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解剖学実習を終えて 第23集 学生感想文集

 事業名 篤志献体の普及啓発
 団体名 日本篤志献体協会 注目度注目度5


解剖学実習を終えて
 関口 水美
 広辞苑によると、「解剖」とは、「生物体の一部または全部を解き開いて、その構造・各部間の関連を探求すること」である。この「生物体の一部または全部」という言葉に、「心」という意味は含まれているのだろうか。
 今回、私は解剖実習をさせて頂いた。人間の体の構造を空間的に学び、機能のつながりを学んだ。人間の体とは何と緻密で複雑で機能的なのだろう、と感心させられた。美しいとすら感じた。しかし、私が今回学んだのはそれだけではない。人の「心」を学ぶことができたのである。
 献体して下さった人の心。その尊い心に感謝し、私達の班は白菊を捧げ続けた。実習中は忙しさのあまり、ともすれば忘れそうになるその心を、白菊を見る度に思い出した。実習の始めと終わりに行う黙祷と白菊、そして実習に真剣に取り組むことで、私の畏敬の念を、献体して下さった方に少しでも伝えることができただろうか。
 そしてもう一つ、実習に臨んだ私達学生の心も、何度となく私を考え込ませた。それまで分からなかった性格が見えてきて、それまで見えなかった人間関係も見えてきた。共に実習を行う班員と協力し、分からないところを教え合ったり、励ましたり、時には意見が対立したり、うまくいかなくてイライラしたり。医学生であると同時に、それぞれが一つの心を持った「人」である、ということをつくづく感じさせられた。私達はこれから、さまざまな人と出会い、接し、共に仕事をして行かなくてはならない。その時、今回の実習で感じた「人の心」というものが生かされるのではないだろうか。相手にどのように考えを伝えたらよいか、相手を励ますにはどうしたらよいか、個性の強い人たちが協力してまとまって物事を成し遂げるには一人一人がどうすべきなのか。
 「解剖」とは、「生物の一部または全部を解き開いて、その構造・各部間の関連を探求すること、そして、人の心の動きや深さを感じとること」だと私は思う。








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更新日: 2020年8月8日

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