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参考資料-3
小型船用PLB開発に関する報告
1. 開発調査の背景
 
 日本における海難事故の大部分は日本近海での小型船舶により占められている。日本の規則では20トン未満の船舶は遭難通報設備(EPIRBなど)の装備の義務はなく、殆どが装備していないため、しばしば遭難の発生からSAR活動を開始するまでかなり長い時間を必要としている。また、この時間遅延は遭難前の位置から長い漂流という結果になり、更に長いSAR活動を必要とする悪循環となる。
 これらの船舶に搭載すべき遭難通報設備としては小型船EPIRBがあるが、現行設備のサイズや価格の面から、小型船への搭載を推奨するレベルではない。
 このことから、小型船に適した遭難通報設備として、小型で低価格化を図ったPLB(Personal Locator Beacon)を開発する事での基本調査を行う事とした。
 
用語;
 SAR : Search And Rescue(捜索・救助)
 EPIRB : Emergency Position Indicating Radio Beacon(非常用位置指示無線標識)








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