日本財団 図書館


飯島砂防林・セリオンプラザ
Sakura (報道班)
「ボランティアユフォーム身につけて街に出たらどうでしょう!!」
 ボランティア登録は100番台で、当初語学ボランティアとして登録していましたが、約1年間週1回の語学研修や毎日の通勤の車などで勉強したものの、今年になり断念し、通常ボランティアとして参加させて頂きました。
 実際始まってみると、自分が語学ボランティアと通訳を混同していた事に気がつきました。通訳さんは常に緊急度や重要度の高いケースでさっそうと登場し、いとも簡単に問題を解決していました。(ほとんど相手の言ったことを聞き直しすることなく。)
 自分も少しは通訳まがいのことができるのでは、と思っていたことが恥ずかしいです。
 エピソードとしては名実ともに女子の世界チャンピオンが緊急の用事でMyカーに乗ったことでした。(通訳さんも)
 彼女は車の中で、盛んに体を揺らしながらピクチャーという単語を使っていたので、大好きな映画の話でもしているのかと思ってましたが、あとで聞いたら、お見舞いに行った病院で写真を撮られたことを5分ほど怒っていたのでした。(英語は難しい!)
 話は飛びますが、ボランティアに配られた3点セット(Tシャツ、ウェストポーチ、帽子)は記念として一生大事にしようと思ってますが、思い切って身につけて街に出たらどうでしょう。声をかけてくれる仲間もきっといるはずだから。
 ふだん、街で困っている人を助けたり、空き缶やゴミを拾うことには抵抗感がありますが、3点セットを身につけていれば、できるような気がします。
 数年後にはこの格好の人で街が溢れているかも。
 最後に、大会期間中は猛暑でしかも台風は来たものの晴天続きでした。特に日本晴れの8月16日を開会式に選んだ人には金メダルを送りたい!たまたま?それとも過去のデータから?いずれにしても、大成功の要因の一つだったと思います。また、自分にとってはアメリカ横断旅行して以来の、感動の9日間でした。
 皆さん、アリガトウございました。
とめ (総務班)
「選手接遇はファンでなく、スタッフでしょう?」
 私は、今までボランティアというものにはあまり興味がなかったのですが、地元秋田でWGという世界大会が行われることを知り、何かの想い出になればいいという軽い気持ちでボランティアに登録しました。
 ボランティアをするのは初めてなのでどのようなことが自分に出来るのか、ものすごく不安でした。
 私は、住まいが近いこともありオリエンテーリングとビリヤードに配置されましたが、仕事の関係で、すべてに参加することが出来ませんでしたが、私にしてはよく頑張ったと思っています。やれば出来るんだという気持ちになれました。
 WGも無事終わりスタッフの一員としてWGに参加できたこと、多くのボランティアの仲間と知り合えたことなど大変たのしかったです。
 ただ私が単純に感じたことは、ボランティアの中には自分がスタッフの一員であるということを忘れ“ファン?”となっている方が見受けられました。一般観客であれば当然選手控室に入れないのに、その中まで入ってサインをもらったり写真を撮ったりしていたのには驚きました。いつも同じグループの方なので仕事の内容が選手の接遇なのかもしれませんが?それであってもやりすぎでは?私がそのような仕事でなかったのでひがんでいるのかもしれませんが、試合前の選手もいるのにそのようなことをしても良いのでしょうか?他の大会がどうなっているのか私は分からないので、ボランティアとはこういうものかと思っていましたが、後から考えると“?”と思ってしまいました。
庄子 恵 (競技運営班 会場整理係)
「家族ぐるみで臨んだWG」
 この夏は、とても充実した特別なものだった。
1歳と3歳の子供がいる私にとって、WGのボランティアはある意味“挑戦”だった。
 一年前から夫、親にも協力を呼びかけこの時に備えた。大会期間だけでなく、事前研修、事前イベント、英会話講座などなど、準備に充てた時間も相当なものである。家族の理解と協力無しでは、到底、成し得なかったことである。
 本当に家族ぐるみで臨んだWGだった。ここに、改めて感謝!!
 おかげで、一生忘れられない楽しく、貴重な経験が出来た。
 ビリヤード、オリエンテーリングが自分の担当競技だったが、特に学生の時にやっていたオリエンテーリングは、一緒に大会を運営できたという喜びが大きい。スタートする選手に地図を渡す係りだったので、間近で選手たちの走りが見られたし、東京からわざわざ観戦に来ていたクラブの先輩や後輩に何年かぶりで再会できたのも嬉しい出来事だった。
 一緒に仕事をした協会の人、事務局のスタッフ、ボランティア、みんなみんないい人たちで、撤収作業の時など、これで終わってしまうのは何だか寂しい気がしたほど……。本当に楽しかった。
 WGを通して世界各国の人たちと身近に接する事が出来たのはもちろん、秋田県内外の人たちともたくさん知り合いになれた。
 これは、私の何よりの財産。大きな自信とたくさんのパワーを吸収して私の夏は終わった。 大会成功万歳!!
z1066_01.jpg
佐藤 干姫子 (VIP接遇係 ほか)
「美しい経験」
 オリエンテーリングの競技の開会式の前日、三人の香港からの旅行者(ひとりは香港のオリエンテーリング協会長のBell Chanさん)が競技場入口のところにいて、何やら話をしている。こちらから問いかけたことがきっかけで、ボランティアの三浦さんの車で本荘市の旅館まで送っていくことになった。その道中、国際オリエンテーリング協会長のSue Harveyさんのこともいろいろ話してくれて、情報交換もできた。
 本人とVlP接遇係ということで直に話ができたが、ほんとうにいい方だった。小学生から貰った秋田のかわいい色紙(カード)を手にして、このふたりに対して、ぜひ、オリエンテーリングに興味、関心をもってほしいと言っていた。そして彼女は、あの炎天下ずっと選手たちにグランドの端に立って声援を送っていた姿は忘れられない。
 私が9年前にスコットランドの聖堂前で知り合った老婦人が、この1月亡くなり、いつかお墓参りに行きたいと思っていると言うと、Sue Harveyさんは、いつでも連絡してほしいとのこと。眼鏡の下の瞳は本当にやさしかった。人生の深い何かを体験した人のような気がする。
 ほとんど洋画でしか知らなかったビリヤードを、ボランティアをやったおかげで知ることができたことは幸せである。一瞬、神業を感じたスヌーカーの英国選手、練習会場で見せた普通の女性とは似ても似つかぬ迫力のあったプールの女子選手。
 そして、ワールドゲームズでは、女子プール2位のカレン・コア(Karen Corr)がわざわざバスから降りて来た彼女の「ハグ」は感激だった。彼女のアドレスはe-mailであり、私の最も苦手で、現在、挑戦しなければいけない課題のパソコンへ向かう大きな動機付けとなっている。
 私は語学ボランティアを通して、美しい経験をさせてもらったのだ。
z1066_02.jpg
斉藤 真樹 (総務班)
「喋れるようになるぞ!!」
 開会式では、文化会館でお弁当を配り、オリエンテーリング(in 飯島砂防林〜県立大学)では、選手達に水やスポーツドリンクを配ったり、ビリヤード(in セリオン)でも水やお弁当を配ってみたり…。
 こうしてみると私って業務としては配ってばかり?と思ってしまいますが、その分、選手やコーチの方々との触れ合いの機会を多く持てたのではないかと。
 それにつけても今も強く後悔というか、残念というか、無念というか「あ〜あ」といった感じで心にわだかまっているのは、自分の語学力の乏しさに覚えたもどかしさです。
 英語は何となく聞き取れるのですが、返事ができない。ひいては会話になりきれない。そういった場面が繰り返され、その度にもう少しでも話せれば交流の幅も広がったろうに…と思うのでした。語学ボランティアの人たちが格好良く見えて眩しくて仕方なかったです。
 ある時、質問されて、返事用の単語を頭の中で探していたら「こいつでは無理だ」という態度をとられ、その気持ちは決定的になりました。「くそう喋れるようになるぞ」と。という訳で己のふがいなさを克己心に変えて、今のところ自学ですが英語を勉強し直しています。
 やる気が萎えたらビリヤード会場で、「ご贔屓選手」と一緒に写った写真を見て頑張るようにしています。幸い、まだ少々ご利益があるので。彼はドイツの方なんですけど。そういった風に勉強し直す気力を与えてもらっただけでも、大会に参加した私なりの意義を見つけたと思います。
加藤 智美 (受付係)
「高校生活最後の夏休み最高の思い出に!」
 ワールドゲームズを今振り返ってみて、本当に毎日があっという間に過ぎていったと思います。もう一ヶ月以上も経ったと思うと改めて時の流れの早さを感じる今日この頃です。
 私にとって11日間はとても充実していました。私自身、とても周りの方々に恵まれました。大会中は色々なことを教えていただきました。そして、皆さんともすばらしい思い出ができました。いろんな意味で支えていただきました。本当に感謝しています。ありがとうございました。
 また、海外から来た多くの方々、日本の方々のやさしさや笑顔にすごく助けられました。自分の国のあいさつの発音の仕方を教えて頂いたり、日本語を覚えてあいさつしてくれました。一緒に撮った何枚もの写真は私にとって宝物です。別れはとても辛かったけど「ありがとう」、「Thank you very much」その言葉でボランティアをやっていて良かったなあと思いました。
 高校生活最後の夏休みは、私にとって最高の思い出になりました。ボランティアに参加して多くの仲間ができたこと、すばらしい思い出ができたこと、今の私にとってプラスになり励みになっています。
 ワールドゲームズは私に色々なきっかけを与えてくれました。今後もこの経験を活かし色々な事に挑戦していきたいと思っています。ワールドゲームズは最高です。 大きな感動をどうもありがとう。
z1067_01.jpg
渡部 淑子 (競技記録班 総務班)
「ほんとうに大切なことを学んだ」
 私は高校3年生で、今年は大学受験の年です。だからボランティア登録した後、とても悩みました。
 登録した頃の私は2年生だったから、「受験なんてなんとかなるだろう」と甘えていた部分もあったけど、3年生になって現実を知って怖くなったからです。
 けど、「秋田」でこれだけの大規模な世界大会が開催されるなんて、もう無いかもしれない、このチャンスを逃したらずっと後悔することになるかもしれないと思ってやってみることにしました。参加してみて「やっぱり良かった。」外国人選手との触れ合いや世界トップレベルのプレイ。
 それにボランティアの仲間との出会い。いろんなことを経験して、私は受験勉強とは違ったほんとうに大切なことを学んだように思います。
 他の受験生達と比べて、スタートは出遅れてしまったかもしれないけれど、ワールドゲームズにボランティアとして参加することができたことが、そして、そこで学んだいろいろなことが、他の人たちにも負けないこれからのパワーの源になると思います。
 ボランティアに参加できて、たくさんの人たちに出会えて、いろんなことを学んで本当によかった。
 皆さん、お疲れさまでした。
 これからもワールドゲームズのことを誇りにしていってください。私もそうします。
キューちゃん (競技記録班 競技総務班)
「ワールドゲームズに参加できて心からよかった」
 オリエンテーリングの体験イベントで、通訳としてロシア人のコーチの説明を小学生に教えたことが思い出に残りました。
 私にとって外国人と直接会話するのは初めてのことでした。とても不安でしたが、分かり易く丁寧にコースを教えてくれたり、優しく接してくれたおかげで、自分からも話しかけることができたのです。
 これをきっかけに、次のビリヤード競技でも少しだけ自信を持って選手達に話しかけることができました。
 また、ビリヤードでは協会側との連携が若干不足していたように感じましたが、「世界一流の選手達」を目の前にしてアナウンスができたことはかけがえのない体験となりました。
 最後に、大会に携わる人々との交流を通じて、物事を成り遂げる充実感を味わえたこのワールドゲームズに参加できて心からよかったなあと思っています。
魔術師“北さん” (総務班 総務係)
「鳥肌が立つくらい感動したボランティアパーティ」
 失敗や頭にきたこと、トラブル等は「楽しかったこと」や「うれしかったこと」の方が多すぎてしっかり忘れてしまいました。それにしても最終日26日のボランティアパーティー(日赤跡地)での盛り上がりは、鳥肌が立つくらい感動しました。
 又、息子(大学2年)が帰秋してボランティアに一緒に参加できたことも父親としてうれしかった。
z1068_01.jpg
東谷 正幸 (総務班 選手管理係 警備交通班)
「ワールドゲームズを振り返って」
 ワールドゲームズの成功おめでとう。待てよ!本当にワールドゲームズは成功したのだろうか。何事もなく終わったのだから成功と言ってもよいのかな?よくわからない。何れにせよ、11日間はあっと言う間に過ぎ去ってしまった。
 今思い返すと、WGとの関わりはおよそ2年以上前から始まった。ボランティアの方々はそれぞれ様々な目的を持って参加されたことであろう。
 私もある種の目的を持っていたことは確かだ。WGとの直接的な関わり合いはスカッシュテニスとローラーフィギュアの2回だったが、ボランティアとしての充実感はなかったように感じる。
 しかしWGは終わってみると多少なりとも充実感はあった。これだけでも自分にとってはプラスだったと思わなければならないだろう。
 このように思えるのは次のような理由からである。自分の配置先は「オリエンテーリング」と「ビリヤード」であった。オリエンテーリングでは言葉はあまり使えなくとも選手との交流があった。しかしビリヤードでは殆ど選手との接触はなかった。賛沢は言われないが、選手との交流で充実感を味わうことができた。
 残念に思っていることは開会式に行けなかったことだ。開会式は、「さあ、これから始まるぞ。」という号令である。でも閉会式には参加し、途中で会場に降りて選手と交流し写真などを撮って楽しく過ごすことが出来た。だから全体で考えると、ボランティアとしての目的もあるだろうが選手との交流がなかった人は一寸残念に思う。
 さて、大会期間中多くのボランティアの方々が参加したわけだが、少なからずボランティアとして参加したかったが出来なかった人も多くいたのではないかと察する。
 実際、ある会合でビリヤードに参加することを話したら、うらやましく思う人が多くいた。
 今回のWGは、秋田ではあまり「ボランティア」と言う言葉自体一般的ではなかったものが、結果的にはWGを機会に秋田県人の多くの心に残り、確実に人々の心に変化を与えたのは確かだと思う。
 ただ、WGだけに止まらず、今後広くボランティア活動に参加してくれたら、もっと社会が秋田が変化すると思うのだが。








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION