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2. 方法
2−1. 対象
■対象者:江東区深川一丁目の老人会「ほがらかクラブ」に協力を依頼し、本講座への参加を同意した高齢者(62歳〜76歳)21名の中から、トレーニングを実施する11名(トレーニング群)と、トレーニングを実施しない10名(非トレーニング群)に分けて実施した。なお、21名は普段の日常生活に支障がない者であった。
□トレーニング群:11名(男性3名・女性8名、64歳〜76歳)運動講座参加(9月〜12月、週2回全24回実施)
□非トレーニング群:10名(男性6名・女性4名、62歳〜75歳)運動講座不参加(測定のみの参加)
 
■募集体制
・地元江東区一丁目老人会へ依頼。会長に一任し、参加者リストを受領
・参加者(非トレ群含む)に対する、講座の主旨・内容事前説明会の実施(2回)
 
2−2. スタッフ体制
■健康診断・健脚度測定
・参加者数:21名
・スタッフ数:8〜11名(健康診断時に、医師1名、検査技師2名含む)
■運動講座
・参加者数:11名
・スタッフ数:常時2〜3名(講座指導者+指導補助者および準備補助者)
※講座指導には、スポーツトレーナーとして子どもから高齢者までの指導に10年携わっている者、および幼児の運動指導に10年携わっている者が担当した。
※なお、エアロビクスについては、通常スタッフのほかに外部委託者1名が指導にあたった。
 
2−3. 実施条件
・時期:2002年9月から12月(3ヵ月間)の毎週火・金曜日
・時間:火曜日=9:00〜11:30前後、金曜日=13:00〜15:30前後
・場所:B&G東京海洋センター内(江東区)
(1)健康相談室(20畳程度でVTR上映が可能、じゅうたん敷フロア)
(2)武道場(ウォーキング、運動遊び他を実施、板貼フロア)
(3)エアロビクススタジオ(金曜日の有酸素運動時のみ使用、板貼フロア)
・室温:25℃(9月)〜20℃(12月)
・照明:講座内容によりON・OFFが可能(他グループとの併用なし)
・BGM:リラックスできるものを数種類選定
 
2−4. 測定内容
測定項目および内容は以下のとおりである。
 
□健脚度: 10m全力歩行(写真1)、最大一歩幅(写真2) 踏台昇降(写真3)、つぎ足歩行(写真4)
□メディカル面: (健康診断−身体特性、血液性状)
  身長、体重、BMI(体格指数)、体脂肪率、血圧、心電図、骨密度、尿酸、血液検査(中性脂肪、総コレステロール、血糖値、HDL(善玉)コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール)
□心理面: 健康状態、生活習慣、動作自信
 
10m全力歩行(写真1)
「歩く」能力を測定する。 10mを何秒で歩けるか。
 
最大歩幅(写真2)
「またぐ」能力を測定する。 一歩で何cmまたげるか。
 
踏台昇降(写真3)
「昇って降りる」能力を測定する。姿勢をくずさず、足の力のみで40cmまたは20cmの踏台を昇降できるか。
 
つぎ足歩行(写真4)
「バランス」能力を測定する。つぎ足で何歩歩けるか。(最大10歩まで計測)
 
2−5. 結果の出力
 健脚度の測定結果は、「健脚度測定システム」に入力し、本システムから結果帳票を印刷して参加者に配布した。
 今回使用した「健脚度測定システム」は、MicrosoftWindows98をOSとする富士通のノートパソコンにOracle9iとともに実装し、キャノンのレーザープリンターを接続して稼動させた。データ入力からハードウェア、OSおよびアプリケーションソフトは全て身体教育医学研究所のシステムを利用した。なお、上記の条件で、20名の参加者のデータ入力から印刷までの時間は、約40分であった。







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