要な役割を持つ。プライマリーヘルスケアに家族計画を含め、プログラムを実施した。国づくりの重要な要素としての女性を理解している。HIV/AIDSは報告されていないが若者の性行為感染症(STD)は増加している。リプロダクティブ・ヘルスの必要性を指導者がまず理解することが重要で、その後、国民が理解すると思う。人口・開発の問題に国内的にあまり取り組んでこなかったがこれからは真剣に取り組んでいく。
 
セッション VI
役員選挙が行われ新役員国が選ばれたが、一部では役職議員を未定とし、後日決定することになった。
 
 
AFPPDの活動方針と役員改選を協議する運営委員会







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