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4. クロアチア造船業の今後の展望
 本章では、クロアチアの現在の経営状況、予想される造船設備の近代化・再整備計画、建造船種多様化の兆候等を踏まえて、クロアチア造船業の今後を展望する。
 
 クロアチア造船業は、21世紀に入っても巨額の負債、造船設備の老朽化等様々な問題を抱えている。ただし、負債及び造船設備については、その対応にはっきりとした動きが出てきている。政府は、造船所の負債解消のための措置を進めており、投資家にとって魅力あるものとなるようにしている。また、最近の各造船所とも赤字傾向にあるが、競争力強化につながる生産性向上のための新規投資を促すため、十分な融資を行っている。Brodosplit、Uljanik、3 Maj、Brodotrogir及びViktor Lenacにおける新規投資の状況は前章に述べたとおりである。








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