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7. 職員配置とボランティア活動者のバランスについて
 「職員数、ボランティア活動者ともに適正である」とする者が最も多い(41.4%)が、半数に達せず、「ボランティア活動者の人数がもっと必要である」という意見も31.0%あり、また、「ボランティア活動者に比して職員数が不足している」も12.6%あった。〔第30図参照〕
第30図 職員とボランティア活動者のバランス
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8. 今後のボランティア活動について
 ボランティア活動者に対して、今後の自分のボランティア活動にどのような意向を持っているのかを聞いたところ、「活動をやめたい」は3.3%、「活動を一時休止したい」は11%で、極めて少数であった。逆に「現在の活動を続けたい」は77.8%、「現在の活動に加え、新たな分野の活動にも取り組みたい」が10.0%などとなっており、活動者の積極的な姿勢が目立っている。〔第31図参照〕
第31図 今後のボランティア活動への意向
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9. 活動の頻度について
 
(1) 調査対象になった施設における活動の頻度
 調査対象になった施設だけで「月に10日以上」と答えた者は回答者の6.8%で、「月に10日未満」の者が93.2%と、ほとんどであった。「10日未満」と答えた者のうち、「土・日・祝日のみ」の者は10.8%で、「それ以外(すなわち休日に限らず活動する者)」が82.4%と大部分であった。
(2) 調査対象施設以外の社会福祉施設での活動頻度
 本調査対象施設以外の福祉施設でも「月に10日以上」活動していると答えた者は回答者の12.5%で、「10日未満」の者は87.5%であった。調査対象施設で「月に10日以上」と答えた者の割合よりかなり高くなっているが、「その他の社会福祉施設」の場合は、複数施設で活動している可能性もあるので高くなったことも考えられる。
 なお、「月に10日未満」のうち、「土・日・祝日のみ」は、16.7%、「それ以外」は70.8%であった。
(3) 社会福祉施設以外でのボランティア活動
 本施設での活動に加えて、社会福祉施設以外での活動の頻度についても調査したところ、「月に10日以上」活動している者は4.3%、「10日未満」は95.7%であった。、ほとんどの者は「10日未満」である。〔第32図参照〕
第32図 ボランティア活動の頻度
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10. ボランティア活動を行うことについての職場等の反応
 ボランティア活動していることに対する職場、家庭等周囲の反応について調査した。
 「活動していることを知らせていない」が2.3%あることを除けば、否定的な反応は皆無であった。そのうち積極的に受け止められていると考えられ「好意的」が82.8%と高率であることが注目される。〔第33図参照〕
第33図 職場・家庭の反応
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11. ボランティア活動を行っている理由
 ボランティア活動を行っている理由を複数回答で聞いてみた。
 「地域社会に貢献するため」が59.3%と最も多く、次いで「人間としての成長のため」が49.5%、「支援を必要とする人がいるから」が40.7%となっている。〔第34図参照〕
第34図 ボランティア活動を行っている理由(複数回答)
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12. ボランティア活動を行っていて負担に感じること
 ボランティア活動を行っていて「負担に感じることはない」という者が、72.4%と大部分であった。自分でやれる範囲内で活動するというボランティア活動の性格を現しているということになろうか。
 負担に感じている点を見ると、「時間的負担」が最も多く、次いで「精神的負担」となっており、「経済的負担」は3.4%と非常に低かった。〔第35図参照〕
第35図 ボランティア活動を行っていて負担に感じること(複数回答)
(拡大画面: 25 KB)
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