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○鉄道整備計画と進捗状況
[1] 地下鉄1号線対策
→6号線延伸、なにわ筋線、同連絡線、阪神西大阪線の延伸などによる旅客の分散
 
 上記の路線のうち6号線延伸の供用、鉄道事業者の輸送力増強等により1号線(御堂筋線)の混雑率は減少傾向にあるが、未だに150%以上である。そのため、現在、事業中の阪神西大阪線延伸線の供用後は、混雑率の緩和が進むものと考えられる。
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図2-3-12 最混雑区間(難波→心斎橋)の混雑率及び通過人員の推移
 
[2] JR各線の混雑への対応
→片福連絡線、大阪外環状線の整備による都心方面への旅客の分散
 
 「片福連絡線」は平成9年に「JR東西線」として供用され、「大阪外環状線」も平成11年に工事認可を受けて平成17年度には供用予定である。「片福連絡線(JR東西線)」の供用等により大阪環状線京橋〜大阪間の混雑率は150%以下になり、最混雑区間は鶴橋〜玉造間に変化している。
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図2-3-13 最混雑区間(鶴橋→玉造)の混雑率及び通過人員の推移
 
[3] その他既設路線への対応
近鉄奈良線→京阪奈新線・近鉄東大阪線への旅客分散
南海本線→大阪市交6号線の延伸による難波方面への旅客分散
京阪本線→中之島新線整備による輸送力増強
阪急各線→新大阪連絡線、なにわ筋連絡線の整備による梅田方面の旅客分散
阪神本線→西大阪線延伸による梅田方面の旅客分散
 
 現在、大阪市交6号線が延伸され、また、「京阪奈新線」(生駒〜登美ヶ丘間)が事業中であり、また「中之島線」も事業化され、調査等が実施されている。阪神本線及び阪急各線では、「阪神西大阪線の延伸線」「新大阪連絡線」「なにわ筋連絡線」が混雑緩和をねらいとして答申されている。現在、3路線とも未供用であるが、事業者の輸送力増強等により混雑緩和が進み、阪急京都線の一部区間(三国〜十三)において 150%を越える区間が見られるのみである。
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図2-3-14 最混雑区間の混雑率及び通過人員の推移 ([1])
資料: 都市交通年報、近畿運輸局
 
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図2-3-15 最混雑区間の混雑率及び通過人員の推移 ([2])
資料: 都市交通年報、近畿運輸局








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