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船の科学館 資料ガイド3 南極観測船 宗谷

 事業名 海事科学知識の普及啓蒙活動
 団体名 日本海事科学振興財団 注目度注目度5


“宗谷”Q&A
教えて! 知りたい!
Q1 いつ建造されたの?
A 昭和11年(1936)、ソビエト連邦(現:ロシア連邦)向けの耐氷型(氷の海でも航海できる)貨物船として建造を始め、昭和13年(1938)2月“ボロチャエベツ”と名付けられ進水しましたが、さまざまな事情により“地領丸(ちりょうまる)”という名前で同年6月に竣工しました。“宗谷”の名が付けられるのは、昭和15年(1940)2月、日本海軍に所属する「特務艦」となってからです。
 
 
Q2 どんなことに使われたの?
A 最初は、北の海で使われる「耐氷型貨物船」として竣工しましたが、その後、日本海軍に所属し測量を行う「特務艦」となり、太平洋戦争後は「引揚げ船」、「灯台補給船」となりました。その後、大改造され「南極観測船」として活躍した後、最後は「巡視船」として働きました。
 
Q3 どうして“宗谷”という名前がついたの?
A 日本海軍に所属する艦艇には命名の基準があって、「特務艦」の名前には海峡名を用いることが習わしとなっていました。そこで、耐氷構造であることから北海道最北端の宗谷岬の宗谷海峡にちなんで、“宗谷”と命名されることになったのです。
 
Q4 どんなところが特徴なの?
A 南極観測用に大改造された“宗谷”の最大の特徴は、氷を割って進む砕氷船ということです。船首は頑丈(がんじょう)なオノのような形をしており、船体の側面には内部がタンクになっているバルジと呼ばれるふくらみが設けられました。このバルジを含め、主な外板の厚みは普通の船の倍以上の、厚さ25ミリもありました。
 
Q5 なぜヘリコプターや飛行機を積んでいったの?
A 氷の海を砕氷しながら進むとき、少しでも良い進路を空から見つけるため、ヘリコプターと飛行機を積んで行きました。飛行機は、フロートとソリを使い分け、水上からも氷上からも飛び立つことができました。なお第3次観測以降は、輸送用に大型のシコルスキーS-58型ヘリコプター2機を搭載して行きました。
 
 
Q6 どうしてオレンジ色をしてたの?
A 正確には、アラートオレンジと呼びます。雪と氷で白一色の南極において、最も発見しやすい色として決められました。近年の南極観測船の多くはこのようなオレンジ色や赤色をしています。また、南極に建設された昭和基地の建物も同じ理由で、このアラートオレンジに塗装されています。
 
Q7 乗組員と観測隊員は何人乗っていたの?
A 初めて南極に向かった第1次観測の時、乗組員数は松本船長以下77名、観測隊員数は永田隊長以下53名でした。その後、第2次観測では乗組員数80名、観測隊員数50名、第3次観測では乗組員数92名、観測隊員数37名などと変化しましたが、6回の観測を通じて乗組員と観測隊員の総数はほぼ130名でした。
 
Q8 何回南極に行ったの?
A “宗谷”は6回南極に行きました。初めて南極に向かうため東京晴海ふ頭を出港したのが昭和31年(1956)11月8日、最後の第6次南極観測を終えて東京日の出桟橋に帰ってきたのが昭和37年(1962)4月17日でした。その航海した距離は実に26万7千キロメートル、地球6.7周分に相当しました。
 
Q9 外国の船に助けられたって本当?
A 初めて南極観測に向かい奇跡的な大成功を収めた帰りに、氷の海に閉ざされてソビエト連邦(現:ロシア連邦)の砕氷船“オビ”に助けられました。続く、第2次観測でも、再び厳しい気象条件と氷に阻(はば)まれて、アメリカ海軍の砕氷艦“バートンアイランド”の助けを借りました。
 
Q10 カラフト犬をつれていったって本当?
A よく訓練されたカラフト犬は氷の割れ目や危険を察知し、優れた方向感覚を持っているということで南極に連れて行きました。越冬した翌年の第2次観測では氷の状態が極めて悪く、やむなく15頭の犬たちを南極に残してきましたが、第3次観測で「タロ」と「ジロ」の2頭が奇跡的に生き延びているのが発見され、大きな話題となりました。
 
 
Q11 いまでも南極観測船はあるの?
A もちろん、あります! “宗谷”の仕事を引き継いで、第2代目の南極観測船となったのが昭和40年(1965)に竣工した海上自衛隊の砕氷艦“ふじ”(5,000排水トン)。その後を受けて、現在では昭和57年(1982)に竣工した第3代目の南極観測船の砕氷艦“しらせ”(11,600排水トン)が活躍しています。







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