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人材の活用による地域社会の蘇生に関する研究

 事業名 人材の活用による地域社会の蘇生に関する研究
 団体名 地方自治研究機構 注目度注目度5


2 住民意向調査からの課題
(1)生活を支えるサービス産業の育成
 本施策に向けた課題として、個々の住民の要請に応じた産業振興のあり方について、実態調査から掲げられる主な事項は以下の通りである。
 
●高齢社会に適合した地域生活密着型、コミュニティ福祉型のビジネスを掲げる傾向が多く、福祉ボランティア活動の実態や、有償ボランティアなどとの棲み分けを考慮したうえで、朝日町に適合した生活を支えるサービス産業展開への施策が求められる。
 
●「町外で活躍する団体、個人との情報交換」などをあげる意見が多く、高度情報通信基盤を確立し、様々な地域での活動事例を参考にするなど、生活を支えるサービス産業を育成するためのインキュベータ機構とIT基盤の確立をも含めたビジネス環境づくりが求められる。
 
●今後、生活を支えるサービス産業などの仕事を育てる方法としては、「関心・意欲のある人材を発掘する」「意欲ある人が集まり検討組織をつくる」等の意見が多く寄せられていることなどから、本調査計画の主眼的テーマである地域の人材活用に向けた参集機会の創出や、育成機構づくりに向けた検討が求められる課題である。
 
(2)成熟型社会のコミュニティづくり
 成熟型コミュニティの概念は、住民自治とグループ活動やサークル活動といった位置づけを念頭に、多様な要請に応えられるコミュニティ活動の展開を促していかなければならない。
 本施策に向けた課題として、調査結果に見られる回答内容の世代格差を肯定的にとらえ、それぞれの世代において、自由な意志のもとでコミュニティ活動への参加促進が求められる。
 
●若齢者層と高齢者層の意識の相違が認められることから、それぞれの世代のニーズに応じたコミュニティ活動が求られる。
 
●文化活動及びスポーツ活動の活動目的を明確にし、生涯学習活動や地域総合型スポーツなどのあり方とともに、住民の要請に応えられる組織づくりが求められる。
 
●住民自治においても、若齢者層の参加意識が希薄になっていることから、年齢階層や家族構成などを念頭に置いたライフスタイルに応じた開催が求められ、個々の地区において具体化していく課題として提起される。
 
●ボランティア活動における「生活環境改善関係」等の活動参加の実態から、各自治会レベルでのコミュニティ活動(奉仕活動)を、ボランティア活動と重ね合わせた概念でとらえる傾向が見られることから、個々の生活環境改善や、自治区の活動においては、ボランティアといった概念と整理をして、これに取り組む必要がうかがえる。
 
●人々のふれあい活動を促進するために、既存の公民館施設や集会場などの活用を検討したサロンづくりや、近隣の支え合い活動の啓発にも力を注いでいく必要性が掲げられる。
 
(3)あさひ文化の継承と育成プロジェクト
 あさひ文化の継承と育成プロジェクトは、県下でも有数の歴史的文化財を保有する本町の潜在的な文化特性を未来にも継承していくとともに、自主的に参画しやすい文化活動やスポーツ活動を積極的に展開していくための課題としては以下のような事項があげられる。
 
●スポーツまつりや地区スポーツ大会への参加及び今後の参加志向が強いことから、町民運動会などの開催に向けた潜在的な要請は存在すると考えられ、多様な世代が一堂に会するのか、それぞれの年齢階層に応じた開催をするのかなど、開催のあり方について検討していく必要がうかがえる。
 
●年齢層によって志向が異なり、若齢者層はスポーツ系、高齢者層は歴史文化系と参加意向が違うことから、各世代の要請に答えられるスポーツ文化活動のあり方が問われている。
 
●各種スポーツ文化活動促進に向けた機構体制づくりが必要であり、住民主体のスポーツ文化振興活動の展開基盤の整備が求められる。
 
●「マリンバコンサートなどの音楽鑑賞」「歴史文化に関する講演会」等を掲げる意見も多くなっていることを背景に、朝日町独自の文化活動の展開を検討していくことが考えられる。
 
●若齢者層から中年層を中心に「コンピューター情報通信等の高度な使い方」が最も高いことから、日常生活環境に適合したITのまちづくり展開を考慮した政策が求められる。
 
●中年層から高齢者層では「芸術家・文化人の講演会」など、芸術・文化に対する意識が高いことから、日常生活に根付いた芸術・文化活動の振興が求められる。
 
3 計画課題の整理
 これまでの調査結果をもとに、本調査の主要テーマとして掲げた「時代をリードする産業の育成」、「成熟型社会のコミュニティづくり」、「あさひ文化の継承と育成」の展開に向け、以下のような計画課題が挙げられる。
 時代をリードする産業育成に関しては、福祉型ビジネスヘの視点が示唆され、宅配・御用聞き型商業による高齢者支援ビジネスや子育て支援など、住民の生活に密着した産業展開の方向性と、生活を支える新しいサービス産業の育成支援環境の整備が課題としてあげられる。
 成熟型社会のコミュニティづくりでは、年齢層や志向に応じたグループ活動などの展開に向け、生涯学習活動の拡大や地域総合型スポーツなど、サークル活動やグループ活動を通して、住民が主体的に活動する環境づくりが求められる。
 また、近隣づきあいの促進に向けた環境づくり、自治活動、住民同士の交流を促進する施策が必要である。
 あさひ文化の継承と育成は、本町の立地環境を活かした体験型学習環境づくりや花と植物の文化活動、歴史や郷土文化とのふれあいと伝統芸能の伝承、芸術や文化とのふれあい機会の創出などがあげられる。
 こうした、計画への課題を総括すると、朝日町における「産業」、「暮らし」、「文化」の領域を通し、『協働(きょうどう)によるまちづくり』体制づくりが計画課題として掲げられる。
 
図表3−1 協働のまちづくり活動の概念図
(拡大画面:79KB)







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更新日: 2020年7月4日

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