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III 新川崎創造のもり事業
図8 「新川崎創造のもり」の位置
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計画区域 約6.0ha
濃い部分:第1期整備区域(約2.7ha) 薄い部分:次期以降整備区域(約3.3ha)
 川崎市は126万の人口を擁する政令指定都市でありながら、市内に本部をもつ大学がなく、産業振興の観点からは大きなハンデを負っていた。この課題を解決すべく、産・学・公・民の連携による「創造的研究開発拠点」として新しい科学技術や産業の創造、地域産業の振興を図ること、二つとして時代を担う子供達が科学技術に対する夢を育む場の提供を目的として、計画が進められているのが新川崎・創造のもり事業である。
 
1 計画の概要と主な特徴
 新川崎創造のもり事業は、JR横須賀線「新川崎駅」から徒歩約10分に位置する新鶴見操車場跡地の土地区画整理事業予定地、33.2haのうち多目的市民利用施設を予定していた6.0haについて、「創造的研究開発拠点」を整備するものである(図8参照)。
 大学との連携を基本としつつ、[1]段階的に整備を進めること(第1期として慶応義塾大学の研究室の整備、以後段階的に推進)、[2]低コストで高機能の施設を整備すること(現在の施設は鉄骨プレハブ2階建て・大容量情報インフラ)、[3]緑豊かな交流空間を整備すること(緑豊かなで開放的な研究空間と市民に開かれた環境)を整備の方針としている。
図9 主要事業の大系
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 特に、第1期事業として進められている「K2(Kスクエア)タウンキャンパス」事業については、地域に開かれた大学としての「タウンキャンパス構想」を有する慶慮義塾大学及び土地の有効活用並びに産業戦略として研究開発・起業都市づくりを目指す川崎市の間で協力関係を持ちつつ、計画を進めている点が特徴としてあげられる。
図10 整備区域概要
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