新週間予報と利用法
気象庁は、平成十三年七月から日々の週間天気予報にA(高い信頼度:適中率七〇%以上)、B(平均的な信頼度:適中率六〇〜七〇%)、C(低い信頼度:適中率六〇%未満)の三階級の予報の信頼度を付加して発表します(図1)。
図1 信頼度を付加した週間天気予報の例
a |
明日 |
明後日 |
3日目 |
4日目 |
5日目 |
6日目 |
7日目 |
晴れ |
晴れ後曇り |
曇り |
曇り一時雨 |
曇り時々晴れ |
晴れ時々曇り |
曇り |
− |
− |
A |
A |
B |
C |
C |
  |
b |
明日 |
明後日 |
3日目 |
4日目 |
5日目 |
6日目 |
7日目 |
晴れ |
晴れ後曇り |
曇り |
曇り一時雨 |
曇り時々晴れ |
晴れ時々曇り |
曇り |
− |
− |
A |
B |
A |
B |
C |
  |
c |
明日 |
明後日 |
3日目 |
4日目 |
5日目 |
6日目 |
7日目 |
晴れ |
晴れ後曇り |
曇り |
曇り一時雨 |
曇り時々晴れ |
晴れ時々曇り |
曇り |
− |
− |
A |
B |
B |
C |
C |
  |
d |
明日 |
明後日 |
3日目 |
4日目 |
5日目 |
6日目 |
7日目 |
晴れ |
晴れ時々曇り |
晴れ |
晴れ時々曇り |
晴れ |
晴れ時々曇り |
曇り時々晴れ |
− |
− |
A |
A |
A |
A |
B |
目先の予報と比べると後半の平均予報精度は下がり(図2)、スプレッドも大きくなるので、平均的な信頼度の並びは図1のaのようになります。
図2 週間天気予報の精度(2000年の年間全国平均)
しかし、スプレッドの大きさが逆転する場合もあり得て、その時の信頼度の並びは図1のbのようになります。これを見て、利用者は「四日目より信頼度の階級が上なので、五日目の適中率は高そうだ」という情報を引き出せます。
図1のcの場合には「四日目と六日目の信頼度階級は平均より下だから、この日の適中率は低そうだな」と判断できるでしょう。また、関東地方で冬型の気圧配置図が安定しているような場合は、図1のdのような信頼度の発表になり、「今週は予報の適中率が高い」と判断できると思います。
平成十三年七月からは、信頼度を参考にされ、週間天気予報をご利用下さい。